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シンシキライフプロファイリング協会

『愛と悲しみのボレロ』 ~ジョルジュ・ドンのボレロ~

2021年08月28日



映画『愛と哀しみのボレロ』(Les Uns et les Autres)
と聞いて「わあ! 懐かしい」と思った方は
どのくらいいらっしゃることでしょうか。

クロード・ルルーシュ監督による
1981年公開のフランスのドラマ映画。

 なんと30年前にもなりますが、
私はこの映画の最後の場面、ラヴェルのボレロを
ジョルジュ・ドンが踊る姿が好きでたまらず、
音楽を聞くたびに、あの美しいシーンを彷彿としては
わくわくしてきました。

昨今ではさまざまな動画で
観ることができるのが嬉しいですし、
やる気がない夏のだらだらしたモードの時でも、
この踊りを見るだけで、細胞が喜び、
いきなりやる気に満ちてきます。

この高揚感はいったいどこからくるのでしょうか?

 さて、このボレロをラストシーンで存分に味わえる、
この映画は、1930年代から1980年代にわたり
パリ、ニューヨーク、モスクワ、ベルリンが舞台になります。

フランス、アメリカ、ロシア、ドイツで展開する
4つの家族、2世代にわたる人生模様を描写し、
バレエダンサー、歌手、指揮者、音楽家という
実在の4人の芸術家をモデルにしており、
運命の糸によって結ばれていく人々の人生劇は
コラージュのように織り成されていきます。

 3時間という大作ですが、演奏や踊りのシーンも多く、
あっという間にラストを迎えてしまいます。

第2次世界大戦の勃発とともに4つの家族には
さまざまな出来事がおきますが、クライマックスでは、
フランスのチャリティ公演で一堂に集結し、
ラストシーンがジョルジュ・ドンによるバレエのボレロなのです。

 ブエノスアイレスのロシア移民の家庭に生まれた
ジョルジュ・ドンは1963年、
アルゼンチンを巡業していた
モーリス・ベジャール主宰のバレエ団公演を見て渡仏。

入団して早々にソリストに。

代表作の 「ボレロ」では男性舞踊手として
初めてメロディを踊ったといいます。

そして「ジョルジュ・ドンによるボレロの振付」は、
日本で初めて、パフォーマンスとしての
知的財産権を獲得し、許可なく
この振付で踊ることは許されないようです。

 ドンが来日し、「最後のボレロ」と称した
日本ツアーは1990年3月15日~4月26日まで行われたようです。

この時、ドンは43歳。
その後、エイズになり、
2年後の1992年に45歳で死去されてしまいました。

「ボレロ」は、円卓の上でソリストが旋律を踊り、
群舞がそれを取り囲むようにリズムを踊ります。

その踊りがエジプトのファラオを連想させたり、
バリ島のケチャックダンスを思い起こさせたりします。

ジョルジュ・ドン以外も多くのダンサーが踊っていますが、
その人、その人によって個性もあり、
その身体のしなやかさ、筋肉の美しさなどに釘付け状態。

何度見ても見飽きることがありません。

 それにしてもジョルジュ・ドンが来日したときに
ライブで観ておきたかったものだとつくづく思います。

よい演者や舞台との出会いも一期一会。

瞬時にやってくるチャンスがあれば、
見逃してはなりません。
 
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   プロフィール
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宮西ナオ子(みやにしなおこ)

生き方研究家・Ph.D.(博士/総合社会文化)、
総合社会文化ライター・作家、
エッセイスト・インタビュアー、女性能楽研究家、
愛玩動物飼養管理士、
アルケミスト認定ユニバーサルヒーラー、
アルケミスト認定アニマルコミュニケーター。
上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒業後、
広告代理店、旅行代理店を経、
トラベルライターからフリーライターに。
環境問題、美容と健康関連、生き方についての
記事を新聞・雑誌・単行本等に執筆・講演。
経営コンサルタントの船井幸雄氏関連の
仕事と産経新聞の夕刊特集担当、
がん専門誌の記事執筆に携わる。
2001年には日本大学大学院総合社会情報研究科文化情報専攻入学。
2003年修士取得、2006年、女性が演じる能楽について
研究しPh.D.(博士/総合社会文化)取得。
同時に当時注目された書籍
『朝2時間早く起きれば人生が変わる!』や
『男性更年期はリニューアルの時』
『発酵のチカラ』『眠る前の7分間』
『女性と能楽』など関連のテーマで地方自治体、
倫理法人会ほか各地で講演活動などを行う。
また大手企業に「誉める技術とコミュニケーション」
「聞く力」などのセミナーも行う。
2013年、東久邇宮文化褒章受章。
東京新聞でペットと有名人のコーナーを担当し、
アニマルコミュニケーションやエネルギーワークなども学ぶ。



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