10/30 東京メトロ上場のお金はどこへ・・・｜定年退職後のチャレンジバックナンバー

10/30 東京メトロ上場のお金はどこへ・・・

2024年10月30日

○○○○さん

こんばんは、先日、東京メトロのＩＰＯに落選して、買う事は出来なかった。残念な気持ちで指をくわえてここ数日みてたけど。1600円以上に値上がりした時点で放出したり、初日から１日で100円前後の幅を取ってトレードした人は儲かったであろう！私も参戦しようかと迷っていた。

時価総額が1兆円を超えたといわれる東京地下鉄社は今回の上場でどう変わったか？って冷静になって考えると、上場にあたって売り出された株式は、もともと株主だった国と東京都が半分ずつ出したもの。よって株売金約9500億円が入ったのは国と東京都で、東京メトロには一銭も入っていない。

本来、その会社に上場資金が入って、得た資金を設備投資などに回して、会社が成長するための原資にするもの。ところが、今回は上場の資金メリットは国と東京都にはあっても、東京メトロにはないやんね。

そして、上場後も国と東京都が発行済み株式の半分を持ち続ける。国も東京都も大株主として経営に口を出せるわけだ。会社が重要事項を決めようとする場合、国の許認可を得なければいけない。民営化とは名ばかりである。

では国や東京都はなぜ、株式を持ち続けるのか。路線延伸計画をきちんと実行させるためなど、もっともらしい理由は付けるが、要は支配権を握って、さまざまなメリットを享受するためだ。その典型が天下りであることは言うまでもない。

天下り企業上場の典型は日本郵政だ。2015年に上場したが、いまだに国が34％あまりの株式を握っている。株主総会による特別決議で重要な決定をする場合、3分の2の賛成を得る必要があるが、それを国によって封じられている。もちろん、グループ会社含めて、多数の官僚OBが天下っている。

その後、日本郵政の株価はどうなったか。上場した2015年に付けた1999円が上場来高値で、それ以降、株価はそれを上回っていない。今も1300円台だ。日本郵政が株式を持ち、国が間接支配しているゆうちょ銀行も2015年の上場来高値1823円を更新できず、今もやはり1300円台で推移している。

この話を聞いて、東京メトロの株を欲しくなる？配当？株主優待？自分が期待するものがあるのであればそれも良しですが、日本郵政、ゆうちょ銀行の例をみるにつけ未メトロの成長や社会的に評価が上がるでしょうか、なによりも今の株価の妥当性がどうだろうか。

どうも自分の投資方針にあう銘柄でもなさそうだ・・・そんな気がする。。