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採用定着のヒント 西野毅

エッセンシャルワーカーの“当たり・普通・ハズレ”の差はどれくらい?

2025年12月17日



社労士で採用定着士の西野です。

前回は営業職を例に、
「当たり・普通・ハズレ」で会社が
影響を受ける損益は、5年で数千万
円規模になるという話をしました。

では、介護・保育などの
エッセンシャルワーカー職では
どうでしょうか?

結論から言うと——

営業ほど露骨に“売上"の数字には
出ないものの、信頼・離職・加算・事故リスクの影響が積み重なり、

最終的には 5年間で1,000万〜
3,000万円規模の差になります。

その理由をわかりやすくまとめます。

■「当たり」の人材
(稼ぐというより“価値を生み続ける人")

介護・保育の当たり人材は、
とにかく 信頼と安定 をつくります。

・利用者・保護者からの信頼が厚い
・トラブルが少ない
・後輩の見本になる
・事故・ヒヤリハットが少ない
・加算が安定

たとえば、

信頼によって利用者の離脱を防げる
=1人あたり年間20〜40万円の
維持(一般的な介護・保育モデル
の試算)

これが3〜5人続くだけで、
5年間で数百万円規模の差になります。

さらに、
当たり人材は離職率を下げるため、
・採用コスト 30〜60万円
・教育コスト 20〜40万円

も削減できます。

5年で+1,500〜3,000万円
というケースは珍しくありません。

■「普通」の人材
(現代では“普通=ギリギリ経営")

・真面目に働くが、効率は高くない。
・ヒヤリハットが時々ある
・手順理解に時間がかかる
・忙しい時間帯のパフォーマンス
が落ちる
・ベテランがフォローに回る

この “フォローに回される時間"
が見えないコストです。

月に1〜2時間でも、
5年間で100時間を超えます。

=20〜40万円の人件費流出と同じ

さらに“普通の人"は離職リスクも
それなりにあります。

・採用コスト(30〜60万円)
・教育コスト(20〜40万円)

が上乗せされることも。

5年間では ±0(トントン)〜
−500万円ほどが実態です。

■「ハズレ」の人材
(営業より“破壊力"が大きい)

営業では売上の問題ですが、
介護・保育では 信頼の崩壊と連鎖
離職が起こります。

・利用者トラブル
・保護者からの苦情
・態度が悪くチームが荒れる
・ベテランが辞める
・事故リスク増
・加算が不安定になる

たとえば、

サービスの回数が減るだけで
月3〜5万円の減収(売上+加算)
=年間40〜60万円の損失

さらに、
・採用コスト:30〜60万円
・教育コスト:20〜40万円
・チーム悪化で追加離職
・稼働率低下

これらが雪だるま式に積み上がり、
5年で −1,000万円超えは普通
というのが現場の数字です。

■まとめ:
営業ほど見えないだけで、差は
“数千万円"になる

エッセンシャルワーカー職は
数字が表に出にくいので軽視され
がちですが、実態はこうです。

だからこそ、
・GMAテスト
・構造化面接
・ワークサンプル

こうした “見抜ける選考" が、
中小企業には必須です。


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