保険屋として悔しいこと・・・｜保険を売らない保険屋の「あのメール」バックナンバー

保険屋として悔しいこと・・・

2018年01月24日

○○さん、おはようございます。

昨日１月２３日、
群馬県の草津白根山の本白根山が噴火。
そこで訓練中だった自衛隊員さんに噴石が当たり、
1人が死亡される事故が起こりました。

心よりご冥福を申し上げます。

現場にいたスキーヤーは口々に、

逃げられなかった
生きた心地がしなかった
地獄のようだった
死ぬかと思った

とインタビューに答えていらっしゃいました。

噴石が飛んでいる写真、映像もニュースで流れていました。

バラバラバラバラ

ドスッドスッドスッ

人のこぶし以上の岩が降ってくる恐怖といったら。。。

この噴石が、
ゴンドラやレストランに降って来て、
ガラスや屋根が破損したり、
穴が開いたりしていました。

これらの建物の被害は、
保険でカバーできるのでしょうか？

建物の保険と言えば・・・

火災保険。

ところが火災保険では、

地震、噴火または津波による損害は、
保険を支払われない場合として

に約款に明記されています。

となると地震保険？？？

では、
地震保険であれば、カバーされるのでしょうか？

地震保険は、
損害が発生すれば保険を受け取れるというものではなく、

主要構造物（基礎、柱、壁、屋根等）が一定以上の損害を受け、
「全損」「大半損」「小半損」「一部損」
と認定されたとき、保険が支払われます。
詳しくはこちら↓
http://www.ms-ins.com/personal/kasai/jishin/compensation.html

つまり、噴石が落ち、
ガラスが割れた
天井に穴が開いた
程度では、一定以上の損害とならず、
地震保険の対象にならない可能性が高いです。

なお、この支払い基準は、
住宅の火災保険・地震保険ですので、

住宅でない
スキー場の施設といった
店舗、
オフィスビル
は、そもそも地震保険に加入できないのが原則です。
（申請により、店舗、オフィス、工場にも地震保険を付保することはできます）

私は、１５年間、保険屋として生きて来ました。

お客さまに事故が起こった時に、

保険に入っていてよかったです！！
助かりました！

という喜びの声をいただくこともありますが、

それと同じくらい、

なんや、保険役に立たないじゃないか！！
加入時に聞いていた話と違う！！
保険が出ないんだったら、どうしたらいいんですか！！
えー、特約付けてませんでしたか？？

という
切なる言葉をいただくこともあります。

そんな時は、本当に悔しいです。

今回の噴火の事故も、
保険が役に立たない可能性が高い事故なので
とても胸が苦しいです。

いち消費者の立場としては、

「保険はよく分からん、
とにかく、掛け金は払うから、
事故が起こった時は、
なんでも支払って！」

と言いたいです。

でも、残念ながら
保険は万能ではありません。

でも、保険は大切。。。

今回の草津白根山の噴火は、
３０００年ぶりだそうです。

３０００年前って縄文時代？？？

まさかは
突然やってきます！！

弊社タカギ商会では、
まさかの時のために、

「すべてはお客さまの入っていたよかった」

のモットーのもと、
役に立つ保険をご提供することを、
心掛けています。

○○さん、
火災保険・地震保険のことでご質問がございましたら、
このメールに
お気軽にご連絡ください。