憲法第９条はナゼ具体的なの？
一日一生【社会科講師の流儀メルマガ】
No.1077 令和6年9月9日
発行者：野本卓（のもとすぐる）
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○○様
暗唱できる方いらっしゃいますか？、、、
お早うございます。
社会科講師の流儀、管理人の野本です。
さて、今回の件名。
まずは、第９条を貼り付けてみます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
１．日本国民は、正義と秩序を基調とする
国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
２．前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、
これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その他の憲法の条文を一つ
貼り付けてみます。さて、第何条でしょうか？
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
すべて国民は、個人として尊重される。
生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、
公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、
最大の尊重を必要とする。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
正解は第１３条です。
まぁ、今回の話題ではないのですが…。
それで、ざっと比べてみますと、
具体的な感じが第９条からはしませんか？
要は戦力も持てないし、戦争もできない
ことが明確になっています。
比べて第１３条からは、
言いたいことは分かるけど…って
感じですよね？
こうなっているのは、
当時の時代的背景があります。
日本が戦争に敗れた当時、
世界では国連軍を創設しようという
考えがありました。
世界の平和は国連軍が維持する
といった構想ですね。
まぁ世界とは言っても、
アメリカとイギリス＋常任理事国
の中でなのですが…。
ちなみに、この流れの中で
日本国憲法は誕生しています。
国連軍がつくられること前提で、
憲法第９条も盛り込まれました。
具体的なのはこのためです。
しかし、冷戦という状況の中で、
国連軍などつくれるわけがありません。
そんな中で、結局は日本も再軍備。
(再軍備と言って良いか定かではありませんが…。)
警察予備隊→保安隊→自衛隊と
名を変えてはいますが、
よく分からない現在の状況にいたります。
いかがでしょうか。
個人的には国連軍なんて、
特定の誰かにのみ都合の良い組織が
できなくて良かったとも思いますが、
日本がとばっちりを受けているとも
とらえることができます。
そういった背景があったことは
覚えておいても良さそうですね。
ここには、どんな背景であれ、
平和を願う９条は素晴らしいと
言う方々もいらっしゃるでしょうし、
全く現実に合わないと言う方々も
いらっしゃいますね。
○○様はどうお考えですか？
そんな質問されても小難しいと思いますので、
ひとまずお話にネタにでもして下さい。
では、素晴らしい一日を！
さあ、
今日もベストを尽くして生きましょう。
野本 卓 拝
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