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■2024年1月から
UAEなど5カ国がBRICSに加盟
2026年にはデジタル円（CBDC)も？■

　JETROの1月5日発「海外通信」によると、アラブ首長国連邦（UAE）の「ナショナル」紙（1月1日付）で、UAEが2024年1月1日にBRICSに正式に加盟したと発表されています。

　BRICSとはブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカからなっており、いずれも人口や資源が豊富といわれ、さらに経済成長が顕著であることから、先進国と並ぶ存在として注目されてきました。
総人口の約43％、世界のGDPの約24％を占めており、経済的にも重要な地位を持っています。
　アメリカの証券会社「ゴールドマン・サックス」の経済学者、ジム・オニール）Jim O’Neill：1957― ）さんが2001年に投資家向けのレポートで名付けたものだそうで、「21世紀は巨大人口を抱える国々が高い成長を遂げる」と予測しました。
これを基にブラジル、ロシア、インド、中国の4か国の総称としてBRICs（sは複数形）と命名したといいます。

　2011年に南アフリカ共和国が首脳会議に参加した後は加盟国は5か国となり、4か国の場合はBRICsと呼ばれていましたが、以後はBRICSと総称されるようになりました。（小文字のｓが大文字のＳになりました）

　BRICSの目的は、「より公平でバランスのとれた世界の政治・経済、金融構造の再構築」といわれています。

　興味深いことにブラジルの通貨はレアル（R＄）、ロシアはルーブル（R)、インドはルピー（Rs）、南アフリカは、ランド（R）であり、中国だけは元（Y）ではあるものの、そのほかの通貨はRで始まっています。

　そして2024年1月からUAE、サウジアラビア、イラン、エチオピア、エジプトの5カ国が新たに正式加盟したといいます。
ここで既存のBRICS5カ国と合わせて加盟国は合計10カ国になりました。

　これは昨年2023年8月に南アフリカ共和国の最大の都市、ヨハネスブルクで開催された「第15回BRICS首脳会議」で合意されたもので、当初はアルゼンチンが入っていましたが、最終的に加盟を撤回。
今年、新たに5カ国が加わったことで、世界経済の約28％のGDPを占める約28兆5,000億ドル規模となり、世界の原油生産量の約44％を占める経済圏となったといわれています。

　先日、ある経営コンサルタントの方とお話をしたときに、このことについて触れ、世界経済の大きな動きについて語ってくれました。

　これまでＵＳドルが国際通貨の中で中心的な地位を占める「基軸通貨」とされていました。
貿易も金融取引もドル建てが多く、各国の外貨の準備もドル建てでしたが、今後はルーブルが基軸通貨になる可能性があるとおっしゃいました。
それは早ければ5年、遅くとも10年くらいの間に起きるだろうという予測をたてていらっしゃいました。

　そのほかＦRB（連邦標準制度理事会）のことや通貨のデジタル化の詳細などもお話いただきましたが、私の乏しい経済的な知識では、現段階で十分に理解できていないために、その方の貴重なお話を残念ながら、今、ここできちんとまとめることができません。

　しかしながら、経済的な大きなうねりが世界的にも現れており2026年にはデジタル円（CBDC)も発行される可能性があるともおっしゃっるだけに、大きな関心をもたずにはいられません。
経済界でも大きなうねりを目のあたりにする昨今、こちら方面の勉強をしていかないと、時代に遅れてしまいそうですね。


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　　　プロフィール
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宮西ナオ子（みやにしなおこ）

博士（総合社会文化）著述家　生き方研究家
女性能楽研究家、ジェム・ストーン・エナジー研究家

最新出版書籍
『菜食は素晴らしい~1週1菜の奇跡~」

『秘技の整体　アスリートから神様と呼ばれた安藤道彦』

『一扇　ICHISEN』

（ともにシンシキ出版）





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