【日美の手帖】 天井高さ2.4ｍは低いのか？
昨日のメール▼
http://mail.os7.biz/bd/0iw2/627032
の続きです。
なぜ、今作られる家の高さが高くなっているのか・・・・
その前に、
家の天井高さは、標準的に「２.４ｍ」が使われますが
なぜそれが標準かというと・・
古くから使われてきた日本の寸法として
『尺』（しゃく）がありますが、
それを元に、大工の世界では体系化された
高さを決める基準
がありそれにより、「約」2.4ｍ が標準的だったからです。
それよりも高い基準があり
（約）2.5ｍ さらに （約）2.7ｍ ・・・というものもあります。
（約）と使うのは、１尺は30.3ｃｍだからです。
家や部屋の格式、または部屋の大きさによって
天井の高さが変わります。
それで
「標準の天井高さ」と入れて検索すると
もちろんたくさんのサイトが出て来るのですが
たいがいが、ハウスメーカーやマンションの話しです。
そこには
「2.4ｍじゃ低すぎる」
「最低でも2.5ｍないと・・・」
なんて話しがぞろぞろ出てきます。
標準的な日本の家は、ずぅっと
（約）2.3ｍ～2.4ｍ くらいの天井の高さでした。
なのに、なぜ 「2.4ｍじゃダメだ」 みたいに
一般の人達が言うようになったのでしょうか？
大工の尺度で 2.5ｍ 2.7ｍ がある
と書きました。
家や部屋の『格』や『広さ』によって変わるのです。
「なぜ、今作られる家の高さが高くなっているのか？」
という答えは・・・・
すみません、、それは推測でしかないのですが・・
”家や部屋の『格』や『広さ』によって”
の部分をハウスメーカーが利用したからなのでしょう。
それによって他社と差別化したり
オプションとして工事費を上げるためだったり
と。。
「あなたは特別ですよ！」っていう感じに・・・
弱いじゃないですか。。
それによって、いろいろ物を買わされているわけです。。
さらに、建材メーカーがからんできます。
室内ドアなどの高さを高くしたり
玄関ドアなんて、まるで 「2.3ｍくらいが普通」
みたいになっています。
日本の家の窓やドアは
大手サッシメーカーの独占ですから
ハウスメーカーから一般の工務店まで
サッシメーカーの作る玄関ドアを使うわけで
それを使うためには・・・・
必然的に家の天井高さが高くなります。
（真剣に、メーカーの玄関ドアが悪いと思ってます！）
敷地がある程度以上あるなら
大きな家を作っても土地と家のバランスが取れて問題ありません。
ただ、都市部では、土地が小さく密集します。
家と土地のバランスは当然崩れます。
１階がやけに高く見えてしまうのです。
人間の平均身長は、そんなに変わりはしません。
でも家の平均高さは 10ｃｍも20ｃｍも、、いやもっと高くなっているのではないでしょうか。
高さ方向の10ｃｍ 20ｃｍというのは、とても大きく感じます。
もはや、『人間的な尺度』ではなくなり
その結果、街の雰囲気を壊し、
なんだか「しらじらしい」街になって行きます。
しらじらしい街にしてしまう原因は、まだあります。
次回に。
＊＊
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なかなかいい感じだと、密かに思ってます（笑）＾＾
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http://blog.goo.ne.jp/homeroom-goo/e/b713b854b8bb614b408bf345ba88c6ca
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志田茂建築設計事務所
志田 茂
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