ヒューマンサクセスサイエンスユニバーシティについてご案内しています。

　最近、さまざまなところで地震が起こっていますね。
今年に入ってから国内で震度５強以上の地震が、1月1日に石川県能登地方でM7.6（震度７/この界隈では震度5強以上がこの地震を含めて9回発生しています）、震度５弱以上となると、今年は前記の石川県の地震も含めて、本日4月13日までに２１回くらいは各地で起きています。
海外では1月9日にインドネシア付近タラウド諸島でM７、1月23日に中央アジアキルギスにてM7、3月24日にパブアニューギニアでM7、4月3日には台湾でM7.7などが見られます。

　さらに米国ニューヨークでは、4月5日の午前10時20分、Ｍ４．８の地震が起きました。
これは過去140年間で最大規模の地震といわれ、現地ではパニック状態になったそうです。

　こうして世界的な動きを見ていると、何か大きな地球の動きがあるように感じられます。
今までの地球46億年の歴史の中でも大きな地殻変動が何回もあったのですから、今後も地球は変動し続けることでしょう。
私たちは、そのような活動の中のほんの一瞬に滞在するカゲロウのような存在なのかもしれません。

　とはいえ、現実に今を生きている身として不安を感じるのは当然です。
人々の警戒心も高まっていますし、気象庁でもこれまでのコメントとは異なる、少しニュアンスの違う発表をしているように感じます。
さらに「正常バイアス」について警告する人の声が目立つようになりました。
これは2011年の東日本大震災の時にも注目された言葉で、コロナ禍の時にもよく耳にしたように記憶しています。

　正常バイアスとは、認知バイアスの一種で、命に関与するような危険な事故や事件の被害が予想される状況下でも、それを正常な日常生活の延長上のできごととして捉えること。

　自分にとって都合の悪い情報をあえて無視したり、認めようとしないことです。
「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと目の前の事象を過小評価しているうちに逃げ遅れてしまう原因となるのです。

　というのも予期しない悲惨な事件や想像を絶する事故などに対しては、ある程度、鈍感でいなければ心が疲弊してしまうために、心を保護するメカニズムともいえるようです。

　最近、もうひとつ気になるのが「マンデラ効果」という概念です。
これは大勢の人々が事実と異なる記憶を共有している現象を指すことで、あくまでも俗語です。
学術的に扱われるものではなく、インターネット内のスラングのようで、都市伝説の総称らしいですが、南アフリカの指導者、ネルソン・マンデラさんが1980年代に獄中死していたという記憶を持つ人が大勢現れたことに由来してるために作られた言葉だそうです。

　確かに私も最近、人と話したり、過去のデータを確認したりしているとき、自分の記憶違いに気が付くことがあるのですが、それはあくまでも個人の記憶です。
ところが同じ記憶違いを多くの不特定多数の人が共有するとなれば、これは集合意識の成せる技でしょうか？
個人の記憶違いとは概念が異なるとは思いますが、いずれにしても人間の記憶というものは、あまりあてにならないような気がします。
これからもさまざまな情報がますます出現すると思いますが、むやみに不安にならず、かといって正常性バイアスに固執せず、自分の記憶違いがあれば素直に認め、多くの人が言っていることでも根拠を調べるなどして、冷静に判断をしていきたいと思います。
さらに自分軸をしっかりもっておけば、おかしな情報に振り回されないと感じるのです。


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　　　プロフィール
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宮西ナオ子（みやにしなおこ）

博士（総合社会文化）著述家　生き方研究家
女性能楽研究家、ジェム・ストーン・エナジー研究家

最新出版書籍
『菜食は素晴らしい~1週1菜の奇跡~」

『秘技の整体　アスリートから神様と呼ばれた安藤道彦』

『一扇　ICHISEN』

（ともにシンシキ出版）



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