給料と成果のズレ、原因は「ものさし」の違い?
社労士で採用定着士の西野です。
新年あけましておめでとうございます。
本年も「採用と定着のヒント」を通じて、
採用から定着、そして社員の活躍を
実現するための情報をお届けしてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
昨年末、経営者の交流会で開業間もない
社長と話す機会がありました。
その社長は、月給25万円で採用した
社員の仕事ぶりに悩んでいました。
自分が持っている『ものさし』には
程遠い。
細かく指導しても、なかなか
改善しない。
何が間違っているのだろう?
この悩み、実は多くの経営者に共通する
問題です。
■ものさし=基準の設定がカギ
まず、社員に支払う給料に対する
基準を持つことは、経営上とても
重要です。
・25万円の給料を払うなら、
これだけの成果が必要
・賃金が上昇する局面では、収益を
伴う成長が不可欠
もし基準がなければ、経営の土台が
崩れてしまいます。
また、基準に満たない場合は
指導と改善も必要です。
ここまで、この社長の行動に間違いは
ありません。
しかし、基準が社員と共有できている
かが最大のポイントです。
■社長と社員、それぞれの「ものさし」
経営者は「月給25万円ならこの仕事量」
と考えていますが、社員は違います。
「この程度でいいだろう」という別の
基準を持っているのです。
この基準のズレを放置すれば、
いつまでたっても話は噛み合いません。
だからこそ、まずは給料に対する
基準=求める役割や仕事を明確に
設定し、共有することが大切です。
とはいえ、すべての社員と個別に基準を
話し合うのは非現実的です。
そこで役立つのが人事制度です。
・社員をランクや役職ごとに分け
それぞれに求める役割を明確に
する
・制度化することで、運用が効率化
され、基準のズレを防げる
特に、従業員20人以下の企業に
適したシンプルな人事制度について、
2月に勉強会を開催する予定です。
詳細は改めてご案内しますので、
ぜひご参加ください。
本年も皆さまの企業成長に
貢献できるよう、実践的な情報を
お届けしてまいります。
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西野社労士事務所・株式会社チーム力アップ
では、中小企業の人事・労務に関する問題に
幅広く取り組んでいます。
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