やぎのおたより【370通目】
2025年05月23日
○○ ○○さんへ
こんばんは。矢樹です。
今週も休まず働いておりますが、映画の試写会に行ったりサイン本を作成したりと外に出かける機会もあり、気分転換ができました。
今月2本目の締切も、無事クリアできました。
◆5/16（金）◆
4時半に目を覚まし、メルマガを1日分書いてから台所のシンクを掃除してお弁当を詰める。高3次女を起こしAudibleで池井戸潤先生の『七つの会議』を聴きながら筋トレをした。最近仕事で長時間同じ姿勢で座っているためか、膝に変な痛みが出ており、ランニングは休んだ。
大学3年の息子と大学2年の長女は自分で起きてきた。洗濯機を回し、メルマガをもう1日分書いて見直して配信予約する。今週は告知することが多く、また柔道の応援やPTAなど仕事以外の予定もあったため、いつも以上に盛りだくさんな内容になってしまった。
洗濯物を干して朝食を済ませ、夫が出社したので一人分のコーヒーを淹れて仕事を始める。夏前に始まる連作短編の連載の第一話の原稿、舞台や人物の関係性を説明しながら、序盤のトラブル発生までの展開を書き進めた。
ついでにこの辺りでシリーズタイトルとは別の、各話タイトルの案も出す。基本的にタイトルを考えるのは苦手なのだが、今回は珍しくシリーズのコンセプトに合ったアイデアが出た。ちょっと変わった感じではあるが、面白いのではと思う。
午後まで掛かって3枚書いてお昼を食べ損ねて美容院へ。何か月振りかで髪を切り、染めてもらった。オートシャンプーのある美容院なのだが、シャンプー台に横たわってぼんやり考え事をしていたら、スタッフさんに「すみません」と突然謝られる。そして「シャンプー、スタートしていませんでしたよね？」と尋ねられた。
「入浴時にぼんやりしていてコンディショナーを使ったかどうか分からなくなる」という話はあるが、自分がオートシャンプーをされる前なのか、されたあとなのか、全然思い出せなかった。曖昧な返事をするうち、平謝りしたスタッフさんがシャンプーをスタートさせ、頭皮にお湯が当たる感覚で「あ、これ2回目だ」とおぼろな記憶が蘇ったが、手遅れだった。
2回もシャンプーされて時間をロスしながら、自分で髪を乾かしてスーパーで買い物して帰る。その後は夕飯の支度（サーモンアボカド丼を作った）を挟んで20時過ぎまで仕事をして8枚書き進め、トータル20枚となった。
遅い夕食のあと、さらに仕事。来週末が締切の改稿をやる。今月は連載シリーズの短編2本、『或る集落の●』初校ゲラ、9月刊行の文庫短編集の一部改稿（短編3本＋掌編1本）とかつてない仕事の詰まり具合なのだが、今日その文庫短編集の先行して進めていた短編3本分の再校ゲラが届き、締切が6/2だというのに気づいた。ということは6/1には発送しなくてはいけない。
6月締切と思い込んでいたが、実質これも5月の仕事となるのだ。そして5/28には『彼女たちの牙と舌』が発売となるので、サイン本作成などのプロモーション的な仕事もある。
なんかもう今月どうなるんだろうと他人事のように思いながら、粛々と働いた。23時まで掛かって改稿を16枚、全167枚（4枚増えた）の52枚目まで進めて鈴木光司先生の『ユビキタス』を読み23時半就寝。
◆5/17（土）◆
5時に目を覚まし、30個のじゃがいもの皮を剥く。平日は予定が合わず、本来3日前だった息子の21歳の誕生日のお祝いを今日やることになったため、好物のコロッケの準備をした。仕事が立て込んでいるので自分がやるのは芋の皮剥きまでで、残りの工程は夫が担当してくれた。
その後、家族が起きてくるまで仕事。連作短編シリーズ第一話の原稿を書く。中間テスト前のため次女の部活もなく、6時半まで作業して3枚進め、花壇の手入れとゴミ捨て、浴室のカビ落としをした。
朝から雨だったのでAudibleで『七つの会議』を聴きながら筋トレをして、メルマガを書いて洗濯物を室内に干す。朝食後はコーヒーを淹れ、寝室に籠もってひたすら原稿を書き進めた。
13時まで掛かって5枚書き、残り物でお昼を済ませて《ぴよ将棋》でレベル12のピヨ介に負けて仕事に戻る。途中、プロットを整理しないと先に進めなくなり、考えるため雨も上がったので散歩へ。強風の中を歩きつつ構成をまとめ、ついでにコンビニでビールを買ってきた。
その後は机の前に戻り、18時半まで掛けて4枚。計32枚で切り上げて、揚げたてのコロッケとビールで息子の3日前の誕生日を祝う。食後はケーキを食べつつプレゼントを渡し（自分はリクエストされた『ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS-』15巻セットをあげた）、家族で『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』や録画の『ヴィランの言い分』などのテレビ番組を観て23時半就寝。
◆5/18（日）◆
5時20分起床。Audibleで池井戸潤先生の『民王 シベリアの陰謀』を聴きながら筋トレしたあと仕事。今月中旬締切の連作短編第一話の原稿を7時まで掛けて3枚書いたものの、眠気が酷く、洗濯機を回して寝直した。
8時に目を覚まして洗濯物を干し、朝食後はコーヒーを淹れて寝室に籠もる。その間に娘達が掃除機がけ。夫は玄関の吹き抜けの高いところにある照明の電球を梯子を掛けて換えたあと、息子と2人で自分のVanVan200（またバッテリーが上がるようになった）をバイク修理店に持っていってくれた。
その後、娘達は外で勉強すると出ていき、夫も趣味の友達と会うと出かけていった。息子は家で宿題をしつつ、もやしと舞茸のナムルを作ってくれた。昼前まで作業して5枚書き進め、スーパーに買い物に出る。帰宅して昼食をとり、お弁当のおかずを準備してから仕事に戻った。18時半まで掛かって7枚書いて昨日のコロッケの残りを温めて食べ、入浴後にまた寝室で仕事をする。
金曜締切の過去に書いた短編の改稿、今日から2話目に入った。自分の記憶が確かなら10年以上前、短編小説を書き始めて2本目に書いた作品だ。今とそんなに文体は違わないのだが、最近あまりやらなくなった体言止めが出てきて新鮮である。違和感がない程度に当時のニュアンスを残しつつ、下手なところを直していく。
22時半過ぎまで掛かって改稿を12枚。全167枚の64枚目まで。そのあと中旬締切の短編を1枚書き、トータル48枚となる。YouTube番組『オカルトエンタメ大学』で今日配信の大島てるさん×村田らむさんの回を半分視聴し23時半就寝。
◆5/19（月）◆
5時10分起床。お弁当を詰めようとしたら、炊飯器のご飯が軟らかい。昨晩、米のタイマーをセットするのを長女に頼んだのだが、3合の米に4合分の水を入れたようだ。炊飯器の蓋をしばらく開けっぱなしにするなど、できる対処法を試す。
次女を起こして古紙を回収に出し、ランニングへ。Audibleで久坂部羊先生の『無痛』を聴きながら2.6km走ってくる。そのあとは洗面台の掃除をしてメルマガを書き、洗濯と朝食を済ませてコーヒーを淹れて仕事。明日が締切の連作短編第一話の原稿を書く。
最終章に入り、いよいよ最後の事件が起きて解決に向かうという場面なのだが、このままだと真相が分かった時の驚きが足りない気がして迷い始める。60枚と普段書いている短編よりボリュームが小さいので、トリックをシンプルにしたのだが、手数が少なすぎたのかもしれない。ひとまず悩みながらも書き進めて昼過ぎまで掛かって6枚。昼食を挟んで残りを書く。
メールの返信やスケジュールについてエージェントさんとやり取りしつつ、終盤のエピソードを仕上げていくが、やっぱり盛り上がりが足りず、今さらアイデア出しをしたりと手が止まる。だが良いものは浮かばず、当初のプロットのトリックで一旦書き上げてしまうことにした。8枚書いて62枚で【了】を打つ。
買い物してきて、メールの返信や届いたゲラの確認をしてから夕飯の支度。今日は豚のしょうが焼きを作った。夜は漫画『ありす、宇宙までも』と『君と宇宙を歩くために』3巻と『ユビキタス』を読み、疲れたので早めに22時半就寝。
◆5/20（火）◆
5時10分に起きてお弁当を詰め、次女を起こして花壇の手入れをしてからランニングへ。前半はradikoで『伊集院光 深夜の馬鹿力』を聴きながら、後半は短編の改稿案を考えつつ2.6km走ってくる。林脇の日陰のコースを選んだのだが朝から暑かった。
郵便物の整理をして昨日の分の日記とメルマガを書き、洗濯と朝食を済ませる。夫が出社したので一人分のコーヒーを淹れて仕事。昨日ひとまず書き上げた連作短編第一話の原稿、頭から見直して修正していく。
朝、走りながら考えて終盤をどう直すか決めてあったので、それに沿って手を入れていく。心情描写や人物の関係性についての記述を足し、昼過ぎまで掛かって全体の7割まで直した。
昼食を挟んで、午後はメインの事件。起承転結の「転」以降を直していく。真相の部分も修正プロットに合わせて丸ごと書き替えた。16時半まで掛かってラストシーンまで改稿終了。枚数は8枚増えて70枚になった。
編集さんに送信したあと、メールの返信をしてから買い物へ。スーパーとホームセンターと薬局を回って食料品やコピー用紙、洗剤など買ってくる。帰宅して夕飯の支度。今日は簡単にお惣菜のトンカツでカツ丼を作った。子供達に先に食べさせて自分はメールの返信をしてからおかずやお惣菜をつまみに夕食兼晩酌にする。
ビールとワインを飲みつつ漫画『シュリンク』13巻と『マチネとソワレ』16巻を読み、『ユビキタス』と資料本を読んで23時半就寝。
◆5/21（水）◆
4時40分に目を覚まし、トイレ掃除のあとAudibleで『無痛』を聴きながら筋トレをする。朝に出かける予定があるのでランニングは休んだ。ゴミ捨てしてきてお弁当を詰め、次女を起こしてメルマガを書いたあと仕事。今週金曜が締切の過去に書いた短編の改稿をやる。
4枚進めたところで手を止め、洗濯物を干しながら『無痛』を聴き終わる。そんな終わり方か……と戦慄したが、とても好みで面白かった。なぜ今まで読まずにいたのだろう。ナレーターさんの読みも素晴らしかったが、佐田のクズさが自分にはかなりツボでゾクゾクした。
朝食を済ませて身支度してバイクで外出。予約していた病院へ。先月、内科系の心配な症状が出て検査を受けたのだが、経過を診てもらいつつ検査の結果を聞いてきた。予約していたもののそこそこ待たされ、待ち時間で『ユビキタス』を読み終わる（こんな壮大な話とは思わなかった）。診察の結果、症状は治まっていて検査の結果も異常なしとのこと。結局はっきりした原因は分からなかったのだが、大きな病気ではなさそうで良かった。また何かあれば受診するよう言われて帰る。
スーパーで買い物して昼前に帰宅し、そこからまた改稿。昼食とメールの返信を挟んで15時まで掛かって16枚。加筆で4枚増えて全171枚の84枚目まで進めて身支度して荷物を持ち、再び外出。今日は映画『見える子ちゃん』の試写会に招待いただいており、バスと電車で都内に出る。
会場となっているKADOKAWAのビルへ。受付を済ませて指定された席に着き、しばらくして案内のあと上映が始まった。『見える子ちゃん』は原作も好きで読んでいたのだが、それでも楽しめる仕掛けがあり、そしてホラーシーンはしっかり怖かった。でも中村義洋監督にしては手加減してある方で、多分エンタメとして広く観てもらうためなのではと思う。
上映後に出演者と中村監督が登壇するイベントもあり、終了したのは20時半頃だった。永田町で乗り換えるタイミングで駅中のカフェバーで軽く夕食を兼ねて飲んで帰る。23時過ぎに帰宅。電車の中でも読んでいたスティーヴン・キングの『ビリー・サマーズ』（かなり前に読み始めて途中で止まっていた）を読み0時過ぎ就寝。
◆5/22（木）◆
4時40分に目を覚まし、昨日の分の日記を書いてから掃除機がけしてお弁当を詰める。雨が降っていたのでランニングは休み。Audibleで原田ひ香先生の『古本食堂 新装開店』（『無痛』からのテンションの落差が凄い）を読みつつ筋トレをした。
メルマガを書いて仕事。明日締切の短編の過去作の改稿を8枚進め、洗濯物を干して身支度して荷物を準備する合間にゼリードリンクで朝食を済ませる。9時半に車で家を出て、駅前のパーキングに停めて電車で北参道へ。今日は『彼女たちの牙と舌』のサイン本作成のため幻冬舎に向かった。
エージェントさんと合流し、約束の時間になったのでエントランスで編集さんを呼んでもらう。社長室の隣の会議室に案内され、たくさん積んでいただいた『彼女たちの牙と舌』にさっそくサインを入れていく。まずは宛名入りのものから始め、終わったところで一休みして幻冬舎のインスタ用の新刊紹介の動画を撮ってもらい、それから残りの宛名なしの分にサインを入れた。
2時間近く掛かって終了。作業後は近くにある《がらり》という自家製味噌にこだわった和食のお店でランチをご馳走になる。目抜の西京焼きの定食を頼んだのだが、お魚もご飯もお代わりできる2種類の味噌汁も大変美味しかった。
エージェントさん、編集さんと別れて副都心線で帰る。そのタイミングで『撮ってはいけない家』重版（ついに5刷となった）の連絡をいただき、サイン本作成の件と併せてXでお知らせした。駅前で買い物して帰宅したのは15時半だった。
そこからまた改稿の仕事に戻るが、外出の疲れか細かい言い回しに悩んだり、適切な表現が思いつかなかったりでペースが下がる。夕飯の支度（豚しゃぶを作った）を挟んで21時半まで作業して18枚。加筆で4枚増えて全175枚の110枚目まで。
遅い夕食兼晩酌で重版を祝いつつ、TVerでフォロワーさんに教えていただいた『世界一怖い答え』（制作スタッフに怪談ユニット都市ボーイズのお二人のお名前があった）、NHKプラスで『心おどる あの人の本棚』の京極夏彦先生の回を観て23時半就寝。
…以上、一週間のできごとでした。
ということで新刊発売に向けて、今週も色々と告知させていただきます。
まずは先週もお知らせしたように、芳林堂書店高田馬場店さんで今月発売のクライムミステリー『彼女たちの牙と舌』（幻冬舎）のお宛名入りサイン本キャンペーンを開催中です。
https://www.horindo.co.jp/t20250427/
受付期間は5/28（水）21時までとなっております。ぜひお早めにお申し込みください。代引き発送も可能ですので、地方にお住まいの方もお気軽にどうぞ。
そしていよいよ来週5/28（水）発売『彼女たちの牙と舌』（幻冬舎）、書店さんや各ストアで予約受付中です。
https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344044388/
こちらは昨年「小説幻冬」で連載していたシリーズで、中学受験の塾で出会った母親4人があることをきっかけに特殊詐欺事件に巻き込まれていくクライムミステリーです。
一話ごとに視点となる主人公が代わり、話が進むごとに事件や登場人物の別の側面が見えてくる……という連作短編のような構成になっています。
ぜひ多くの方に読んでいただければと思います。よろしくお願いします！
そして本日5/23（金）より『撮ってはいけない家』Audible版が配信開始となります。
https://amzn.asia/d/8KTlYLw
ナレーションは以前聴いたAudible版の『黄色い家』がめちゃくちゃ怖くて上手くて「ぜひこの方に……」とお願いした大内櫻子さんに引き受けていただけました。
なかなか書籍で読む時間が取れない方も、ぜひこの機会にお楽しみいただければと思います。
またこのおたよりが届く頃にはもう始まっているのですが、自分が所属する著者エージェント会社《アップルシード・エージェンシー》の契約作家の横山起也先生、梶永正史先生、柊サナカ先生と4人で5/23（金）20時より、新刊記念のスペースを開催します。
最新刊について制作の裏話などを語らせていただく予定で、こちらはアーカイブも残してくださるそうなので、あとからでもお楽しみいただけます。
https://x.com/appleseed_agcy/status/1922954334800638072
ぜひ聴いていただければと思います。
それではまた、次回のおたよりで。
※やぎのおたよりのバックナンバーは
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発行者名：矢樹 純
公式サイト：https://www.yagi-jun.com
ブログ：http://ieyagi.hatenablog.jp/
配信停止はこちら：解除専用ページURL
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こんばんは。矢樹です。
今週も休まず働いておりますが、映画の試写会に行ったりサイン本を作成したりと外に出かける機会もあり、気分転換ができました。
今月2本目の締切も、無事クリアできました。
◆5/16（金）◆
4時半に目を覚まし、メルマガを1日分書いてから台所のシンクを掃除してお弁当を詰める。高3次女を起こしAudibleで池井戸潤先生の『七つの会議』を聴きながら筋トレをした。最近仕事で長時間同じ姿勢で座っているためか、膝に変な痛みが出ており、ランニングは休んだ。
大学3年の息子と大学2年の長女は自分で起きてきた。洗濯機を回し、メルマガをもう1日分書いて見直して配信予約する。今週は告知することが多く、また柔道の応援やPTAなど仕事以外の予定もあったため、いつも以上に盛りだくさんな内容になってしまった。
洗濯物を干して朝食を済ませ、夫が出社したので一人分のコーヒーを淹れて仕事を始める。夏前に始まる連作短編の連載の第一話の原稿、舞台や人物の関係性を説明しながら、序盤のトラブル発生までの展開を書き進めた。
ついでにこの辺りでシリーズタイトルとは別の、各話タイトルの案も出す。基本的にタイトルを考えるのは苦手なのだが、今回は珍しくシリーズのコンセプトに合ったアイデアが出た。ちょっと変わった感じではあるが、面白いのではと思う。
午後まで掛かって3枚書いてお昼を食べ損ねて美容院へ。何か月振りかで髪を切り、染めてもらった。オートシャンプーのある美容院なのだが、シャンプー台に横たわってぼんやり考え事をしていたら、スタッフさんに「すみません」と突然謝られる。そして「シャンプー、スタートしていませんでしたよね？」と尋ねられた。
「入浴時にぼんやりしていてコンディショナーを使ったかどうか分からなくなる」という話はあるが、自分がオートシャンプーをされる前なのか、されたあとなのか、全然思い出せなかった。曖昧な返事をするうち、平謝りしたスタッフさんがシャンプーをスタートさせ、頭皮にお湯が当たる感覚で「あ、これ2回目だ」とおぼろな記憶が蘇ったが、手遅れだった。
2回もシャンプーされて時間をロスしながら、自分で髪を乾かしてスーパーで買い物して帰る。その後は夕飯の支度（サーモンアボカド丼を作った）を挟んで20時過ぎまで仕事をして8枚書き進め、トータル20枚となった。
遅い夕食のあと、さらに仕事。来週末が締切の改稿をやる。今月は連載シリーズの短編2本、『或る集落の●』初校ゲラ、9月刊行の文庫短編集の一部改稿（短編3本＋掌編1本）とかつてない仕事の詰まり具合なのだが、今日その文庫短編集の先行して進めていた短編3本分の再校ゲラが届き、締切が6/2だというのに気づいた。ということは6/1には発送しなくてはいけない。
6月締切と思い込んでいたが、実質これも5月の仕事となるのだ。そして5/28には『彼女たちの牙と舌』が発売となるので、サイン本作成などのプロモーション的な仕事もある。
なんかもう今月どうなるんだろうと他人事のように思いながら、粛々と働いた。23時まで掛かって改稿を16枚、全167枚（4枚増えた）の52枚目まで進めて鈴木光司先生の『ユビキタス』を読み23時半就寝。
◆5/17（土）◆
5時に目を覚まし、30個のじゃがいもの皮を剥く。平日は予定が合わず、本来3日前だった息子の21歳の誕生日のお祝いを今日やることになったため、好物のコロッケの準備をした。仕事が立て込んでいるので自分がやるのは芋の皮剥きまでで、残りの工程は夫が担当してくれた。
その後、家族が起きてくるまで仕事。連作短編シリーズ第一話の原稿を書く。中間テスト前のため次女の部活もなく、6時半まで作業して3枚進め、花壇の手入れとゴミ捨て、浴室のカビ落としをした。
朝から雨だったのでAudibleで『七つの会議』を聴きながら筋トレをして、メルマガを書いて洗濯物を室内に干す。朝食後はコーヒーを淹れ、寝室に籠もってひたすら原稿を書き進めた。
13時まで掛かって5枚書き、残り物でお昼を済ませて《ぴよ将棋》でレベル12のピヨ介に負けて仕事に戻る。途中、プロットを整理しないと先に進めなくなり、考えるため雨も上がったので散歩へ。強風の中を歩きつつ構成をまとめ、ついでにコンビニでビールを買ってきた。
その後は机の前に戻り、18時半まで掛けて4枚。計32枚で切り上げて、揚げたてのコロッケとビールで息子の3日前の誕生日を祝う。食後はケーキを食べつつプレゼントを渡し（自分はリクエストされた『ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS-』15巻セットをあげた）、家族で『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』や録画の『ヴィランの言い分』などのテレビ番組を観て23時半就寝。
◆5/18（日）◆
5時20分起床。Audibleで池井戸潤先生の『民王 シベリアの陰謀』を聴きながら筋トレしたあと仕事。今月中旬締切の連作短編第一話の原稿を7時まで掛けて3枚書いたものの、眠気が酷く、洗濯機を回して寝直した。
8時に目を覚まして洗濯物を干し、朝食後はコーヒーを淹れて寝室に籠もる。その間に娘達が掃除機がけ。夫は玄関の吹き抜けの高いところにある照明の電球を梯子を掛けて換えたあと、息子と2人で自分のVanVan200（またバッテリーが上がるようになった）をバイク修理店に持っていってくれた。
その後、娘達は外で勉強すると出ていき、夫も趣味の友達と会うと出かけていった。息子は家で宿題をしつつ、もやしと舞茸のナムルを作ってくれた。昼前まで作業して5枚書き進め、スーパーに買い物に出る。帰宅して昼食をとり、お弁当のおかずを準備してから仕事に戻った。18時半まで掛かって7枚書いて昨日のコロッケの残りを温めて食べ、入浴後にまた寝室で仕事をする。
金曜締切の過去に書いた短編の改稿、今日から2話目に入った。自分の記憶が確かなら10年以上前、短編小説を書き始めて2本目に書いた作品だ。今とそんなに文体は違わないのだが、最近あまりやらなくなった体言止めが出てきて新鮮である。違和感がない程度に当時のニュアンスを残しつつ、下手なところを直していく。
22時半過ぎまで掛かって改稿を12枚。全167枚の64枚目まで。そのあと中旬締切の短編を1枚書き、トータル48枚となる。YouTube番組『オカルトエンタメ大学』で今日配信の大島てるさん×村田らむさんの回を半分視聴し23時半就寝。
◆5/19（月）◆
5時10分起床。お弁当を詰めようとしたら、炊飯器のご飯が軟らかい。昨晩、米のタイマーをセットするのを長女に頼んだのだが、3合の米に4合分の水を入れたようだ。炊飯器の蓋をしばらく開けっぱなしにするなど、できる対処法を試す。
次女を起こして古紙を回収に出し、ランニングへ。Audibleで久坂部羊先生の『無痛』を聴きながら2.6km走ってくる。そのあとは洗面台の掃除をしてメルマガを書き、洗濯と朝食を済ませてコーヒーを淹れて仕事。明日が締切の連作短編第一話の原稿を書く。
最終章に入り、いよいよ最後の事件が起きて解決に向かうという場面なのだが、このままだと真相が分かった時の驚きが足りない気がして迷い始める。60枚と普段書いている短編よりボリュームが小さいので、トリックをシンプルにしたのだが、手数が少なすぎたのかもしれない。ひとまず悩みながらも書き進めて昼過ぎまで掛かって6枚。昼食を挟んで残りを書く。
メールの返信やスケジュールについてエージェントさんとやり取りしつつ、終盤のエピソードを仕上げていくが、やっぱり盛り上がりが足りず、今さらアイデア出しをしたりと手が止まる。だが良いものは浮かばず、当初のプロットのトリックで一旦書き上げてしまうことにした。8枚書いて62枚で【了】を打つ。
買い物してきて、メールの返信や届いたゲラの確認をしてから夕飯の支度。今日は豚のしょうが焼きを作った。夜は漫画『ありす、宇宙までも』と『君と宇宙を歩くために』3巻と『ユビキタス』を読み、疲れたので早めに22時半就寝。
◆5/20（火）◆
5時10分に起きてお弁当を詰め、次女を起こして花壇の手入れをしてからランニングへ。前半はradikoで『伊集院光 深夜の馬鹿力』を聴きながら、後半は短編の改稿案を考えつつ2.6km走ってくる。林脇の日陰のコースを選んだのだが朝から暑かった。
郵便物の整理をして昨日の分の日記とメルマガを書き、洗濯と朝食を済ませる。夫が出社したので一人分のコーヒーを淹れて仕事。昨日ひとまず書き上げた連作短編第一話の原稿、頭から見直して修正していく。
朝、走りながら考えて終盤をどう直すか決めてあったので、それに沿って手を入れていく。心情描写や人物の関係性についての記述を足し、昼過ぎまで掛かって全体の7割まで直した。
昼食を挟んで、午後はメインの事件。起承転結の「転」以降を直していく。真相の部分も修正プロットに合わせて丸ごと書き替えた。16時半まで掛かってラストシーンまで改稿終了。枚数は8枚増えて70枚になった。
編集さんに送信したあと、メールの返信をしてから買い物へ。スーパーとホームセンターと薬局を回って食料品やコピー用紙、洗剤など買ってくる。帰宅して夕飯の支度。今日は簡単にお惣菜のトンカツでカツ丼を作った。子供達に先に食べさせて自分はメールの返信をしてからおかずやお惣菜をつまみに夕食兼晩酌にする。
ビールとワインを飲みつつ漫画『シュリンク』13巻と『マチネとソワレ』16巻を読み、『ユビキタス』と資料本を読んで23時半就寝。
◆5/21（水）◆
4時40分に目を覚まし、トイレ掃除のあとAudibleで『無痛』を聴きながら筋トレをする。朝に出かける予定があるのでランニングは休んだ。ゴミ捨てしてきてお弁当を詰め、次女を起こしてメルマガを書いたあと仕事。今週金曜が締切の過去に書いた短編の改稿をやる。
4枚進めたところで手を止め、洗濯物を干しながら『無痛』を聴き終わる。そんな終わり方か……と戦慄したが、とても好みで面白かった。なぜ今まで読まずにいたのだろう。ナレーターさんの読みも素晴らしかったが、佐田のクズさが自分にはかなりツボでゾクゾクした。
朝食を済ませて身支度してバイクで外出。予約していた病院へ。先月、内科系の心配な症状が出て検査を受けたのだが、経過を診てもらいつつ検査の結果を聞いてきた。予約していたもののそこそこ待たされ、待ち時間で『ユビキタス』を読み終わる（こんな壮大な話とは思わなかった）。診察の結果、症状は治まっていて検査の結果も異常なしとのこと。結局はっきりした原因は分からなかったのだが、大きな病気ではなさそうで良かった。また何かあれば受診するよう言われて帰る。
スーパーで買い物して昼前に帰宅し、そこからまた改稿。昼食とメールの返信を挟んで15時まで掛かって16枚。加筆で4枚増えて全171枚の84枚目まで進めて身支度して荷物を持ち、再び外出。今日は映画『見える子ちゃん』の試写会に招待いただいており、バスと電車で都内に出る。
会場となっているKADOKAWAのビルへ。受付を済ませて指定された席に着き、しばらくして案内のあと上映が始まった。『見える子ちゃん』は原作も好きで読んでいたのだが、それでも楽しめる仕掛けがあり、そしてホラーシーンはしっかり怖かった。でも中村義洋監督にしては手加減してある方で、多分エンタメとして広く観てもらうためなのではと思う。
上映後に出演者と中村監督が登壇するイベントもあり、終了したのは20時半頃だった。永田町で乗り換えるタイミングで駅中のカフェバーで軽く夕食を兼ねて飲んで帰る。23時過ぎに帰宅。電車の中でも読んでいたスティーヴン・キングの『ビリー・サマーズ』（かなり前に読み始めて途中で止まっていた）を読み0時過ぎ就寝。
◆5/22（木）◆
4時40分に目を覚まし、昨日の分の日記を書いてから掃除機がけしてお弁当を詰める。雨が降っていたのでランニングは休み。Audibleで原田ひ香先生の『古本食堂 新装開店』（『無痛』からのテンションの落差が凄い）を読みつつ筋トレをした。
メルマガを書いて仕事。明日締切の短編の過去作の改稿を8枚進め、洗濯物を干して身支度して荷物を準備する合間にゼリードリンクで朝食を済ませる。9時半に車で家を出て、駅前のパーキングに停めて電車で北参道へ。今日は『彼女たちの牙と舌』のサイン本作成のため幻冬舎に向かった。
エージェントさんと合流し、約束の時間になったのでエントランスで編集さんを呼んでもらう。社長室の隣の会議室に案内され、たくさん積んでいただいた『彼女たちの牙と舌』にさっそくサインを入れていく。まずは宛名入りのものから始め、終わったところで一休みして幻冬舎のインスタ用の新刊紹介の動画を撮ってもらい、それから残りの宛名なしの分にサインを入れた。
2時間近く掛かって終了。作業後は近くにある《がらり》という自家製味噌にこだわった和食のお店でランチをご馳走になる。目抜の西京焼きの定食を頼んだのだが、お魚もご飯もお代わりできる2種類の味噌汁も大変美味しかった。
エージェントさん、編集さんと別れて副都心線で帰る。そのタイミングで『撮ってはいけない家』重版（ついに5刷となった）の連絡をいただき、サイン本作成の件と併せてXでお知らせした。駅前で買い物して帰宅したのは15時半だった。
そこからまた改稿の仕事に戻るが、外出の疲れか細かい言い回しに悩んだり、適切な表現が思いつかなかったりでペースが下がる。夕飯の支度（豚しゃぶを作った）を挟んで21時半まで作業して18枚。加筆で4枚増えて全175枚の110枚目まで。
遅い夕食兼晩酌で重版を祝いつつ、TVerでフォロワーさんに教えていただいた『世界一怖い答え』（制作スタッフに怪談ユニット都市ボーイズのお二人のお名前があった）、NHKプラスで『心おどる あの人の本棚』の京極夏彦先生の回を観て23時半就寝。
…以上、一週間のできごとでした。
ということで新刊発売に向けて、今週も色々と告知させていただきます。
まずは先週もお知らせしたように、芳林堂書店高田馬場店さんで今月発売のクライムミステリー『彼女たちの牙と舌』（幻冬舎）のお宛名入りサイン本キャンペーンを開催中です。
https://www.horindo.co.jp/t20250427/
受付期間は5/28（水）21時までとなっております。ぜひお早めにお申し込みください。代引き発送も可能ですので、地方にお住まいの方もお気軽にどうぞ。
そしていよいよ来週5/28（水）発売『彼女たちの牙と舌』（幻冬舎）、書店さんや各ストアで予約受付中です。
https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344044388/
こちらは昨年「小説幻冬」で連載していたシリーズで、中学受験の塾で出会った母親4人があることをきっかけに特殊詐欺事件に巻き込まれていくクライムミステリーです。
一話ごとに視点となる主人公が代わり、話が進むごとに事件や登場人物の別の側面が見えてくる……という連作短編のような構成になっています。
ぜひ多くの方に読んでいただければと思います。よろしくお願いします！
そして本日5/23（金）より『撮ってはいけない家』Audible版が配信開始となります。
https://amzn.asia/d/8KTlYLw
ナレーションは以前聴いたAudible版の『黄色い家』がめちゃくちゃ怖くて上手くて「ぜひこの方に……」とお願いした大内櫻子さんに引き受けていただけました。
なかなか書籍で読む時間が取れない方も、ぜひこの機会にお楽しみいただければと思います。
またこのおたよりが届く頃にはもう始まっているのですが、自分が所属する著者エージェント会社《アップルシード・エージェンシー》の契約作家の横山起也先生、梶永正史先生、柊サナカ先生と4人で5/23（金）20時より、新刊記念のスペースを開催します。
最新刊について制作の裏話などを語らせていただく予定で、こちらはアーカイブも残してくださるそうなので、あとからでもお楽しみいただけます。
https://x.com/appleseed_agcy/status/1922954334800638072
ぜひ聴いていただければと思います。
それではまた、次回のおたよりで。
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発行者名：矢樹 純
公式サイト：https://www.yagi-jun.com
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