FX界の常識、損小利大は本当?
○○様。
こんにちは!
逆エフ通信管理人のヒロセです。
本日もご愛読ありがとうございます。
どうぞ気楽に楽しんでいってくださいね。
今回のメルマガは、FX界の常識、損小利大は本当?というテーマでお話をしていきます。
FXの世界では、勝率よりも、「損小利大」の方が重要とされている事が多いです。
「勝率にこだわらず、トレードで成功するためには損小利大の考え方が重要です。」
などと書かれているページを読んだ事がある人も多いと思います。
損小利大といえば、高リスクリワードを指している場合がほとんどでしょう。
リスクリワードとは、一度の取引における利益と損失の比率の事で、
これが高いほど、損が少なく利益が多いトレードという事になります。
リスクリワードの高いトレードが出来れば、勝率の事なんて考えなくてもトレードで成功するというワケです。
でも、コレって本当なんでしょうか?
リスクリワードと勝率は相反関係にあり、片方を上げれば一方は下がるという性質があります。
つまり、損小利大という言葉だけでは不十分で、正確には、
・損小利大低勝率
・損大利小高勝率
となります。
じゃ、本当に損小利大で勝てるようになるのか、
損小利大低勝率と、損大利小高勝率のどちらが有利なのか、検証してみましょう。
次の図を見て下さい。

青丸で売買同時にエントリーすると仮定します。
先に上の赤線にレートが到達すると、買いの勝ち。
先に下の青線にレートが到達すると、売りの勝ち。
買いは、損大利小高勝率、売りは損小利大低勝率です。
この勝負を100回行うとします。
最後に利益が多くなっているのはどちらでしょうか?
どちらとも言えませんよね。
勝負の回数が多くなるほど、勝敗は5:5に近付いていきます。
本当に損小利大の効果でトレードが成功するなら、売りが勝つハズです。
ですが、図の例でいえば、勝敗は5:5です。
なぜ勝敗が5分5分になるのか?
それは、決着がつく所(決済)があらかじめ、明確に定まっているからです。
つまり、あらかじめ上下の決済を入れておけば、
目をつぶってエントリーしても、勝敗は5分5分になるって事です。
これが私が推奨している、決済の自動化の効果です。
決済を自動化するだけで、トレードで勝つまであと少しといった状態を作っておく事ができるんです。
ではなぜ、FX界隈では、損小利大損小利大としつこく言われているんでしょうか?
これは私の推測なんですが、決済を入れずにエントリーする人がほとんどだからだと思います。
エントリーしてから、決済を成り行きで行おうとすると、いつかコツコツドカンといった現象が起こります。
これは、コツコツと利確を積み重ねながらも、一回の負けで全てを吹き飛ばし、大きな損失を抱える事です。
つまりコツコツドカンというものは、損極大利小高勝率といったものになります。
【損小利大の考え方が大切】というのは、コツコツドカンに対してのアンチテーゼなんじゃないでしょうか?
ですが、コツコツドカンが起こる原因は、欲に対しての人間の本能です。
いくら【損小利大の考え方が大切ですよ~ん】なんて言った所で、本能に抗うのはほぼ不可能です。
そもそも、エントリーで裁量判断が必要なんだから、決済まで裁量判断する必要なんてありません。
今の時代、決済OCO注文とか、IFO注文とかがあるワケですから、それを利用してあらかじめ決済を入れておけば済む事です。
つまるところ、損小利大という考え方は、予約注文ができなかった時代の名残だと考えられます。
それを、先入観だけで「損小利大が大事」だと言っている人が多く、常識のように残っているだけでしょう。
決済の自動化の概念を理解し、実行する事で、コツコツドカンはなくなります。
同時に損小利大なんて事も考えなくてもよくなります。
そうする事で、エントリーだけに裁量判断力を集中投下する事ができ、トレードが格段に楽になるハズです。