ヒューマンサクセスサイエンスユニバーシティについてご案内しています。

　本日6月2日(金)は台風2号の影響で、関東地方は本降りの雨が続いています。
昼ごろから雨脚が強まり、一時は、それこそバケツの水をひっくり返したような、あるいは激しい滝のような土砂降りもあり、少し外出した時は、風が強く、傘をさして歩くのも難しいほどでした。

　スマホに入ってくる防災情報では、「非常に激しい雨」注意報が繰り返し何度も出てきました。
雨のピークは夜遅くから翌3日（土）朝にかけてだそうです。まだまだ油断はなりません。

　日本では年間約25個の台風が発生するそうですが、8月と9月頃が最も多いといわれます。
したがって6月の初めに台風が来るのも珍しいことですが、このところ全国的に地震も多いのが不安なところでもあります。

　そこで台風と地震は何か関連性があるのかと調べてみたところ、2011年12月9日 に米国での研究発表がAFP（フランス通信社）にあがっていました。
内容は、米国の大学での研究チームが2011年12月8日に発表したものです。
マイアミ大学（University of Miami）のシモン・ウドウィンスキ（Shimon Wdowinski）准教授（当時/海洋地質学・地球物理学）とフロリダ国際大学（Florida International University）の研究チームが、過去50年間に台湾とハイチで発生したマグニチュード（M）6.0以上の大地震についてデータを分析したところ、地震発生前の4年以内に被災地が激しい豪雨を伴う大型熱帯低気圧に見舞われていることを確認したといいます。

　ウドウィンスキ准教授は「豪雨によって起きた多数の土砂崩れや侵食のため、地表付近の地盤が動き、負荷が取り除かれて断層がずれやすくなった」と説明しています。

　事例を挙げれば、1969年の台風17号「フロッシー（Flossie）」の後、3年後の72年にM6.2の地震が起きました。
また1996年に中国と台湾で数百人が犠牲となった台風9号「ハーブ（Herb）」の後、98年にM6.2が、99年にはM7.6の大地震が相次ぎ発生しました。2009年に死者・不明者689人を出し、台湾史上最悪の自然災害となった台風8号「モーラコット（Morakot）」の時は、降水量が3000ミリに達し、村が丸ごと土砂に飲み込まれました。
その後、この年にM6.2の地震が起きたといいます。
しかも翌10年にもM6.4の地震が発生。

　2010年1月に死者22万5000人を出したM7.0のハイチ大地震の時は、地震発生の1年半前、25日間のうちに2つのハリケーンと2つの熱帯暴風雨がありました。

　このような事例から、この研究チームでは、「活断層を上から抑えていた地表の地盤が豪雨や土砂崩れで押し流され、重みが取り除かれたために地震が誘発される」との仮説を立てているようです。
ただしこの仮説が当てはまるのは、雨水で大量の土砂が押し流されやすい山地などの斜面に断層帯がある場合に限られるとのこと。

　台風や地震が多い日本では、どの台風がどの地震の引き金になったかというのを測定するのは難しそうな気がしますが、いずれにしても、このところ様々なところで地震が多発しています。
集合意識にアプローチしたくないので、ネガティブな言語化はしたくはないのですが、用心に越したことはありません。
まずは台風の被害にどうぞお気をつけください。


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　　　プロフィール
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宮西ナオ子（みやにしなおこ）

博士（総合社会文化）著述家　生き方研究家
女性能楽研究家、ジェム・ストーン・エナジー研究家

最新出版書籍
『菜食は素晴らしい~1週1菜の奇跡~」

『秘技の整体　アスリートから神様と呼ばれた安藤道彦』

『一扇　ICHISEN』

（ともにシンシキ出版）



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