当社にとって「稼げる社員」とは?
社労士で採用定着士の西野です。
このところ、賃上げ時代に備え、
業績を向上させるための情報を
お届けしています。
今回は、「限られた人員や時間で
最大限の成果を上げるには何が
必要か?」について考えてみましょう。
■前回のポイント:役割と仕事の明確化
前回までの記事でお伝えしたのは、
社員の役割と仕事を明確にする
重要性です。
一般社員:「目先のお金を稼ぐこと」
リーダー層:「半年から1年先のお金
を稼ぐこと」
管理職:「2年先のお金を稼ぐこと」
これを単なる概念ではなく、実際の
仕事に置き換えることが成功の鍵です。
野球を例にすれば、打順ごとに異なる
役割が求められ、それに応じた技術が
必要とされるのと同じです。
■次のステップ:成果を上げる仕組みづくり
役割を明確にしたら、次は成果
言い換えると「お金を稼ぐ社員」の
定義づけが重要です。
これによって、各社員が自分の仕事に
おいてどのように成果を上げるべき
かが見えてきます。
例えば、営業部門であれば「売上」
「利益」など指標が明確なので
イメージしやすいでしょう。
一方で、間接部門や業績が直接
見えにくい職種では、以下のような
指標が考えられます。
・業務効率の向上
・コスト削減
・組織全体のパフォーマンス向上
■業界に応じた成果の定義
医療や福祉の現場では、「業績」や
「業務効率」という言葉に拒否反応を
示す職員も少なくありません。
こうした場合は、使命感に基づく
価値観を尊重しながら、適切な指標を
設定することが大切です。
たとえば保育園では、
卒園時に保護者からいただく感謝の
手紙を成果指標として活用した例が
あります。
このように、業種や企業の特性に応じて
成果を測るための基準を柔軟に設定
することが求められます。
■成果を明確にするメリット
社員一人ひとりが「頑張っていること」
と「成果」との関係性を理解できれば
業務への納得感とモチベーションが
高まります。
また、会社全体としても、目指すべき
方向性がより明確になります。
■当社にとって、成果とは何か?
これを改めて考え、社員に伝えること
が賃上げ時代を乗り越える大きな一歩
となるはずです。
ぜひ、この機会に取り組んでみてください。
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西野社労士事務所・株式会社チーム力アップ
では、中小企業の人事・労務に関する問題に
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