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今世紀は「心の科学」の時代

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この宇宙にはまだ人類が解き明かせていない大きな謎が3つあります。
それは、「物質はどこから生まれたのか」「生命はどこから来たのか」「意識はなぜあるのか」という問いです。

哲学者も、科学者も、宗教家も、まだ完全な答えは見つけられていません。
しかし近年、量子力学と仏教哲学が、この謎に少しずつ光を当て始めています。

宇宙の根本には「エネルギー」があります。
物質も、生命も、意識も、すべてはそのエネルギーの形を変えたものにすぎません。
だから「これは生きている」「これはただの物」という境界線も、実はあいまいなものなのです。

日本の文化には昔から「物にも心がある」という考え方があります。
それは単なる迷信ではなく、自然と深くつながった感性です。
仏陀も「石ころや岩にも仏の命が宿っている」と語っています。

日本の神々は、山や川、木や動物、すべての自然の中に生きています。
つまり、宇宙そのものが神であり、命そのものなのです。

現代の量子論も、「すべてのものは原子や素粒子からできている」と教えています。
そして今では、「物質の奥には情報や意識がある」という見方が科学的にも注目されています。

つまり、量子論（理性）と仏教哲学（直観）は、違うアプローチでありながら、同じ本質を語り始めているのです。

今、私たちに本当に必要なのは、「制度としての知識」ではなく、「日々の暮らしの中の知恵」です。
たとえば、よく眠ること、食べること、住むこと、学ぶこと、楽しむこと、成長すること――それらが本当の「生きた知」なのです。


そしてこれからは、さらに「縁によって生まれる知恵」が大切になるでしょう。
人と人のつながりの中で育まれる知恵、地域や仲間と共に作っていく知恵です。
私たちは、こうした「縁の知」を大切にしたいと考えています。

このつながりの場――つまり「コミュニティ」は、量子の世界に似た場でもあります。
見えないけれど、確かに存在していて、すべてをつなぐフィールドです。

ところで、科学者、哲学者、宗教家、それぞれが持つ宇宙観は違います。
なぜなら、「現実」として感じている意識の世界――意識場（フィールド）が人によって違うからです。

もし誰かの意識場が狭ければ、どんなに説明しても、見えないものは理解されません。
見えない世界は、その人にとって「存在していない」のと同じです。


意識場を広げるために必要なのは、知識ではなく「体験」です。
体験によってしか、つながりや縁、そして世界の広がりを感じることはできません。

意識場が狭いと、世界のほんの一部しか見えずに、「井の中の蛙」になってしまいます。
その結果、多くの人は、見えない苦しみや不安の中でもがきながら生きているのです。


けれど、自分の外に広い世界があると気づけたとき、私たちは一歩外に踏み出せます。
知らない人にとって「大海」は存在しません。
だからこそ、大海を見るために、小さな井戸から出てみる勇気が大切なのです。


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エレノア・ルーズベルト
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