ヒューマンサクセスサイエンスユニバーシティについてご案内しています。

いよいよ給与もデジタル通貨に！

　4月の和名は「卯月」。
ウツギという樹木の花である「卯の花」にちなんだ月です。
とはいえ実際の開花期は5～6月ですが、教育唱歌『夏は来ぬ』(佐佐木信綱作詞、小山作之助作曲)に「卯の花の匂う垣根に、時鳥早も来鳴きて」という歌詞があり、華やかな春の訪れを感じさせます。
「卯の花」は、色が似ていることから、食物繊維を多く含む健康食「おから」の別名。

　そんな白のイメージで新しい節目を迎える4月は、毎年、入学式や入社式など新生活が始まるワクワクした希望にあふれる月でもあります。
気候がよくなり、日差しは温かく、草花が芽吹き、桜が日本中を彩り、動物や虫たちも活発に活動を始めます。
寒い時期は家の中でじっとしていたかったけれど、明るい日差しに導かれてホルモンの分泌も盛んになり、外に出たくなる季節でもあります。

　今年の立春は特に「宇宙元年」といわれただけに、新しい時代に向かっての、新しいスタートといえるかもしれません。

　ところで「二十四節気」とは、中国の戦国時代頃に発明されたもので、四季・気候などを鑑み一年を仕分ける方法ですが、この考え方で言うと4月の5～19日頃を「清明」といい、「命あるものが清らかで生き生きと、明るい空気に満ちる」という意味だそうです。
まさに明るい気が充満しているのを感じるのではないでしょうか？

　仏教ではお釈迦様の誕生日は4月8日。
「潅仏会」「仏生会」「降誕会」などともいう「花祭り」があります。
お釈迦様へ甘茶を注いでお祝いするのです。
甘茶は落葉低木であるアマチャの木の葉を乾燥させ、それを煮出したものでお味は少し甘いお茶。
虫除けや抗アレルギー作用、歯周病予防に効果があるようです。

　一方、西洋に目を転じれば、この時期はイースター（3月22日〜4月25日）。
春の女神である「Eostre（エオストレ）」や春の月名「Eostre monat（エオストレモナト）」に由来するといわれますが、イエス・キリストの復活を祝うという、キリスト教のもっとも大切な行事のひとつでもあります。

　春分の日のあと、最初の満月の次の日曜日、イースターからの7日間が復活祭となっています。
この時は、生命の象徴ともいわれる卵の殻をカラフルに彩って「イースターエッグ」を作ります。
これは、イエス・キリストが十字架上で亡くなってから3日目に復活したということや、ひよこが卵の殻を破って誕生することをかけているといわれます。

　さて、もうひとつの大きなトピックスは、2023年4月から、給与の「デジタル払い」が解禁されるということです。
労働基準法が一部改正され、給与をスマートフォンの決済アプリや電子マネーで振り込むことができるようになり、今まで銀行などの金融機関に振り込んでいた給与のデジタル払いが可能となるわけです。

　厚生労働省は2022年10月に労働政策審議会分科会で、「電子マネー・決済アプリなど資金移動サービス業者（資金移動業者）への支払いを可能」とする省令改正案を了承し、2023年4月から法を改正します。

　同時にデジタル給与を銀行口座に戻して「現金」として引き出すことも可能となります。

　すでに3月31日時点で、PayPayが「デジタル給与」事業に参入することが明らかになっており、早ければ4月上旬にも厚生労働大臣に指定申請する方針のようです。
電子マネーは日ごろから使っている人も少なくはありませんが、いよいよお給料も電子マネーに……。世の中の大きな変化がこの4月からダイナミックに始まっていくような予感もします。


━━━━━━━━━━━━━━
　　　プロフィール
━━━━━━━━━━━━━━
宮西ナオ子（みやにしなおこ）

博士（総合社会文化）著述家　生き方研究家
女性能楽研究家、ジェム・ストーン・エナジー研究家

最新出版書籍
『菜食は素晴らしい~1週1菜の奇跡~」

『秘技の整体　アスリートから神様と呼ばれた安藤道彦』

『一扇　ICHISEN』

（ともにシンシキ出版）




配信停止はこちら
解除専用ページURL