ヒューマンサクセスサイエンスユニバーシティについてご案内しています。

LP認定講師の宮西ナオ子です。
 
　みなさんはヘレン・ケラーさん
（Helen Adams Keller,1880～1968）のことは
よくご存じだと思います。

彼女は視覚と聴覚の重複障害者でありながら、
ラドクリフ・カレッジ（現：ハーバード大学）を卒業。

文学士の称号を得た後、世界各地を訪れ、
障害者の教育や福祉の発展に尽くしてきました。

そんな彼女の名を広めたのは、
1962年製作のアメリカ映画『奇跡の人』かもしれません。

　私もこの映画を見て感銘を受けた一人です。

1歳半の時に高熱を伴う髄膜炎に罹患したヘレンは
医師と家族の懸命な看病で
一命は取り留めたにもかかわらず
聴力と視力を失ってしまい話すこともできなくなりました。

その後、両親に甘やかされて
7歳になったヘレンの元に訪れたのが
当時20歳の家庭教師、アン・サリヴァン先生です。

先生は反抗するヘレンに躾を施し、
指文字や言葉を教えます。

　さまざまな葛藤の後、やがてヘレンは
先生に連れていかれた井戸で冷たい水に触れたとき、
それが「Water」であることを認識します。

彼女が「W-a-t-e-r」と口ずさむ場面は、
涙なしで見ることができません。

まさに左脳でとらえる言葉と右脳で感じる体験の統合。

そこには悟りに近い神々しい瞬間がありました。

　以後、彼女は勉学に励み、教育や福祉、
そして世界平和に尽力してきたわけですが、
そんな彼女が心の支えにしてきたのが、なんと
日本は江戸時代の後期に活躍した盲目の学者、
塙保己一さんだというのです。

彼は農民の出身でしたが、学問に対する大志を抱き、
40余年の歳月をかけて『群書類従』という
大文献集を出版するのみならず、
日本の歴史や法律制度などを研究するための
「和学講談所」という学校を自ら創立した方です。

　ヘレンは昭和12年（1937年）に初来日しましたが、
その時、渋谷にある温故学会を訪れたといいます。

当学会は明治42年（1909年）に
塙保己一の偉業を讃えるため渋沢栄一、
井上宮中顧問官井上通泰、文学博士芳賀矢一、
保己一曾孫塙忠雄の四氏によって設立されたといいます。

ヘレンは母親から
「日本の塙保己一先生はあなたの人生の目標となる方」と
教えられたことに触れています。

また埼玉会館で開かれた講演会でも、
「どんなにつらいときでも塙保己一先生を目標に
頑張ることができた」と話していたということで、
日本の江戸時代に生きた盲目の学者が
米国の三重苦といわれた女性に生きる希望と勇気を
与えたことを知り、そのつながりに感動しました。

　そして今回、なぜ私がこのような話を知る展開になったのか？　

これも不思議なご縁でした。

知人で塙保己一の映画を作りたいという人が
『塙保己一とともに---ヘレンケラーと塙保己一---』
(堺正一/はる書房）という書籍を紹介してくださったのです。

読んでいるうちに塙保己一の偉業に感動するとともに、
4月には別件で渋沢栄一さんの所縁の会があり、
こちらも塙保己一さんと大きな関係があると知り、
再度、びっくりしたのです。

このタイミングで、この書籍を読むことができたということ。

本当に、すべてはつながっており、
必要、必然、ベストなタイミングでものごとが
運ばれることを改めて感じました。

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　　　プロフィール
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宮西ナオ子(みやにしなおこ)

生き方研究家・Ph.D.（博士/総合社会文化）、
総合社会文化ライター・作家、
エッセイスト・インタビュアー、女性能楽研究家、
愛玩動物飼養管理士、
アルケミスト認定ユニバーサルヒーラー、
アルケミスト認定アニマルコミュニケーター。
上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒業後、
広告代理店、旅行代理店を経、
トラベルライターからフリーライターに。
環境問題、美容と健康関連、生き方についての
記事を新聞・雑誌・単行本等に執筆・講演。
経営コンサルタントの船井幸雄氏関連の
仕事と産経新聞の夕刊特集担当、
がん専門誌の記事執筆に携わる。
2001年には日本大学大学院総合社会情報研究科文化情報専攻入学。
2003年修士取得、2006年、女性が演じる能楽について
研究しPh.D.（博士/総合社会文化）取得。
同時に当時注目された書籍
『朝2時間早く起きれば人生が変わる!』や
『男性更年期はリニューアルの時』
『発酵のチカラ』『眠る前の7分間』
『女性と能楽』など関連のテーマで地方自治体、
倫理法人会ほか各地で講演活動などを行う。
また大手企業に「誉める技術とコミュニケーション」
「聞く力」などのセミナーも行う。
2013年、東久邇宮文化褒章受章。
東京新聞でペットと有名人のコーナーを担当し、
アニマルコミュニケーションやエネルギーワークなども学ぶ。



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