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シンシキライフプロファイリング協会

秋きぬと~ 秋の気配と蝉の声

2020年08月22日



出版コンサルティングコース
講師の宮西ナオ子です。
 

 先日、犬の散歩のために朝、
家を出たとき、ふと風の感触と
光の差し込み具合に微妙な変化を感じました。

空を見上げるとすでに秋の気配が……。
思わず大気を胸いっぱい吸い込み、

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬる」

という古今和歌集の和歌を口ずさみました。

 これは平安時代の藤原敏行朝臣の読んだ和歌で
百人一首でもおなじみです。

私はこの和歌が好きで、毎年、夏から秋に
変わっていく日のかすかな兆しや変化を感じる時、
なんともいえない気持ちになります。

 敏行朝臣がこの歌を詠んだのは
「秋立つ日よめる」との詞書が
ありますので立秋の日。

2020年の立秋は8月7日。

そして8月22日までです。

立秋からは残暑になるということで、
8月7日からは「残暑見舞い」となりますね。

 夏が大好きな私としてはいささか寂しい気もします。

とはいえ今年の夏は、猛暑というよりも酷暑、
いや激暑を通り越して炎暑といえそうで、
さすがに閉口していますが……。


 夏の醍醐味は早朝の代々木公園への散歩です。
時間によってはラジオ体操や
ランニングをしている人に出会ったり、
犬の散歩をしている人たちと挨拶をしたり、
それは楽しい天国空間の時間です。

 特に参宮橋門から光を浴びて一気に上がる坂道は、
まるでレッド・カーペット。

背筋を伸ばして道の両側から木陰を創り、
木漏れ日を提供して祝福してくれる樹木に感謝します。

それぞれの樹木たちは個性をもち、
大地の賛歌を語り掛けてくれます。

植物は本当にポジティブです。

そして周囲からは華やかな蝉の声が
拍手を送ってくれるかのように聞こえてきます。

道に落ちている抜け殻を発見し、
短い蝉の一生を感じます。

 蝉は成虫として生きる期間は約1か月程度。

でも幼虫として地下生活する期間は
3~17年といわれます(アブラゼミは6年)。

 長い間、地下で生活をして、
ある晴れた日の夕方、幼虫は羽化するために
地上に出てきて周囲の樹などに登り、
日没後に羽化を開始するそうです。

月明かりの元での蝉の羽化は
とても神秘的な儀式でしょう。

ただしこの時は最も無防備になりますから、
命をかけての静粛な時間になるでしょう。

そして最後の1か月を謳歌しているのです。
このような蝉にも精一杯生きる命の尊さを教えてもらえます。

 蝉といえば、「閑さや岩にしみいる蝉の声」
というのは有名な松尾芭蕉の俳句。

山形県立石寺で詠んだものといわれ、
『奥の細道』に収録されていますが、
実はこの蝉は、ニイニイゼミだといわれています。

 この句の世界を堪能するとき、
やかましいと思われる蝉の声なのに、
聞き入っていくと森閑と静まり返った
宇宙を彷徨していきます。
 
 ちなみに蝉の鳴き声の周波数は
3000Hzから6000Hzに集中しているといわれます。

一方、携帯電話が通す音の周波数は
約300Hzから3400Hzということで、
なんと、携帯電話では蝉の声は
聞こえないともいわれています。


さて、いかがでしょうか? 
今度、蝉の声の中、
電話をかけて実験してみてくださいね。
 
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   プロフィール
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宮西ナオ子(みやにしなおこ)

生き方研究家・Ph.D.(博士/総合社会文化)、
総合社会文化ライター・作家、
エッセイスト・インタビュアー、女性能楽研究家、
愛玩動物飼養管理士、
アルケミスト認定ユニバーサルヒーラー、
アルケミスト認定アニマルコミュニケーター。
上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒業後、
広告代理店、旅行代理店を経、
トラベルライターからフリーライターに。
環境問題、美容と健康関連、生き方についての
記事を新聞・雑誌・単行本等に執筆・講演。
経営コンサルタントの船井幸雄氏関連の
仕事と産経新聞の夕刊特集担当、
がん専門誌の記事執筆に携わる。
2001年には日本大学大学院総合社会情報研究科文化情報専攻入学。
2003年修士取得、2006年、女性が演じる能楽について
研究しPh.D.(博士/総合社会文化)取得。
同時に当時注目された書籍
『朝2時間早く起きれば人生が変わる!』や
『男性更年期はリニューアルの時』
『発酵のチカラ』『眠る前の7分間』
『女性と能楽』など関連のテーマで地方自治体、
倫理法人会ほか各地で講演活動などを行う。
また大手企業に「誉める技術とコミュニケーション」
「聞く力」などのセミナーも行う。
2013年、東久邇宮文化褒章受章。
東京新聞でペットと有名人のコーナーを担当し、
アニマルコミュニケーションやエネルギーワークなども学ぶ。



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