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経営者のためのZEI-Kメルマガ

【ZEI-Kメルマガ】「正しい残高がわかりません」という経理の怖い話

2026年09月07日

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【経営者のためのZEI-Kメルマガ】Vol.252
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○○さん、おはようございます。
京都の税理士、加藤博己です。

今週のメールマガジンをお届けします。
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まつわる情報を皆様のお手元に。

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★先週のブログ記事
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試算表、届いたその日のうちに見ていますか―「あとで見る」が招く経営判断の遅れ
https://katoh-tax.com/2026/09/06/monthly-closing-action/

試算表の受け取りが2〜3ヶ月後だと、経営判断はなぜ手遅れになるのか
https://katoh-tax.com/2026/09/03/delayed-financial-data-problems/

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■今週のコラム:
「正しい残高がわかりません」という経理の怖い話
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私のプロフィールをご覧いただいたことがある方は、
「海外会社出向時に、システム導入で
 ガタガタになった経理の立て直しに奔走」
といった経歴を目にされたことが
あるかもしれません。

ただ、「経理がグチャグチャ」「ガタガタ」と
言っても、実際にどのような状態なのかは、
なかなかイメージが湧きにくいのではないでしょうか。

今回は、私が身をもって体験した
「本当のグチャグチャ」について
お話ししたいと思います。

あれは、私が現地に正式赴任する前のことです。

まずは1-2週間ほどイギリスへ
出張することになりました。

この時点では赴任の話など影も形もなく、
後から知ったのですが、実は
「こいつを現地に行かせても大丈夫か?」
というテストを兼ねた出張だったようです。

私自身は初めての海外出張、
しかもイギリスということで
完全に浮かれていました。

しかし、そんな浮かれ気分も
初日で吹き飛ぶことになります。

現地に着いて早々、担当者にヒアリングすると
「売掛金が合わないんです」と言われました。

「何と何が合わないのか」を
よくよく聞いてみたところ……

合わないどころか、そもそも
「どれが正しい数字なのか」
すら誰にも分からない状態だったのです。

原因はシステムの運用にありました。

営業部門で請求データを入力すると、
経理のチェックを経ることなく、
そのまま自動で記帳されてしまう仕組みに
なっていたのです。

クラウド会計ソフトなどをお使いの方なら、
イメージしやすいかもしれません。

誰かが請求書を登録すると、
何のチェックもかからずに、
自動的に売上仕訳が記帳されてしまう
——そんな状態です。

しかもそれが、従業員数人ではなく
100名以上いる会社で起きていたわけです。

さらに恐ろしいことに、そのシステムには
「月次締め」という概念すらありませんでした。

そのため、「○月時点の得意先元帳」といった、
特定の時点で区切られたレポートそのものが
存在しなかったのです。

「一体、導入前の検討でどれだけ
 手を抜いたんだ……」と、
頭を抱えずにはいられませんでした。

こんな惨状のオンパレードで、
初の海外出張を楽しむ余裕など
1ミリもありませんでした。

「絶対、この会社には赴任したくない!」と
心から願いながら日本へ帰国したのですが……

そのわずか1ヶ月後、無情にも
「イギリス赴任決定」の内示が出ました。

しかも間の悪いことに、内示を受ける数週間前に
新車が納車されたばかりという
タイミングの悪さです。

話が少し逸れてしまいましたが、
経理が「グチャグチャになる」というのは、
まさにこういう状態を指します。

この苦い経験を通して、
「経理が何ごともなく機能しているのは
 当たり前ではない」
という現実を思い知らされました。

赴任後も当然怒濤の苦労が続くわけですが……

「経理は絶対にちゃんとやらなきゃダメだ」
という私の原点は、
間違いなくこのときの経験にあります。

最近は、「AIで経理を自動化」といった話題が
増えてきました。

上記のような経験をした私からすると、
そうした検討をされる際には
「人の目でどこをチェックすべきか」
という視点はかえって重要になってくると
感じています。

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編集後記
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今回は私の過去の経験談を取り上げましたが
皆さまも多かれ少なかれ仕事において
「あんな経験は二度としたくない」
というものをお持ちかと思います。

もちろん、繰り返したくはないのですが
そうした経験が今の自分を形作っていると
考えると、ムダではなかったと感じます。

皆さまを形作る「原体験」を
振り返る機会を持つのも
たまには良いのではないでしょうか。

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