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経営者のためのZEI-Kメルマガ

【ZEI-Kメルマガ】税理士への不満は「言葉の定義」の不一致から?

2025年12月01日

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【経営者のためのZEI-Kメルマガ】Vol.212
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○○さん、おはようございます。
京都の税理士、加藤博己です。

今週のメールマガジンをお届けします。
ZEI(税金)と様々なK(経営・経理・効率化など)に
まつわる情報を皆様のお手元に。

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★先週のブログ記事
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時間は有限。経営者は何に集中すべきか?事務作業から解放される「投資」の考え方
https://katoh-tax.com/2025/11/27/focus-on_what_matters_most/

新しいことを始める際の選択肢。「やめる」「手放す」「圧縮する」
https://katoh-tax.com/2025/11/30/workload-reduction/

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■今週のコラム:
税理士への不満は「言葉の定義」の不一致から?
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前回のメルマガでは
「言葉の定義」の大切さについてお話しました。

今回も、この点について
もう少し掘り下げてみたいと思います。

税理士として仕事をしていると
お客様からご要望をいただくことがあります。

「先生、もっと積極的に提案して欲しいんです」

お客様からの期待の言葉ですから
本来ならありがたく受け止めるべきところです。

しかし、こうしたご要望をいただいた時こそ
実は少し「注意」が必要だと考えています。

なぜなら、ここで言う
「積極的」「提案」
という言葉の定義が、お客様と税理士の間で
ズレていることが非常に多いからです。

まず「積極的」という言葉について
考えてみましょう。

依頼する側であるお客様は
「積極的」という言葉にどのようなイメージを
持っているでしょうか。

人によっては
「毎月1回は何かしらの新しい情報をくれること」
をイメージされているかもしれません。

ところが税理士側では
「決算前に節税や来期の話ができれば
 十分『積極的』だ」
と考えているかもしれません。

この状態で契約が進むとどうなるか。

「全然提案がないじゃないか」
と不満を持つお客様と
「いや、決算前にはしっかり提案しています」
と戸惑う税理士。

これはどちらが悪いというよりも
「積極的」という言葉に対する
「ものさし」が違っていたことによる悲劇です。

「提案」という言葉についても
同じことが言えます。

お客様が税理士に求める「提案」とは
例えば銀行の担当者が持ってくるような
小難しそうな節税提案かもしれません。

少し極端な言い方をすれば
「何かカッコいい、特別なこと」
を期待されているかもしれません。

しかし、税理士の側はどうでしょうか。

毎年決算の時期に
「利益が出そうなので、保険に加入しましょう。
 経費が増えて税金が減りますよ」
と勧めれば「提案」になると考えているかもしれません。

ところが、お客様からするとどうでしょうか。

「毎年毎年、決算の時期になると保険を
 売りつけられるだけだ。」
と感じて「提案がない」と言うかもしれません。

税理士に対する不満や顧問契約の解消といった
トラブルの背景には、
こうした「言葉の定義」の不一致が原因である
ケースが多いのではないでしょうか。

能力不足や相性の問題以前に
「同じ言葉を使っているのに、
 違うものをイメージしている」
ことが原因です。

これを避けるためには、やはり最初が肝心です。

「積極的というのは、具体的にどのくらいの
 頻度を想定していますか?」
「提案というのは、どういった種類のものを
 イメージされていますか?」

言うほど簡単なことではありませんが
こうした細かいすり合わせを行い
相手の話をよく聞くこと。

結局のところ、円満な関係を築くためには
こうした泥臭いコミュニケーションの積み重ねが
一番の近道なのだと思います。

皆様も何かを依頼したり、されたりする際は
一度立ち止まって「言葉の定義」を
確認してみてはいかがでしょうか。

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編集後記
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最近お寺の「山門」に登るのが
自分の中でちょっとしたブームです。

大きな山門は普段は入れないことが多く
期間限定で公開されているケースが多いです。

最近写真を撮りに行った先で
立て続けに公開されていたので
せっかくならばと上まで登っています。

こうした山門の階段はかなり急なので
体力が衰えたら登りたくても登れません。

普段から、こうしたチャンスは逃さないように
しておきたいものです。

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発行人:加藤博己
〒601-8044 京都府京都市南区東九条明田町3
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