5/28 　政策保有株の話｜定年退職後のチャレンジバックナンバー

5/28 　政策保有株の話

2024年05月28日

○○○○さん

こんばんは、今日は各地大雨に翻弄された１日でしたね。電車も運休したり、学校も休みになったりその影響を受けた人は多かったのではないでしょうか？
私も約束があって外出予定でしたが、昨夜に連絡をとってキャンセルにしました。
会社勤めで顧客のアポだったら、大雨なのでキャンセルというわけにはいかないでしょうね。そんなわけで今日は一日引きこもりです。

さて、日々いろんなニュースがあり、どれもひとこと言いたいことばかりですが、政治と宗教の話は書かないほうがよさそうなので、目に留まった記事。

金融庁が上場企業の「政策保有株式の開示」を適正に行われているかを調査するというやつ。

以前から、東京証券取引所が「コーポレートガバナンス・コード」を公表し、上場企業に向け、政策保有株式の保有に関する方針の開示を求めたものです。背景には、経営の安定化よりも成長に向けた投資に目を向けることを優先させるべき、という風潮が強まっていることがある。

政策保有株は外資企業からの買収を防止するために日本企業特有の慣習として金融業界を中心に利用されており、1990年頃には上場株式の時価総額のうち3割を政策保有株が占めてたらしい。

たしかにメリットは株を持ち合えば安定経営ができたり、敵対買収を防ぐこともできるが、反面、株主の議決権が機能しないし、株式相当の資本を寝かせてしますことで成長への投資ができなかったり、持ち合い比率によって上下関係ができたりする。
そりゃ、企業は政策保有株を売却して、得られたその資金で成長への投資を行うほうが健全な活動だと思います。

先日のＳＯＭＰＯホールディンクの例では、会社が抱える政策株１兆8000億円（時価）のうち、今年度からの３年間でまずは３分の１以上を売却する。売却益の半分を株主還元に充て、残りを成長ドライバーとして位置付ける海外での事業拡大や人材への投資などに充てる考えだという。

このように、企業の目的やその使命を達成させるための投資は、不可欠なものであって動いていない資金を動かせて成長の糧にすることは至極全うなことですね。

個人的意見ですが、個人が銀行に預けて貯めるだけのお金、タンス預金などは動いていない資金であって、死金です。お金というものは、動いたときだけその価値を発揮するのですから、みなさんも大いに動かしましょうね。