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出版コンサルティングコース
講師の宮西ナオ子です。

With COVID-19 Life Change
ACE受容体とトイレ掃除（精巣と清掃！）
 
　COVID-19（新型コロナウイルス）の自粛期間
あと少しで解除されそうな見通しとなりましたね。
さて少し難しい話になりますが、
COVID-19が人体に感染する経路には
細胞の表面にある受容体タンパク質の
ACE2受容体（アンジオテンシン変換酵素２）に
結合し、ウイルス外膜と細胞膜の融合を起こす
メカニズムが働くといわれています。
　
　ここでびっくりするのは、なんと日本人は、
このACE2受容体が多い民族だということです。
えっ！　それなのに、なぜ世界的に見ても
日本では感染が他国ほど多くなかったのでしょう。
一説によるとBCG予防接種の影響もあるかもしれません。
　でもそれ以前に日本人の食生活、
生活習慣や衛生管理などが大きな影響を
与えていると考えられます。
　まず食生活です。
発酵食品や海藻類をよく食べていること。
お味噌には新型肺炎の発症リスクを抑える
効果があるといわれ、ACE2の発現を阻害する
という文献もあります。
またフコイダンやノリなどといった
海藻類もACE2との結合を阻害するといわれます。
　
　次に生活習慣ですが、日本人の衛生観念が
卓越しているのは周知の通りなのですが、
もうひとつ、大きな要因に思い当たりました。
　というのもCOVID-19の感染が注目された初期、
このウイルスが糞便からも感染する
という記事を読んだことがあります。
ここで思い当たったのが日本人経営者たちの
トイレ掃除に対する強い思い入れなのです。
　
　１９９０年代後半頃。
私は各界のトップの方や経営者の方の
取材をすることが多かったのですが、
驚いたことに、多くの方がトイレ掃除を実践されて、
そのことについて話をしてくれました。
有名な方では自社のそうじから始まり、
公共施設のトイレそうじを行い
「日本を美しくする会」まで発足された
イエローハット創業者、鍵山秀三郎氏。

　小林正観さんの取材の時にも、
インタビューの合間にトイレ掃除を勧められましたし、
『歯は臓器だった』の著者、
歯科医師の村津和正先生とは毎朝のように
電話でインタビューや打ち合わせをしていましたが、
先生は常に近くの公園まで走っていって
トイレ掃除をしてきたとおっしゃっていました。
さらに２００８年当時、倫理法人会に所属していた時も、
当時の会長はじめ幹部の方たちは、
みなさん常にトイレ掃除に繰り出していました。

　世界広しといえども、ばりばりのトップたち
自らがこれほどトイレ掃除に力を入れて
場を清めているなんて国はほかに思い当たりません。
そこが日本の素晴らしいところであり、
改めてトイレ掃除のチカラを再発見しました。

　ちなみにACE2受容体は精巣に多く存在し、
新型ウイルスの隠れ家となっている
可能性があるそうです。
確かに男性のほうが女性よりも
重症化しやすいようですが、
「精巣」を持つ人は「清掃」で救われるかも。
日本語の言霊は面白いですね。
 

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　　　プロフィール
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宮西ナオ子(みやにしなおこ)

生き方研究家・Ph.D.（博士/総合社会文化）、
総合社会文化ライター・作家、
エッセイスト・インタビュアー、女性能楽研究家、
愛玩動物飼養管理士、
アルケミスト認定ユニバーサルヒーラー、
アルケミスト認定アニマルコミュニケーター。
上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒業後、
広告代理店、旅行代理店を経、
トラベルライターからフリーライターに。
環境問題、美容と健康関連、生き方についての
記事を新聞・雑誌・単行本等に執筆・講演。
経営コンサルタントの船井幸雄氏関連の
仕事と産経新聞の夕刊特集担当、
がん専門誌の記事執筆に携わる。
2001年には日本大学大学院総合社会情報研究科文化情報専攻入学。
2003年修士取得、2006年、女性が演じる能楽について
研究しPh.D.（博士/総合社会文化）取得。
同時に当時注目された書籍
『朝2時間早く起きれば人生が変わる!』や
『男性更年期はリニューアルの時』
『発酵のチカラ』『眠る前の7分間』
『女性と能楽』など関連のテーマで地方自治体、
倫理法人会ほか各地で講演活動などを行う。
また大手企業に「誉める技術とコミュニケーション」
「聞く力」などのセミナーも行う。
2013年、東久邇宮文化褒章受章。
東京新聞でペットと有名人のコーナーを担当し、
アニマルコミュニケーションやエネルギーワークなども学ぶ。



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