私の過去の経験を生かしての、読者の方々が「自己啓発の罠」に嵌らないようにするためのアラートをしていくと同時に、自己啓発、出会い、お金等の情報ビジネスにおける「本質」にリンクした記事を発信して行きます。

とある高額セミナーの体験談です。

前回の「やばいセミナーだったなあ（汗）
はバックナンバーで読むことが出来ます。


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「スピリチュアルでもない」
「自己啓発でもない」と主宰者が主張する
セミナーの説明会に参加したときの話です。


セミナーのラストは、説明会参加者の
希望者から１名を選んで公開セッションをします。

これは計算しつくされた
ものであったといまは思います。

どう計算されたものだったかは
このメールの最後の方に書きます。



前のメールに書きましたけど、
簡単にその経緯を書きます。




そのセミナーがいかに
素晴らしく、実りあるものであるかを
説いたその後のラストを飾るのは、
１名限定の公開セッションです。


説明会の司会者の方が呼びかけます。


「最後はこの中から１名様だけ、
ｓ先生による公開セッションをします・

ｓ先生のセッションは１回、２００万円です。
それを無料で受けることができるチャンスですよ！！」



１０数名の希望者がすばやく立ちあがります。
（私は希望しませんでした）


セミナー主宰者ｓさんは、希望者全員の
ひとりひとりと１分程度の簡単な面接を
したあとに、

ひとりの男性を選びました。



その男性は４０歳くらいで、

「亡くなった父親からの事業を
受け継いだものの、上手くいっていない。

妻子との関係もよくない」

という悩みを話してました。



ｓさんは言います。

「あなたが不幸なのは、
父親を恐れているからだ」

「さあ、父親に対して恐れを
抱いた体験を話しなさい」



男性は、子供のころ、
怒られた体験を話します。


ｓさんはさらに言います。
「あなたはどう思った！！」

男性は言います。
「バカヤローって思いました。」


ｓさん
「お父さんのバカヤロー」
って言いなさい。


男性
「おとうさんのバカヤロー」


ｓさんは
「もっと大きい声で」
「もっと感情を込めて」
「もっと、もっと、もっと・・・」


と男性へのダメ出しをしながら、
怒りの感情を煽ります。


そして男性はついに怒りの感情を
爆発させます。


それからｓさんは言います。

「おとうさんに、どうしてほしかったのっ！！」

男性は
「おとうさんに、わかってほしかったぁ＝＝＝」

ｓさん
「もっと大きい声で」
もっと、もっと、もっとと煽ります。



男性が感情を爆発させ、発散させた後、

ｓさんは、親の愛と親への感謝を説きます。


ここで男性は号泣です。


説明会参加者の方には貰い泣き
する人もいます。


部屋は暗くなって、
ゆっくりしたピアノ音楽が流れてきます。


ピアノ音楽をバックに

ｓさんは
宇宙の真理について、そして
その宇宙の真理と繋がったという
ｓさんの先生であり、このセミナー
の総本山の主である「Ｍ」の話をします。



感動の余韻を残しつつ、説明会は終了し、
セミナープログラム購入の受付に入ります。


１回につき２日
それが３回あるので、

６日間のセミナーです。

お値段は１２０万円、


「いま、ここで購入されたかたは
なんと、通常なら２００万円のｓ先生の
プライベートセッションが
特典でつきますよぉ！！」

と司会のひとが煽ります。



「おおぉ、それなら実質８０万円の儲け
ではないか！！」


と４列に展開した、決済受付の前に
購入を決めたひとたちが並び始めます。



「今、お金が払えない」というひとに
対しての相談窓口もあります。



そして
これを書くのは
凄く恥ずかしいのですが、


一番に並んで、最初に決済を終えたのは
私でした・・・



私を担当した決済窓口のひと、

「ｓ先生、よっしーさんはセミナー
の決済が終わりましたっ」


私はｓさんにハグしてもらって
「よく、決心したね。」
などと声をかけてもらい、


スタッフからは
「おめでとう」
と祝福され、拍手されて、
並んでいるひとを尻目に
会場を後にしたのでした。




さて、どこをどう計算されていた
対面セッションだと思いますか？


このセッションの目的は、

説明会の参加者に
「ｓさんは凄い人だ」と印象づけて、
１２０万円と高額なセミナーを
購入させることにあります。


参加希望者を面談したのは、
対面セッションで
「ｓさんは凄い」
と思わせやすいひとを探すためです。


となると、
親から家業を受け継ぐも、
上手くいっていない男性が
うってつけだったのです。


仕事も親と同じな分だけ、
親とのしがらみが深いでしょう。
そこを突いて、感情的にさせればいいのです。


ほとんどの人は、程度に差はあれ、
なんからの親との確執があります。



感情を開放している男性を
目の前にしている参加者たちは
男性に共感してしまうのです。


そして最後は
愛と感謝の言葉とゆったりした音楽で、
じんわり温かくなるように
クロージングするわけですよ。



簡単にいうと
公開セッションには台本があって、
その台本にマッチしやすいひとを選んで、
セッションをしたということです。


そして「２００万円相当の”限定”特典」
をつけて強く購入を促したのです。

ちなみに、このような特典の付け方は違法です。




次回は地獄の入り口だった
第１回セミナーの話をします。



記事の更新をしました。
【難解なレクチャー】フォレスト出版　秦由佳の
「運命転生プログラム　ザ・リンク」レビュー
http://hikiyoseyoshii.seesaa.net/article/460074636.html


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