ヒューマンサクセスサイエンスユニバーシティについてご案内しています。

　先日、日本3大ラジウム温泉のひとつ、増富ラジウム温泉峡「増富の湯」と日本百名山のひとつ、標高2,230mのみずがき山の麓、渓谷と原生林に囲まれた「みずがき山　リーゼンヒュッテ」の取材をしました。

　行き方は、ＪR中央本線韮崎駅で下車後、車で約1時間。増富温泉郷の自然豊かな環境の中にあります。戦国時代には武田信玄が発見した「秘蔵の湯」ともいわれる「信玄の隠し湯」の一つです。大正時代初期にはラジウムの効能が知られるようになり、「三朝温泉」「玉川温泉」に加え「日本3大ラジウム温泉」のひとつとして有名になりました。

　低線量による放射線治療（ホルミシス治療）は、免疫力の向上や強力な抗酸化作用を得られるといわれます。体内の活性酸素を分解する酵素（SOD）のスイッチを入れる遺伝子が働くともいわれ、この温泉に入るとラドンを体内に取り込むことができ、細胞が活性化し、新陳代謝が活発化するとか。免疫力や自然治癒力の向上はもとより健康増進、疲労回復、筋肉痛、神経痛、関節痛、婦人病、皮膚炎、胃腸など多くの症状に効果があるようです。当温泉には温泉入浴指導員や温泉利用指導者がいて、訪れる人、一人一人に合った入浴方法をアドバイスしてくれます。

　それぞれ温度が異なる4種類の源泉温泉があり、一番低い水温が25度の冷源泉風呂、次に30度の低源泉風呂、さらに35度の温源泉風呂、一番熱いのが37度の温源泉風呂となっています。ラジウム温泉は、温度が低いほどラドンの拡散を押さえ効能が高まるということで、入浴法としては好みの温度の温泉に長時間（３０分から１時間）入るといいとされます。すると免疫力を高めるために必用な条件としての自律神経のバランス力やホルモンの調整力を整えられるそうです。

　取材中、このような説明をしてくださった主任研究員の方が、途中、素敵な湯飲みを取り出して渡してくれました。この地の土を使って焼いた陶器ということで、ホルミシス効果があるようです。確かに持った瞬間に何か温かいエネルギーを感じ、中にコーヒーや水を入れるだけで、味がまろやかになるようです。見た目も素敵だったので、購入できるのかと聞いたところ、商品化する気持ちはないとのことでした。

　しかしここに来て、この陶器のエネルギーを肌で感じ、味の違いがわかってくださる方にだけは差し上げるといわれ、ありがたいことにプレゼントしていただきました。

　見た目もとても素敵で、他では手に入らない貴重品。どんなに欲しくてもお金では買えないのです。本当に価値のあるものは値段がつかない、プライスレスなものだと、つくづく感じ、今後、このようなものを欲しがる人が増えるのではないかと感じました。

　その後、みずがき山の麓、増富の湯から本谷川渓谷沿いに4kmほど上がった場所に位置する山荘、リーゼンヒュッテも訪れました。『アルプスの少女ハイジ』を思わせるヒュッテの中には、満天の星を楽しむスペースやさまざまなアウトドア・ワークができる手作り空間が工夫されて設置されており、新しいリトリートの空間を感じました。いずれ泊りがけで訪れてみたいところです。今は、毎朝、起きたらすぐに、いただいた価値ある湯のみで水を飲むという健康法を続けています。

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　　　プロフィール
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宮西ナオ子（みやにしなおこ）

博士（総合社会文化）著述家　生き方研究家
女性能楽研究家、ジェム・ストーン・エナジー研究家
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