【日美の手帖】 家の建替えが25~30年と言われる理由
きのうはとても温かくて、近所の桜は満開になりました。
午前中、ちょっと用があって外に出た時に、
遠くに見える満開の桜に気が付きました。
その雰囲気にたまらず、昼に写真を撮りに行きました。
↓ ↓ ↓ ↓
http://blog.goo.ne.jp/homeroom-goo/e/dd336d5c502d120d99f372d41e145c2d
桜のひとつひとつの花の命は短いです。
はなびらひらいた瞬間が、一番みずみずしく美しいです。
**
家の命は・・・ 長いです。
しかし、木造住宅は、平均
25~30年で建替えらているといわれます。
でも、それはある意味しょうがありません。
昭和30年代ごろから政策として大量の家が作られはじめました。
終戦後の復興の中で、
まずしかった日本で家を作るのですから
どう考えてもいい材料・確かな材料なんて
なかなかそろわなかったはずです。
ですから
「安く・早く」を追求していく事が重要だったのです。
さらに、現在は当たり前の、計算や検証という事が
手計算と感だけだったのです。
手計算はいいとしても「カン」とは個人の経験によるもの
ですから、基準となるものではありません。
・いい材料がない
・安く早く
・カン
どう考えても、長く持つ家にはなりません。
耐震診断で数々の昭和の家を見てきましたが、
現在の基準で判断すると、合格するものはありません。
(ほぼありません。)
家の建替えサイクルが「25年から30年」という話しは
もうずいぶん前からの事のように思いますが、
仮に10年前としても、そこから「25年から30年」前
という事は、昭和40年代頃の家です。
終戦から現在まで、大きな地震をなんども経験し
構造の考え方は変わってきました。
材料も工法もどんどん変わりました。
ストックになる住宅という意味で、本当に可能なのは
10年から15年くらい前からのモノからなのかもしれません。
では、「それ以前のものはやっぱりダメか・・・」
という事ではなくて、築20年30年の家だって
悪くない家はたくさんあります。
「25~30年」という数字は、
だんだんと長くなっていくと思っています。
**
築40年 50年・・・それ以上の場合でも、
もっと使い続ける事は可能です。
手を掛け改修していけば、
現在の基準に合うものにする事は可能です。
でも、1件新築するのに匹敵する工事金額
になる可能性があります。
「この家をどこまで生かすか」
という考え方も、必要なのだと思います。
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