1/17　２９年前の記憶・・｜定年退職後のチャレンジバックナンバー

1/17　２９年前の記憶・・

2024年01月17日

○○○○さん

こんばんは、今日、６０００人以上の尊い命が犠牲になった阪神大震災から、２９年が経ちました。今朝５：４６分に各地で営まれた追悼行事、遺族は大切な人に思いをはせるとともに、今まさに能登半島の被災地にも心を寄せつつ、この日を迎えたのだと思う。

もう２９年かぁ、、、私は当時結婚して間もなく、尼崎は園田の小さなマンションに住んでおりました。たしか震災前日は日曜日で友人夫婦と、ボーリングしてカラオケでさわいでました。その朝まだ寝ていた時、大きな揺れとゴー音が鳴り響きベッドが部屋を左右に動いて、横にいた奥さんが悲鳴を上げていたのをはっきり覚えています。

ながかった～～「がっしゃんがっしゃん」という音、ベットにつかまっても動けない１分２分くらい揺れていた。。。揺れがおさまった時、実家に電話した、つながった母の声「こわかったなあ」と。。そして寝室から起きてリビングをみたら、もう足の踏み場もないくらい食器棚やガラス棚が倒れ、散乱していた。

あの光景はいまでも忘れない。。えらいことになったなぁと、倒れているテレビをおこし電気を入れたが当然停電している。外は明るくなってきたので、みるとなんと隣の大家さんの門扉が石塀が倒れている。にわかに信じられない光景があった。

外に多くの人が出ていた、奥さんが自転車で近くのコンビニに水を買いにいったら店舗もめちゃくちゃで買えず、すぐに戻ってきて、「新幹線の高架が落ちている！！」って。その当時住んでいたマンションは新幹線の高架線路のそばでした。二人で写ルンですというカメラをもって現場にいくと、高架線路が脱落している、しかも数か所。。いまその写真はどこかにあるはず。

そして２時間ぐらいたった時に電気が通じた、そしてテレビから神戸の街並み・・・すごい全部壊れている、家もビルも大好きな三宮の街が崩壊していた。阪神高速倒れてるやん、マジかぁ～そして長田の火災、とにかくテレビでみた知っている街がすべて壊れていた。

ケータイの普及していない時代、さっきまで通じた電話が不通に。どうしようもない、その日そのあと当然ながら会社を休んで一日テレビとラジオを聞いていた。
でも時間とともに被害情報が出て、、自分がこれほどひどい被害にあったという意識が、うちはまだ全然マシやん、尼崎の西から長田あたりまでのエリアは壊滅状態やん、、、、、神戸に近い友人はどうなってるん、連絡とれんやん、大阪のほうはマシみたいやけど、どうしよう！！！！何をしていいのか、考えられない、冷静であろうとしても冷静ではなかった。なぜか涙がとまらなかった、自然に涙がでてくるねん。

あれから２９年、ぜんぜん大したことがなかった私の阪神大震災の経験でも、あの時家族をなくしたら、家が倒壊して人が死んでいたら、と想像しただけでも涙がでます。だから能登半島の被災者のこと、TVで見てたら涙でてきます、なんとかしてあげて～よ。自分はよーしません。３日連続で、募金はしました。

大自然の前に人間は無力で抗うことはできません、ただ受け入れるのみ。人も自然の一部なのか、生かされているだけか、と考えさせられます。