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広告を買って売り上げをどんどん伸ばした事例

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過去の僕のコンサル生で広告を勧めた人は殆どいません。


正直に言って「失敗事例」の方が多いです。


「楽天市場のタイムセール」広告を買って通常の100倍の売り上げを記録したお店は

タイムセール用の仕入れのネタが尽きてしまい、その後半年で閉店しました。


「PPC広告」でキーワードマッチングを狙っても購入率は殆ど上がりませんでした。



「お得なメリット」をうたって来て貰ったお客様は次も「お得な商品」にしか目を向けないし「お得なお店」だけを選んで買い物をします。


お客様は、別に自分のお店で買う必要なんてないのです。



ただ

そんな中で、僕の経験上「たった1件」だけ広告で売り上げを上げ続けるお店がありました。

それは


10年以上前にお世話になった


「ダビングサービス」のお店です。


過去に「8ｍｍ」「VHS」などのテープで録画したものが

再生機械が無くなってしまったために観る事ができないと困っている人がいる事に目を付けて


「テープからDVDへダビングするサービス」


でお店を開きました。


キャッチコピーは

「あきらめかけていたご家族の思い出が今蘇ります！」

というもの。


今もそのお店のサイトは僕が作ったものとほぼ変わらない状態で引き継がれています。

https://www.actas.jp/



このお店は「まず知られる事」に重点を置きました。

それには「広告」が不可欠であると判断したんです。


当時はSNSも無い時代。

無料で集客するにはSEOを頑張るしかなかった。

でもやっぱりライバルもいて、一進一退の状態が続いたんですね。


おそらくスタート時点の広告費は月数万円。

でも、軌道に乗った時には「30万円」にのぼっていました。


一瞬驚きますが、これは決して高くない数字なんですよ。


だって、これで月間数百万円の売り上げをあげるんですから。


ダビングサービスは利益率も高く、家族以外の人件費とDVDの費用が多少かかる程度です。

ですから「広告費」に多くの額を回せたんですね。




僕が離れてかれこれ7年以上になります。

今の状況はよくわかりません。


ダビングをしたいお客さんがこれからもドンドン増える事は無いとオーナーにはずっと言ってきましたけどね。


ただ、聞いた話では立派な家に建て替え


周りからは「ダビング御殿」と呼ばれているらしいです（笑





さて、この「ダビングサービス」のお店が何故広告を買い続け、売り上げを上げ続けたのか。

それは「想いでのテープ」という特殊性があります。


趣味で記録を撮り続けた人はこれまで「数本単位」で残していた人はいません。

100本以上のダビングを依頼する人もざらにいる訳です。


つまり



１：客単価が高い（一人当たりのダビング本数が多い）

２：利益率が高い（費用のほとんどは人件費と広告費）

３：探す人が多いタイミング（古いテープは再生できない）



このような要素が重なって「広告を出す」事が

「広告主側」と「お客様の需要」とのマッチングが劇的に良かったんだと言えます。


もっと言えば、

「利益を削って広告を出しても”たまたま”儲かった」

と言う事かも知れません。




広告を買う

それ自体は悪くないし、売上をもたらしてくれるものです。


でも、


広告を買い続ける

というのはちょっと違う要素があります。

大企業は薄利多売でいいですが、僕たちは違います。



集客のために利益を削り続けるのは本末転倒です。

このジレンマは永遠に続くかも知れません。


でも僕は、その店に合ったやり方であれば広告は勧めるかもしれないし

戦略も無いのに広告を買うのは反対するでしょう。



今日もマンションのポストの脇には

読まれずに直接捨てられた広告チラシの山がありました。

そんな風景を目にしながら

これからも集客について考えていきたいと思います。



今回も最後までお読みいただき有難うございました。