PD Cafeの仲間達への情報発信

PDitスタジオの小川順也です。


あっという間に11月になりました。今年も残すところ2ヶ月です。
皆さんはどんな1年間だったでしょうか？


私たちは、5月に銀座にスタジオを出して怒涛の日々でした。
今年は、大学と共同研究を結んだり、パーキンソン病の運動特徴の研究、集中的なプログラムの研究などこの10年間の経験をしっかりと形に残すために行動しました。


皆さんのおかげで、来年に論文を執筆して世の中に広く研究成果を発表できそうです。引き続き、パーキンソン病の運動療法の研究を進めて進行抑制を目指していきます。


年内に、あと2回講演会があります。
11月27日　長野県(パーキンソン病友の会主催なのでお問い合わせください)
12月16日　滋賀県
です。現地に来られる方もお会いできることを楽しみにしています。


本日のテーマは
「パーキンソン病は腹筋の筋トレはNGなのか？」
です。

本題に入る前に、2つイベントをお知らせいたします。

① 男性のみの交流会を開催します！
11月29日(水) 18:00~20:00
PDitスタジオ銀座本店にて男性のみの交流会を開催します。
仕事/育児をしている男性の方がPDitスタジオでは増えています。同じ境遇の方との交流を望んでいる方が多いので、交流会を行います。

ご興味ある方は詳細と申し込みはこちらから↓↓
https://forms.gle/yyeA9BYLzcf5fEYg8


② PDitオンライン会員限定、オンライントレーニング無料体験会
11月17日(金) 14:00~14:40
zoomを活用したオンライントレーニングの無料体験会を開催します。
PDitオンラインの会員で、オンライントレーニングに興味がある方、出来るか分からなくて不安だと思っている方、ぜひこの機会にご参加ください。

ご興味ある方は詳細と申し込みはこちらから↓↓
https://forms.gle/S6gBPEmuE8tzEBrU7


運動のみならず人と人が繋がることはとても大切なことなので、PDitでは引き続き交流会のイベント等も開催していきます。ご都合合うイベントにぜひご参加下さい♫



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本日のメルマガのテーマは
「パーキンソン病は腹筋の筋トレはNGなのか？」

です。
私は、国立精神・神経医療研究センター病院に2015年まで勤めていました。その時担当していたパーキンソン病の方に

「腹筋の運動は前傾姿勢を助長してしまうので極力やめておきましょう」


という話をしていました。
パーキンソン病の方を多くみている理学療法士界隈では結構有名な話で、伝えている場面を多く目にします。


PDitスタジオに来られる方でも、医療機関で腹筋の運動はNGと言われた！という方は多くいらっしゃいます。


では、腹筋の運動は果たしてNGなのか？


正解は
正しくもあり、間違えでもあります。


え！？どっちなの！？と思った方は多いのではないでしょうか。


腹筋と聞くとシックスパッドに割れる筋肉を想像しますよね。

腹筋は、腹筋群といって幾つかの腹筋の総称になります。

実際には

・腹直筋
・外腹斜筋
・内腹斜筋
・腹横筋

という4つの筋肉に分かれます。


前傾姿勢を助長しやすい筋肉は、腹直筋/外腹斜筋/内腹斜筋になります。
特に、医療機関でお伝えしているのは腹直筋のことで、腹直筋がシックスパッドに割れる筋肉になります。


外腹斜筋/内腹斜筋はお腹に斜めにくっついている筋肉なので、体のひねる運動と体を前に倒す役割を持っています。体のひねりが硬いと前傾姿勢になりやすいのでPDitではひねりのストレッチを口酸っぱくお伝えしています。


私の著書の
「パーキンソン病と診断されたら最初に読む運動の本」の中にはひねりのストレッチが3つも入っています。
それだけ重要な筋肉ということです。


硬くなりやすいのも
腹直筋/外腹斜筋/内腹斜筋であり、
運動=筋トレ
という印象が強いのか、
頭に手を当てて体を持ち上げる腹筋の運動をたくさん実施されている方が多くいます。そういった方は鍛え過ぎてしまうため前傾姿勢が助長される場合があります。


また、歩く際に体を捻ることを忘れて歩いている方も多いため(動作が小さく、ゆっくりになるので)、体を捻る筋肉である外腹斜筋/内腹斜筋が硬くなってしまい、前傾姿勢を助長している場合があります。


これらの硬くなりやすい筋肉に対してはストレッチが有効です。

腹直筋は、体を後ろに伸ばすようなストレッチ
外腹斜筋/内腹斜筋は、体を捻るようなストレッチ

が大事です。
前傾姿勢が気になる方は、ぜひこのストレッチを実践してみましょう。


逆に、弱くなりやすい筋肉もあります。
それが

腹横筋です。

この腹横筋は、腹筋群でも一番深いところにある筋肉です。

腹横筋の役割は
「腹圧を高めることで体幹の安定性を高める」

です。パーキンソン病の方はこの腹横筋が弱い方が多い印象があります。

この筋肉が弱いと

・なんだかフラフラする
・足腰に力が入らない感じがする
・なんか動きにくい

と訴えがある場合が多いです。


この腹横筋はしっかりと鍛えていくことが必要です。
腹横筋を鍛えると、
ふらつきが抑えられたり、歩きやすくなったりする方も多いので
ぜひ鍛えていきたいですね。


というふうに、腹筋にも４種類あって
筋トレした方がいい筋肉とストレッチをした方がいい筋肉に分かれます。


筋トレは絶対にNGというわけではなくやり過ぎ注意です。
筋トレのみ、ストレッチのみではなく

ご自身の体の状態に合わせて
バランスよく運動(筋トレ、ストレッチ、有酸素運動など)をおこなっていくことが大事です。

ブログでは実際のストレッチと筋トレも紹介しているのでぜひお読みください。
https://pdit.jp/staff_blog/3976/


また、歩きが小さくゆっくりになっている方は体を捻る筋肉が硬くなりやすいので
以前書いたPDメリハリウォーキングを実践ください。
https://pdit.jp/staff_blog/3936/


パーキンソン病の運動療法はバランスが大事で、ご自身のお身体の状態に合わせた運動を適切に継続していくことが重要です。


あ〜もっと早く来てくれたらよかったのに。。。と思うことが私たちも多いので
運動をやりたいけど何したらいいのか分からない、自己流でやっているけどもこれであっているのかな？
と不安に思っている方はぜひ一度PDitスタジオ銀座またはオンライントレーニングを体験してくださいね。


次回の私のメルマガでは、姿勢異常(体の傾き)に対しての運動療法について書きたいと思いますのでお楽しみにしててくださいね♫


PDit
小川順也

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ご自身に合った運動を知りたい！運動をしてお身体を良くしたい！という方は
PDitスタジオ銀座またはオンライントレーニングをご活用ください。

PDitスタジオ銀座に関してはこちらから
https://pdit.jp/studio/


オンライントレーニングに関してはこちらから
https://pdit.jp/online/


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