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採用定着のヒント 西野毅

週44時間の特例見直しに、どう向き合う?

2026年01月14日



社労士で採用定着士の西野です。

前回は、2026年のテーマとして
「労務管理」と「採用定着」に
ついて、全体像をお伝えしました。

今回から、
労務管理のテーマで、特に対応が
必要と私が考えるものを、現実的
な視点で整理していきます。

■小規模企業にとって、特に影響が
大きいテーマ

2026年以降を見据えた
労働基準法見直しの議論の中で、
小規模企業にとって特に影響が
大きいと感じているのが、
「週44時間の特例措置の見直し」
ではないでしょうか。

私の関係先でも、
この特例を使っている会社は
決して少なくありません。

特に、
・小売業
・飲食業
・サービス業
など、店舗型ビジネスでは、

営業時間を変えずに
週40時間に収めるのは難しい

と感じている方も多いと思います。

■よくある勤務パターンで考えてみる

例えば、こんなケースです。

・勤務時間:9:00~19:00
・休憩:1時間
・実労働時間:9時間/日
※週44時間に調整して運用して
いると仮定

これを今後、
週40時間(1日8時間)
に合わせる必要が出てきます。

では、どう対応するのか。

現実的な選択肢は、
大きく分けて次の2つです。

(1)シフト制に切り替える
・9:00~18:00(実働8時間)
・10:00~19:00(実働8時間)

前後1時間は人員が手薄になり
ますが、週40時間に収めること
ができます。

開店直後・閉店前の来客数が
比較的少ない店舗であれば、
取り入れやすい方法です。

(2)1時間を残業で対応する

・9:00~18:00(所定8時間)
・18:00~19:00は時間外労働

36協定の締結や、
時間外手当の支払いなど
必要な手続きを行えば、
この方法も可能です。

また、
残業の1時間が比較的落ち着く
時間帯であれば、全員対応ではなく
当番制にすることも考えられます。

現在と同じ労働時間で、
割増賃金分の収入が増えるので
あれば、従業員の納得感を得やすい
という側面もあります。

■採用との関係も忘れてはいけない

一方で、
今後新たに採用する場合、

「残業前提」の条件は
不利に働く可能性もあります。

労務管理の問題でありながら、
採用戦略とも直結するテーマ
だということです。

今すぐ決めなくていい。でも、
考えておく

この特例見直しは、
今日・明日に対応しなければ
ならないものではありません。

ただし、
・今後の経営方針
・営業時間のあり方
・採用とのバランス

これらと合わせて、
「どうする方向でいくのか」
だけでも整理しておくこと
がとても大切です。


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