ここ数か月、採用で起きている重大な現象
社労士で採用定着士の西野です。
採用支援を行う中で、社長からよく
「給料をどれだけ上げるべきで
しょうか?」とご相談を受けます。
この質問には、まず給料だけでなく、
労働時間(残業)、休日、交通の便
といった条件について競合調査を
行いましょうとお答えしています。
その中でも、特に影響が大きいのが
「給料」ですが、調査段階で即座に
給料を上げるのではなく、まずは
求人内容を見直し、応募状況を
確認するようにしています。
言い換えると「給料は現行のままに
して、求人内容で勝負しましょう!」
ということです。
ですが、そうも言ってられなく
なりました。
特にここ数か月の動きを見ると、
採用市場が大きく変化している
ことを感じます。
ここ数年の最低賃金の推移(大阪)を
見ても、上昇率が加速しています。
2020年10月:964円
2021年10月:992円(28円)
2022年10月:1023円(31円)
2023年10月:1064円(41円)
2024年10月:1114円(50円)
( )内は前年からの増加額です。
これは大阪の数値ですが、全国でも
同様の上昇傾向が見られます。
この3年で122円の上昇があり、
月給に換算すると約2万円の増加です。
つまり、たとえ自社の給与が市場相場
以上であっても、2年前と比べてその
相対的な優位性は下がっていると
言えます。
そのため、2年前と同水準の給与や、
少しだけ上げた程度では、応募者から
の反応が鈍くなってきている、という
のが、この数か月で特に感じる点です。
現在はまだ現行の給与で対応できて
いますが、今後はさらなる給与アップ
を検討しなければ、人材の確保が一層
難しくなる時期が迫っていると
考えられます。
今後もこのテーマについてさらに
掘り下げていきたいと思います。
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西野社労士事務所・株式会社チーム力アップ
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