ヒューマンサクセスサイエンスユニバーシティについてご案内しています。

　太極拳のようにゆっくりと、ヨガや気功、武術の要素も取り入れ、さらに優雅に呼吸をする「禅ダンス」のような呼吸体操が「一水空」です。
開発したのは、北京出身の林陽さん。
清の同治帝、光緒帝時代の内務府大臣、厲子嘉を創始者とする中国清朝の宮廷料理を提供する初代を祖先に持っています。

　当時の御膳房(宮廷の厨房)は内務府の管轄下にあり、皇帝と皇太后(西太后)の献立はすべて厲公が査定し、皇帝の体調に合わせて侍医と共に調理に関わったといいます。
その後、清朝のラストエンペラーである愛新覚羅溥儀が退位した時、同時に厲公も宮廷を離れましたが、宮中から献立書とともに御厨(宮廷料理人)を連れ帰り、自宅で皇帝の親類縁者を招いて料理をふるまっていたといいます。

　こうして西太后の食した伝統宮廷料理は次第に厲家の料理「厲家菜」となったのです。

　日本でも2014年12月から銀座一丁目（東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル9階）に「厲家菜」の店舗を構え、貴重な伝統に育まれた美と宮廷長寿食を提供しています。

　北京でそのような家柄に生まれた林陽さんですが、一方では、宮廷武術尹氏八卦掌直伝五代目伝人としても活躍しています。
20年前から「一水空メソッド」を開発。現在は米国のユタ州に住み、一水空の普及と宮廷武術尹氏八卦掌直伝五代目伝人として日本・ 中国・アメリカで講座やイベントを開催しています。

「一水空」のベースになるのは中国の王族の間に行っていた『宮廷21式呼吸法』と『尹氏八卦掌』という宮廷武術の要素。
『宮廷21式呼吸法』についての歴史文献は少ないものの、『尹氏八卦掌』の歴史継承は明確で、これに林陽さんが大学院在学時代に専攻していた美術教育的な観点から習得した美の表現方法を採り入れています。

　足元は大地に根を張り、地球の中心へと繋がり、ぶれない「正中線」を作ります。
そして身体の軸をまっすぐに立て、頭のてっぺんは宇宙と繋がるような意識で体をゆっくりと動かしていくのです。
身体の内と外を結ぶ通路として、深くする深呼吸は、自然の息吹のリズムと同調し、人間としての原点に回帰する願いを込めます。

　両手で天地のエネルギーを合わせてから、体内に気を注ぎ入れる「天地人合」、内側から手を伸ばし、満月に包まれるように想像して行う「流星満月」、水面に浮かぶ蓮が風に吹かれて揺れ、背伸びしているようなたおやかな情景を作る「水蓮風荷」など、どの型も美しい自然界を連想させる優美な動きを再現し、この地球に対しての豊かな愛や感性、ブレない精神力を表現しています。

「一水空」の動きは、万物が共存する社会や世界平和への祈りともいえます。
自分の軸を整え、深い呼吸ができるようになると、気持ちが落ち着き、すがすがしい気持ちになります。
こうして自分と宇宙の真実に触れていけば、自分を取り戻し、怖いものは何もなくなります。
さらに外見の美しさのみならず内側から美しく生きることができるようになるはずです。
これからの社会にとって「美意識」は最大な価値を生み出すはす。

　自分自身の心と身体の声を聴き、人間として生きていく意味や、そのルーツを知り、心身ともに健康に営んでいく……。
それが、やがては地球の健康につながり、新たな社会貢献につながっていくようです。

　6月11日の鳥越アズーリFM、シンシキ４の「悠里江のハッピー人生」では、この夏、米国から来日されたばかりの林陽先生をお招きして、お話をお伺いします。

どうぞお楽しみに！

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　　　プロフィール
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宮西ナオ子（みやにしなおこ）

博士（総合社会文化）著述家　生き方研究家
女性能楽研究家、ジェム・ストーン・エナジー研究家

最新出版書籍
『菜食は素晴らしい~1週1菜の奇跡~」

『秘技の整体　アスリートから神様と呼ばれた安藤道彦』

『一扇　ICHISEN』

（ともにシンシキ出版）




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