ヒューマンサクセスサイエンスユニバーシティについてご案内しています。

　最近、「アガスティアの葉」が注目されているようです。
「自分の使命や運命を確認するためにインドに行ってアガスティアの葉を読んでもらった」という方や、「インドに行く時間はないけれど、ZOOMでみてもらった」という方に出会うことが多くなりました。

　ここでアガスティアの葉について簡単にお伝えすると、インド南部の風俗で、古代の聖仙（リシ）が残した個人に関する予言。
ヤシの葉に書かれているとされています。

　すでにアガスティアの葉を調べてもらった方に聞いてみると、両親の名前などもすべてわかるということで驚いていました。

　さてこのアガスティアの葉が日本でブームになったのは、『理性のゆらぎ』（青山圭秀/三五館/2017年事業閉鎖）ではなかったでしょうか。
1993年4月1日のことです。

　当時のスピリチュアルブームを見ていくと、1974年にユリ・ゲラーが来日、1979年には雑誌『ムー』が創刊され、1986年、新興宗教『幸福の科学』設立、1987年、新興宗教『オウム真理教』設立、1991年、「チャネリング」が流行語大賞特別賞というように、「目に見えない世界」に注目が集まっているトレンドがありました。

　とはいえ今ひとつ、アカデミックな見解に欠けているように感じていたのも確かです。

　ところが青山さんの『理性のゆらぎ』は衝撃的でした。
スピリチュアル系の話ではあるものの、アカデミックな学問を積んだ著者の語り口が素晴らしかったからです。

　青山さんはインド医学（アーユルヴェーダ）研究者。1989年に東京大学大学院理学系研究科相関理化学専門課程博士課程を修了し、アーユルヴェーダ研究所（米国）招聘研究員となった理学博士であり医学博士。自らインドで体験したエピソードを中心に書かれた『理性のゆらぎ』では、グルのサティア・サイ・ババさんを紹介しています。

　サイ・ババさんが最も注目されたのは、手から聖灰（ビブーティ）や貴金属、腕時計などを出す、魔法のような「物質化現象」。
すでに１960年代末にはサイ・ババさんの知名度は国際的にとどろき、世界各国に数百万人以上の信奉者をもつようになったといいます。

　関連書籍は数百冊出版され、さまざまな国で翻訳されるようになり、1990年代には、シャンカルダヤール・シャルマー元インド大統領や、ナラシンハ・ラーオ元インド首相らが表敬訪問をしているといいます。

　日本では1993年に青山さんの書籍でブームが広がり、多くの著名人が南インドのアシュラムを訪れ、サイ・ババさんに会いに行って物質化現象の恩恵を受けています。
また数多くのマスコミでも取り上げられていました。

　サイ・ババさんが亡くなったのは2011年。
呼吸器不調で4月24日に入院し、その病院で死去。
享年84歳でした。葬儀は国葬でした。
インドの大統領・首相以外で国葬が執り行われたのは他にマザー・テレサのみです。

　さてサイババさんに詳しい青山さんですが、『理性のゆらぎ』の後は『アガスティアの葉―運命か自由意志か、そして星の科学とは何か』（1994年/三五館）『真実のサイババ』（1994年/三五館）などを次々に出版、両書ともベストセラーになりました。
同時にアガスティアの葉を調べに行くツアーなども多く開催されていたのは懐かしいものです。

　当時のことを思い出すだけで、ノスタルジックな気持ちになりますが、この『理性のゆらぎ』を編集したのが、何と、我らがシンシキ出版の津田千夏編集長。
来週、7月2日の鳥越アズーリFM「シンシキ４　出版しよう」では、津田編集長をお招きして、お話を聞きたいと思います。
お楽しみに。


━━━━━━━━━━━━━━
　　　プロフィール
━━━━━━━━━━━━━━
宮西ナオ子（みやにしなおこ）

博士（総合社会文化）著述家　生き方研究家
女性能楽研究家、ジェム・ストーン・エナジー研究家

最新出版書籍
『菜食は素晴らしい~1週1菜の奇跡~」

『秘技の整体　アスリートから神様と呼ばれた安藤道彦』

『一扇　ICHISEN』

（ともにシンシキ出版）




配信停止はこちら
解除専用ページURL