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経営者のためのZEI-Kメルマガ

【ZEI-Kメルマガ】「無申告」は一般の人が考える以上に負担が重い

2025年10月13日

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【経営者のためのZEI-Kメルマガ】Vol.205
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○○さん、おはようございます。
京都の税理士、加藤博己です。

今週のメールマガジンをお届けします。
ZEI(税金)と様々なK(経営・経理・効率化など)に
まつわる情報を皆様のお手元に。

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★先週のブログ記事
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文化庁による宗教法人格の不正利用に関する注意喚起について考えてみる
https://katoh-tax.com/2025/10/12/religious-corporation/

あなたの「想定」、いつの間にか「先入観」になっていませんか?
https://katoh-tax.com/2025/10/09/assumption_or_preconception/

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■今週のコラム:
「無申告」は一般の人が考える以上に負担が重い
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私のもとには、頻繁ではありませんが
「実は申告していないのですが、
 どうしたらいいでしょうか?」
というご相談が寄せられることがあります。

回答としては「すぐに申告しましょう」
以外にありません。

この「無申告」という状態になる理由ですが
「申告が必要だと知らなかった」
というケースが意外と多いものです。

特に、副業を始めた方などが
事業として申告が必要であることを知らず
そのままにしてしまったというケースなどが
あります。

気づいて不安になり、
自ら相談に来てくださるのであれば
まだ対応策を講じることができます。

しかし、この「無申告」という状態は
一般の方が考える以上に
後から大きな負担となって
のしかかってくることを知っておいてください。

期限が過ぎてから自ら申告するにしても
あるいは税務署から指摘を受けるにしても
負担は避けられません。

具体的には、無申告の場合に
どのような負担があるのでしょうか。

まず、過去に遡って申告が必要になります。
原則として5年分の申告と納税が求められます。

5年分の資料が手元にきちんと
残っているでしょうか?

これだけでも、当時の資料を探し出すという
大変な作業が発生します。

そして、申告して本来の税金を納めるだけでは
終わりません。

期限内に申告をしなかったことによる
「無申告加算税」や
納税が遅れたことによる「延滞税」が
本来の税金に追加で課されます。

さらに、所得税の申告をしていなかった場合
その情報が市区町村に伝わっていませんから
あとから住民税の支払いも発生します。

事業を営んでいる方であれば
事業税の支払いも出てくるケースがあります。

これらが5年分まとめて、しかも加算税なども
加えて一気に請求されるわけですから
その金額は決して小さくありません。

もし、意図的に税を逃れようとしたなど
「悪質」と税務署に判断された場合
無申告加算税に代わって「重加算税」という
非常に重い税金を追加で払わなければならない
ケースもあります。

毎年きちんと納税するだけでも大変なのに
それが5年分まとめてやってくる。

しかも、追加のペナルティまでついてくるとなると
精神的、金銭的負担は計り知れません。

「申告が必要なのはわかっていたけど
 忙しくてついつい放置していた」
といった報道を目にすることもありますが
放置して何のメリットもありません。

残念ながら、無申告は
「百害あって一利なし」の状態です。

読者の皆様の中には、該当する方は
いらっしゃらないと思いますが
もしご家族やご友人などで「もしかして?」と
感じる方がいらっしゃいましたら
「無申告を放置すると後が大変」
とお伝えいただければと思います。

税金に関する不安や疑問は
時間が経てば経つほど大きくなり
解決が難しくなってしまいます。

気になる点や、「これって申告が必要?」という
疑問については、できるだけ早く
専門家に相談して不安を解消しておきましょう。

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編集後記
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車のタイヤがパンクしました。

駐車場に停める際に違和感を感じて
タイヤを確認すると空気が完全に抜けています。

自動車保険に附随のロードサービスを使って
応急用のタイヤに交換してもらい
修理工場に持って行くという経験を初めてしました。

タイヤの内側が裂けていたということですが
思い当たる節がなくスッキリしない気分です。

ただ、事故を起こしたりしたら
それどころではありませんので
運がよかったと考えることにしています。

皆さまも車の運転にはご注意ください。

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発行人:加藤博己
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