社員が有給を取らない?それ、本当にラッキーですか?
社労士で採用定着士の西野です。
中小企業の社長と話していると、
よく話題に出るのが「有給休暇」のこと。
最近は、「有給を申請されたら断れない」
ことをご存知の方も多く、
ちゃんと受け入れている会社も増えて
きました。
でも一方で、こういう話もよく耳にします。
「社員があんまり有給を取らないんですよ」
「実はちょっとラッキーって思って
るんですけどね…」
はい、気持ちはすごくわかります!
忙しい時期に休まれると大変ですし、
正直なところ「助かるな」と思って
しまうのも当然です。
でも、ここに労務リスクの落とし穴が
あるんです。
■ある会社で実際に起きた、有給トラブルの顛末
その会社では、普段から有給を申請する
社員もいれば、全く申請してこない
社員もいました。
社長はむしろ「有給も取らずに働いて
くれてありがたい」と感謝するほど。
(というか、正直「都合いいな」と
思っていたそうです。)
ところが——
ある日、その社員から突然の申し出が。
「明日から、有給を15日間取ります。」
え?明日から?
それも15日間連続?
なぜ?
よく見てみると、
前年の有給が時効になる日に合わせて
最後の最後に一気に申請してきるのです。
■現場は大混乱、そして…社員が辞めた
当然ながら、いきなり15日間も抜け
られたら現場はパニック。
周りの社員も怒り心頭です。
「なぜこの人だけ突然そんなことが
できるのか?」
「そんなの認めちゃダメでしょ!」
と不満が爆発。
一時は、
「取得時期を調整してほしい」とも
考えたそうですが…
それをすると、
本来なら時効で消えるはずの有給を
“使わせる"ことになり、前例になる。
最終的には、なんとかギリギリの対応を
して乗り切ったものの、
周囲の不信感は拭えず、数名の社員が
退職するという、痛い結果になりました。
■「問題が起きてから」では遅いのが
労務管理です
社員が有給を取らないのは、
「都合がいい」のではなく、
リスクが静かに積もっている状態
かもしれません。
何も問題が起きていない今こそ、
自社の労務管理に抜けがないか、
点検しておくタイミングです。
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