「社会科講師の流儀」の管理人である野本が、子供達と関わっている日々の中で、感じていることや気付き、ネタに出来ることなどをお届けします。一日一生の精神で教育に携わっている方は必見です！

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　一日一生【社会科講師の流儀メルマガ】

　No.1182 令和7年9月7日

　発行者：野本卓（のもとすぐる）
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○○様


吉田松陰の遺書「留魂録」の
言葉ですね、、、


お早うございます。
社会科講師の流儀、管理人の野本です。

さて、今回の件名。

吉田松陰の「留魂録」の第八章に
あるこの言葉。

この言葉って、
結構考えさせられませんか？
(私だけでしょうか？)

岸田文雄元総理も
引用したことがあるくらい有名ですね。
個人的には「あんたが使うのはおかしい」
と思う側面もありますが…。


【原文】
若し同志の士其の微衷（びちゅう）を憐み
継紹（けいしょう）の人あらば、乃
（すなわ）ち後来（こうらい）の種子未だ絶えず、
自ら禾稼の有年（としある）に恥ぢざるなり。
同志其是（どうしそれこれ）を考思（こうし）せよ。

【現代語訳】
もし志を同じくする仲間が、
私のささやかな思いを汲み取り、
これを受け継いでくれるならば、
将来に志の種は絶えることなく、
私自身も無駄に生きたのではないと胸を張れるだろう。
同志よ、このことをよく考えてほしい。


いかがでしょう。
私は幕末や明治維新に対して
若干懐疑的な面がありますが、

少なくとも吉田松陰の志を継いだ、
いわゆる幕末の志士が多く存在したのは
確かだと思います。

そして今の日本があるのは、
良い側面も悪い側面もあるでしょうが、
私たちのご先祖が立派に生きてきた
からだと思います。


ですが、これからはどうなのでしょう？
私たちは、この「留魂録」に例えられる
稲穂(粟でしたっけ？)になっているでしょうか？

例えばですが、
私は発達に凸凹があるお子様を
支援しています。

その中で時々なのですが、
「この子たちって結婚とかできるのかな？」
と思うことがあります。

これはもちろん、結婚などが全てではない
のは承知しています。
ですが大切なのは、自分でしっかりと幸せに向かい、
その子が歩んでいけること。

要は自分で選んで行けること。


ですが、世の現状の多くは
そうなっていないどころか、
私たち大人も出来ていないことが多い
ように感じます。

これでは
「後来の種子、未だ絶へず」
なんていきませんよね。


だから、私なんかがどうこう言える
ことではないかも知れませんが、

精一杯この世を生きましょうね。

良いことも嫌なことも
あるかも知れませんが、
自分の思う方向に一歩一歩でも
踏みしめて歩んで行きましょう。

その姿を子ども達は見ている
のではないでしょうか？


○○様はどうお考えですか？

ご感想や授業のこと、
色んな社会問題などのご質問があれば
返信下さいね。

では、素晴らしい一日を！


さあ、
今日もベストを尽くして生きましょう。


野本　卓　拝

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