「かあちゃんの手」
2021年02月05日
私が考える教育の究極の目的は
「親に感謝、親を大切にする」
です。
高校生の多くは、いままで自分一人の力で生きてきたように思っている。
親が苦労して育ててくれたことを知らないんです。
これは天草東高時代から継続して行ったことですが、
このことを教えるのに一番ふさわしい機会として、
私は卒業式の日を選びました。
式の後、
三年生と保護者を全員視聴覚室に集めて、
私が最後の授業をするんです。
そのためには
まず形から整えなくちゃいかんということで、
後ろに立っている保護者を生徒の席に座らせ、
生徒をその横に正座させる。
そして全員に目を瞑らせてからこう話を切り出します。
「いままで、
お父さん、お母さんにいろんなことをしてもらったり、
心配をかけたりしただろう。
それを思い出してみろ。
交通事故に追って入院した者もいれば、
親子喧嘩をしたり、
こんな飯は食えんとお母さんの弁当に文句を言った者もおる……」
そういう話をしているうちに涙を流す者が出てきます。
「おまえたちを高校へ行かせるために、
ご両親は一所懸命働いて、その金ばたくさん使いなさったぞ。
そういうことを考えたことがあったか。
学校の先生にお世話になりましたと言う前に、
まず親に感謝しろ」
そして「心の底から親に迷惑を掛けた、苦労を掛けたと思う者は、
いま、お父さんお母さんが隣におられるから、
その手ば握ってみろ」
と言うわけです。
すると一人、二人と繋いでいって、
最後には全員が手を繋ぐ。
私はそれを確認した上で、こう声を張り上げます。
「その手がねぇ!
18年間おまえたちを育ててきた手だ。
分かるか。
親の手をね、
これまで握ったことがあったか?
おまえたちが生まれた頃は、柔らかい手をしておられた。
いま、ゴツゴツとした手をしておられるのは、
おまえたちを育てるために大変な苦労をしてこられたからたい。
それを忘れるな」
その上でさらに
「十八年間振り返って、
親に本当にすまんかった、
心から感謝すると思う者は、
いま一度強く手を握れ」
と言うと、
あちこちから嗚咽が聞こえてくる。
私は
「よし、目を開けろ。
分かったや?
私が教えたかったのはここたい。
親に感謝、親を大切にする授業、終わり」
と言って部屋を出ていく。
振り返ると親と子が抱き合って涙を流しているんです。
書籍『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』」
2月5日「教室中の親子が涙した最後の授業」
大畑誠也 (九州ルーテル学院大学客員教授)より
www.amazon.co.jp/dp/4800912474
今朝も、この1話を読んで、
号泣からのスタートでした。
●●さんも巻き添えです(笑)
「あのメール」はこれからも
阿野友範が良かったと思う情報をお届けしていきます。
「親に感謝、親を大切にする」
です。
高校生の多くは、いままで自分一人の力で生きてきたように思っている。
親が苦労して育ててくれたことを知らないんです。
これは天草東高時代から継続して行ったことですが、
このことを教えるのに一番ふさわしい機会として、
私は卒業式の日を選びました。
式の後、
三年生と保護者を全員視聴覚室に集めて、
私が最後の授業をするんです。
そのためには
まず形から整えなくちゃいかんということで、
後ろに立っている保護者を生徒の席に座らせ、
生徒をその横に正座させる。
そして全員に目を瞑らせてからこう話を切り出します。
「いままで、
お父さん、お母さんにいろんなことをしてもらったり、
心配をかけたりしただろう。
それを思い出してみろ。
交通事故に追って入院した者もいれば、
親子喧嘩をしたり、
こんな飯は食えんとお母さんの弁当に文句を言った者もおる……」
そういう話をしているうちに涙を流す者が出てきます。
「おまえたちを高校へ行かせるために、
ご両親は一所懸命働いて、その金ばたくさん使いなさったぞ。
そういうことを考えたことがあったか。
学校の先生にお世話になりましたと言う前に、
まず親に感謝しろ」
そして「心の底から親に迷惑を掛けた、苦労を掛けたと思う者は、
いま、お父さんお母さんが隣におられるから、
その手ば握ってみろ」
と言うわけです。
すると一人、二人と繋いでいって、
最後には全員が手を繋ぐ。
私はそれを確認した上で、こう声を張り上げます。
「その手がねぇ!
18年間おまえたちを育ててきた手だ。
分かるか。
親の手をね、
これまで握ったことがあったか?
おまえたちが生まれた頃は、柔らかい手をしておられた。
いま、ゴツゴツとした手をしておられるのは、
おまえたちを育てるために大変な苦労をしてこられたからたい。
それを忘れるな」
その上でさらに
「十八年間振り返って、
親に本当にすまんかった、
心から感謝すると思う者は、
いま一度強く手を握れ」
と言うと、
あちこちから嗚咽が聞こえてくる。
私は
「よし、目を開けろ。
分かったや?
私が教えたかったのはここたい。
親に感謝、親を大切にする授業、終わり」
と言って部屋を出ていく。
振り返ると親と子が抱き合って涙を流しているんです。
書籍『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』」
2月5日「教室中の親子が涙した最後の授業」
大畑誠也 (九州ルーテル学院大学客員教授)より
www.amazon.co.jp/dp/4800912474
今朝も、この1話を読んで、
号泣からのスタートでした。
●●さんも巻き添えです(笑)
「あのメール」はこれからも
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記事一覧
あなたの資産を保険で守り 証券で増やす 保険を売らない保険屋 阿野友範です。 ================= ごちそ
2025年04月03日
昨日の「あのメール」に 阿野さんは次は何をするんですか? 仕事辞めるんですか? なんて、返信をいただきましたが 僕は、変わりません。
2025年03月21日