PD Cafeの仲間達への情報発信

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パーキンソン病姿勢異常について

2023年11月30日

PDitスタジオの小川順也です。

あっという間に今年も終わりでびっくりしています。
パーキンソン病の方の運動症状の特徴を歩行から捉える研究をしているのですが、10月〜11月にかけて29名の方にご協力いただき、歩行のデータを取らせていただきました。ご協力いただいた皆様ありがとうございます。

このデータをまとめて来年には論文として発表出来ると思いますので楽しみにしててくださいね。

来年も様々なテーマで研究を進めて、パーキンソン病のリハビリテーションを発展させたいと思います。

本日のテーマは
「パーキンソン病姿勢異常について」です。

本題に入る前にいくつかお知らせです。

1. アートイベントのお知らせ
前回大好評だったアートイベントの第2弾が開催されます。
アートを通して交流をぜひしましょう。
お申込みはこちらから
https://mail.omc7.com/l/02IuRl/OYfhmJpG/


2. PDitオンライン会員さんへのイベントお知らせ

・zoom交流会
クリスマス&忘年会/ 12月21日(木) 13時から
今年最後の交流会♪ みんなで今年1年を振り返りましょう!


・ライブ配信
■12月7日(木)/13時から
動画No.101 肩こり解消エクササイズ・ No.099 スムーズに歩こう!

■12月18日(月)/13時から
動画No.012 椅子でできるひねりストレッチ・ No.085 マンションOK!静かにできる有酸素運動


・動画更新
12月11日
カテゴリ名/ダイナミック運動
レッスン名/【117】綺麗に歩く!腕振り改善 タイプ③
12月25日
カテゴリ名/その他
レッスン名/【118】【スタッフと一緒に♪】人気YouTube動画 冷え性改善運動

※こちらはPDitオンラインの会員の方が利用できるコンテンツになります。
ご興味ある方はこちらからご登録ください。
https://pdit.jp/online/


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本日のテーマは
「パーキンソン病姿勢異常について」です。

パーキンソン病は進行していくと、運動障害のリスクが高まります。

明らかな運動障害は

・姿勢異常(腰曲がり、首下がり、傾き)

・歩行障害(すくみ足、突進歩行)

です。

これらが発生すると、日常生活を過ごす上でかなり支障が出てきてしまいます。

なので、診断された初期から予防をしっかりして、姿勢異常や歩行障害を出さないことが理想です。



姿勢異常には、

・体幹前傾/前屈姿勢 stooped and bent posture

・体幹屈曲(腰曲がり) camptocormia

・斜め徴候 Pisa syndrome

・首下がり dropped head syndrome

・頚部前屈症 antecollis

があるとされています。

その原因は様々あると言われています。



PDitスタジオで姿勢異常の方を多く見させていただいてますが、やはり人それぞれ原因が違うなという印象があります。

例えば、

Aさんは感覚のずれが強くて傾いてしまった。
Bさんは、股関節の付け根の筋肉が硬くて傾いてしまった。
Cさんは、体をひねる筋肉が右だけ硬くなってしまって傾いてしまった。
Dさんは、足首の筋肉が左だけ硬くなってしまって傾いてしまった。

という形で、本当に様々原因に分かれていきます。

もちろん、それぞれの原因ごとに運動は異なっていきます。

感覚のズレが強い方は、そのずれを修正する運動を。
股関節の付け根の筋肉が硬くなってしまった方には、伸ばすためにストレッチメインに。
体を捻る筋肉が右だけ硬くなってしまっている方には、右だけ伸ばすストレッチをメインに。
足首の筋肉が左だけ硬くなってしまった方にあ、左の足首だけストレッチを。

というように、人それぞれ原因によって運動が変わってきます。



姿勢異常はなかなか自己流では良くすることが難しいのは、人それぞれ原因が違い、さらにそれをご自身で分析して運動を選ぶことが難しいからです。

姿勢の崩れは歩行の崩れ、歩行の崩れは日常生活の崩れに繋がります。

姿勢異常は早期発見、早期対策がとても大事になります。

出来れば、3ヶ月に1回程度は専門家による姿勢チェックが出来ればかなり予防は出来ると考えています。

それが難しい!という方は、ご自身で気がつける術を身につけましょう。


姿勢異常を早くから気がつく方法としては

スマートフォンなどで定期的に自撮りしていくことをお勧めします。

自撮りの4つのポイントをお伝えします。



① 1ヶ月に1度撮りましょう

3ヶ月くらいかけて姿勢が曲がってきてしまう印象があります。最低1ヶ月おきに撮影しておくと変化に早く気がつけます。2週間おきに撮影しておくとより良いでしょう。



② 前後左右4方向から撮りましょう

前、後ろ、右、左と4方向から撮影しましょう。可能であれば、以下3点も実践しましょう。

・三脚を使いましょう

・同じ場所で撮影しましょう

・カメラの高さは毎回同じが望ましい



③ 立っている姿勢、座っている姿勢の両方をとっておきましょう

立っている姿勢で傾いてしまう方もいれば、座っている姿勢で傾いてしまう場合もあります。

立っている傾きと座っている傾きは原因が違う場合もあるので、どちらの傾きなのかを把握する上でも両方撮っておくことは大切です。

座っている時間が長く、座っている時の傾きが顕著な場合は筋肉が硬くなってしまい立っている時の姿勢に影響を与えることも多くあります。




④ 余裕があれば、歩いている姿勢も前後左右から撮りましょう

立っている時の姿勢は意識することで真っ直ぐになれる方も多いのですが、歩き出すと傾いてしまう方も多いです。なので、歩いている姿勢も動画で撮影しておくとより良いです。



以上の4つのポイントを意識して定期的に自撮りをして姿勢を把握していきましょう。


少しでも、傾きが出てきた場合は早期から対策をしましょう。

傾きをそのままにしてしまうと、

・骨の変形
・筋肉の繊維化

が起こってしまいます。

骨の変形や筋肉の繊維化が起こってきてしまうとどうなるのか?

・骨の変形→関節と関節が固まってしまうので、運動を通してよくすることは難しくなります。

・筋肉の繊維化→筋肉の組織が筋繊維ではなく繊維化してしまうことで、いくら鍛えても力を出せなくなります。

こうなってしまうことが多々あり、PDitスタジオに来る方で、もっと早く来て欲しかったなと思うことも多々あります。


姿勢異常のポイントは

・早期発見(自撮りやパーソナルチェック)
・早期対応(原因に合った適切な運動の実施)

です。

早期対応での運動に関して、ブログにもまとめているのでぜひご覧ください。


「パーキンソン病の姿勢異常(横への傾き)に対しての運動療法」
https://pdit.jp/staff_blog/3972/


今回は、横への傾きに対してブログでまとめましたが、年内には前傾姿勢に対しての運動療法をまとめたいと思います。


私たちPDitでは、多くの異常姿勢の方を見てきましたが、早期発見、早期対応をすることが出来ると、姿勢がまっすぐになる確率も上がります。


もっと早く来てほしかったと悔しい思いもたくさんしていますので、少しでも姿勢に関してお悩みがある方はぜひ一度ご相談ください。


PDitスタジオ銀座本店が遠いな〜という方は、オンラインでもトレーニング可能です。


実際に、オンラインでも姿勢が良くなった方もいますのでぜひご相談ください。


PDitスタジオ銀座本店はこちら
https://pdit.jp/studio/


オンライントレーニングはこちら
https://pdit.jp/online/


です。


姿勢の崩れは歩行の崩れ、歩行の崩れは日常生活の崩れです。


異常姿勢を予防して、いつまでも歩ける体を一緒に作っていきましょう。

姿勢異常に関連するブログはこちらです。


「パーキンソン病の姿勢異常とは?」
https://pdit.jp/staff_blog/3966/


「パーキンソン病の運動で腹筋トレは姿勢異常の原因!?」
https://pdit.jp/staff_blog/3976/


「パーキンソン病の姿勢異常を早くから気がつく方法」
https://pdit.jp/staff_blog/3975/


「パーキンソン病の姿勢異常(横への傾き)に対しての運動療法」
https://pdit.jp/staff_blog/3972/


以上です。


PDitスタジオ
小川順也

===============================================--
パーソナルトレーニングのご予約はこちら
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