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言葉で人生が作られる


『新約聖書「ヨハネによる福音書」第1章』にある「始めに言葉ありき」という文章。
「創世は神の言葉（ロゴス）からはじまった」という意味ですが、確かに私たちが日常的に使っている「言葉」は、自分が思っている以上に、自分の人生に大きな影響をもたらしているようです。
そうであるならば、言葉や口癖を変えるだけで、人生が劇的に変わることはいうまでもありません。

　かつてより言葉には「言霊」といって不思議な力が宿っていると考えられてきましたが、私たちが意識しようとしまいと、ひとたび言葉にした通りのことが、遅かれ早かれ実際に起こるようになるということを経験した方も多いのではないでしょうか。

　私たちの心の在り方が、意識的、あるいは無意識的に言葉を選び、行動の方向性をつけ、行動することによって、人生は変わっていきますから、言葉の選び方次第で、人生は大きく変化し、現実化していくのは当然のことといえるでしょう。
また発せられた言葉はブーメラン現象のように自分に戻ってきますし、同時に同じような波動のものを引き寄せますから、引き寄せの法則にも通じます。
ですから口ぐせや言葉の選択を変えるだけで、人生は劇的に変わるのは、不思議なことでも偶然のことでもありません。

　このような「言葉の大切さ」を伝えてきた人は古今東西に多くいらっしゃいます。例えば江戸時代後期の曹洞宗の僧侶であり歌人、漢詩人、書家であった良寛和商。
子供たちとのかくれんぼ遊びなどの逸話が有名ですが、亡くなるまで常に「愛語」を使われたといわれます。
愛語とは菩薩が他者に対して使う、心のこもった優しい言葉。「慈悲の心を持つ」「やさしい」「愛する」というような言葉です。
良寛和尚は曹洞宗の始祖道元様の『正法眼蔵』を熟読されたといわれますが、特に愛語を好み、守り、行動したのでした。

　またみなさんもすでによくご存じとは思いますが、「銀座まるかん」の創設者。齋藤一人さんも「天国言葉」を推奨しています。
　一人さんは、1970年頃から漢方茶の販売を開始し、後に漢方をベースとした化粧品や健康食品の開発に着手。銀座日本漢方研究所（2002年1月に「銀座まるかん」に改名）を創業した方で、たくさんの著書も出されており、お弟子さんたちも育てられています。
　一人さんがいう「天国言葉」とは、「ついてる」「ありがとう」「うれしい」「楽しい」「感謝しています」「しあわせ」「許します」などの７つの言葉。これらの言葉を常に使っていれば、幸せが舞い降り、金運、健康運、モテ運などがみるみるうちにアップするといわれ、多くの事例を示しています。
そして、そのような現実を創るために、あらかじめ先にこれらの言葉を使っているのが好ましいので、常日頃から、天国言葉を駆使していたいものですね。

　一方、乱暴な言葉や汚い言葉を使うのはタブーだということがわかるでしょう。
これらの言葉は運気を悪く、人を不幸にします。「五戒の言葉」といわれるのが「不平・不満」「愚痴」「泣き言」「悪口」「文句」など。このような言葉を使えば使うほど、人が周囲から去り、自分にネガティブなブーメラン現象が起こり、ネガティブなことが引き寄せられていきますから、
当に恐ろしいのです。私たちの思考を作りあげる言葉の大切さをもう一度、認識してみたいものです。


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　　　プロフィール
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宮西ナオ子（みやにしなおこ）

博士（総合社会文化）著述家　生き方研究家
女性能楽研究家、ジェム・ストーン・エナジー研究家

最新出版書籍
『菜食は素晴らしい~1週1菜の奇跡~」

『秘技の整体　アスリートから神様と呼ばれた安藤道彦』

（ともにシンシキ出版）”



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