労基署調査への正しい臨み方とは
社労士で採用定着士の西野です。
このところ、労基署調査の話題を取り
上げていますが、今回は労基署の調査
が入った場合、どのような姿勢で
臨めばいいのか?
私の考えをお伝えしたいと思います。
労基署の調査が入ると、特に対応できて
いない会社は不安になると思います。
ですが、やってはいけないのは、
それを隠そうとすること。
できていないことは、すみません。
でいいかと思います。
その理由を、労働基準監督官の立場で
監督官のやりがいについて考えて
みましょう。
厚生労働省のリーフレット
「労働基準監督官の仕事」には、
このように書かれています。
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/dl/131227-2.pdf
『労働基準監督官は、労働基準関係
法令に基づいて、事業場(工場や事務
所など)に立ち入り、法に定める労働
条件や安全衛生の基準を事業主に
守っていただくよう、必要な指導を行い、
労働条件の確保・向上と働く人の安全や
健康の確保を図ります。
監督指導の結果、是正勧告を受けた法
違反を是正しないなど重大・悪質な
事案については、司法警察官として
捜査を行い、検察庁に送検します。』
となっています。
逮捕、送検することができる権限を
持っていますが、あくまで指導して
是正させること。
そう考えるとどうでしょうか?
調査に入って、何の問題もなく法令遵守
している会社。
仕事としては楽かもしれませんが、
やりがいは感じないかもしれません。
問題はあるものの、監督官の
指導を聞き入れ、対応する会社。
これが、監督官として力を発揮できた
と感じられる場面ではないでしょうか。
きっと署内でも評価されると思います。
では、問題があるのに隠したり嘘を
つく会社や、指導を無視する会社。
絶対許せない、と思うことでしょう。
数年前、久留米の建設会社で、有給休暇
5日分が取得できなかったにも
かかわらず、取得できているような
虚偽の書類を提出し、担当課長が書類
送検されるということがありました。
この時の労働基準監督署のコメントが
示唆に富んでいます。
『年休取得は義務化されてから日も
浅く、正直に報告してもらえれば、
最初は即座に司法処分にはしない。
改善を求める是正勧告が行われること
が多い。
虚偽の報告は信用を損ね、悪質と判断
される可能性があり、その場合は司法
処分を避けられない。』
全てのケースがそうとは言い切れ
ませんが、これが基本的なスタンスかと
思います。
なので、問題があってもあまり
不安にならずに、むしろ指摘いただいた
ことに真摯に対応します、という姿勢で
臨むのがベストかと、私は考えています。
-----------------------------------
西野社労士事務所・株式会社チーム力アップ
では、中小企業の人事・労務に関する問題に
幅広く取り組んでいます。
ご相談はこのメールにご返信または
お電話で承ります。
【初回相談 無料】
TEL: 090-7551-3570
【ホームページはこちらから】
https://nihino-sr.jp
【バックナンバーはこちらから】
https://mail.os7.biz/b/Sye0
記事一覧
社労士で採用定着士の西野です。 今回は、労働基準法に関わる重要な テーマのひとつ、 「法定休日の明確化」について整理します。 ■ 休日には2種類ある まず、休日には大きく
2026年02月04日
社労士で採用定着士の西野です。 このところ、 今後の法改正議論を見据えて 労働基準法に関わる重要なテーマ についてお伝えしています。 今回は、 労働時間外・休日・休暇におけ
2026年01月28日
社労士で採用定着士の西野です。 前回から、 今後の法改正議論を見据えて、 実務への影響が大きい労基法の テーマを順に整理しています。 今回は、 実務上の質問がとても多い 「
2026年01月21日
社労士で採用定着士の西野です。 前回は、2026年のテーマとして 「労務管理」と「採用定着」に ついて、全体像をお伝えしました。 今回から、 労務管理のテーマで、特に対応が
2026年01月14日
社労士で採用定着士の西野です。 新年あけましておめでとうございます。 本年も「採用定着のヒント」を 通じて、採用から定着、そして 社員が活躍する組織づくりに 役立つ情報を、
2026年01月07日
社労士で採用定着士の西野です。 今日は、多くの中小企業で議論に なる 「採用面接は社長がすべきか?」 というテーマについてお伝えします。 ■ 私の基本的なスタンス 私は以前
2025年12月24日
エッセンシャルワーカーの“当たり・普通・ハズレ”の差はどれくらい?
社労士で採用定着士の西野です。 前回は営業職を例に、 「当たり・普通・ハズレ」で会社が 影響を受ける損益は、5年で数千万 円規模になるという話をしました。 では、介護・保育
2025年12月17日
社労士で採用定着士の西野です。 採用の現場でよく聞かれるのが、 「良い人材・普通の人材・イマイチ な人材で、会社の成果はどれくらい 変わるの?」 という質問です。 よく「採
2025年12月10日
社労士で採用定着士の西野です。 採用面接において、 社長からよくある質問が、 「給料などの雇用条件は、いつ説明 するのがいいか?」です。 ある会社では「最初に伝える」と言い
2025年12月03日
社労士で採用定着士の西野です。 前回は、人を見抜く採用面接のポイント として、次の3つをお伝えしました。 1.ものさしをつくる 2.「本当にそうか?」を確かめる 3.入社後
2025年11月26日
社労士で採用定着士の西野です。 このところ、採用選考の精度を高める 方法についてお伝えしています。 これまでお話ししてきたのは、 ・入社後の活躍と関係が深い 「GMAテ
2025年11月19日
社労士で採用定着士の西野です。 採用面接は 「会社の未来を左右する人と会う場」。 1人ひとりを丁寧に扱うことが大切 だとお伝えしました。 一方で、中小企業に応募してくる人
2025年11月12日
社労士で採用定着士の西野です。 前々回は、 「入社後に活躍する人材を選ぶ方法」 の1つ目、 GMAテストについて紹介しました。 私がAIを使って作成しました テストを、こち
2025年11月05日
社労士で採用定着士の西野です。 このところ、採用面接について取り 上げています。 ・入社後に期待外れだった… ・「ぜひ欲しい」と思った人材ほど辞退された… ・採用した人材が
2025年10月29日
社労士で採用定着士の西野です。 人件費が高騰する今後、 中小企業にとっては 「少しでも良い人材=活躍できる人材」 を正しく見極めて採用することが ますます重要になります。
2025年10月22日