GCA magazine #7   

2025年11月号

 

こんにちは。ガーデンキュレーター協会のメルマガ「GCA magazine」は、設立総会や講座、ワークショップ等にご参加いただいた方や、お仕事の相談があった方等にお送りしております。

 

【目次】

・column「一枚の写真から」by 山本紀久

・column「信州大学農学部 農村整備演習」by 小島理恵

・new !「ガーデンキュレーターが知っておきたい鳥の話」 by 上原健

・イベント情報  

   小島理恵先生スペシャルセミナー『未来を育む庭づくり』

 

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 ▷ column by 山本紀久 vol.6

「一枚の写真から」 気候変動と風景

     浅草隅田公園のソメイヨシノの紅葉 (撮影日 2010年11月27日)

 

「桜紅葉(さくらもみじ)」は楓よりも早く色づく仲秋の季語で、桜の葉が赤やオレンジ色に染まる風情を指し、かつては春の花見だけではなく、秋の紅葉狩りの対象にもなっていた。それが、その後の急速な気候変動により、多くの植物の生理現象にも顕著に現れるようになってきた。

 

この写真は、今から15年前の隅田川沿いのソメイヨシノの紅葉である。ちなみに、現在と15年前の気象を比較すると、平均気温は上昇し、最高気温が35℃以上の「猛暑日」や、それに伴う夜間の最低気温が25℃を超す「熱帯夜」が急増してきている。このことは、「紅葉を促す要素」として重要な、十分な日照時間に加え「昼夜の寒暖差が大きく、夜間の冷え込みがあり、土壌と空気中に十分な湿度があること」という条件がことごとく失われてきたことがわかる。実際に今年(2025年)の東京都区内におけるソメイヨシノは、紅葉の気配も感じさせずに、多くの個体が夏の後半頃には葉を落としていた。

 

その一方で国の内外を問わず、多くの人々が繊細な日本の四季が演出する植物景観の素晴らしさに気づき始めている。我々造園家は、大きく気候変動を抑制する事はできないかもしれないが、着実に進む気候の変化を読み取りつつ、四季が演出する趣のある植物景観を世に示していくことはできると思う。  

 

                 

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▷ column  by 小島理恵 vol.7 

「信州大学農学部 農村整備演習」

    この日は、小雨の降る中で途中傘をさす場面もありましたが皆さん集中しています

今年も信州大学農学部「農村整備演習」に講師として呼んでいただきました。信州大学農学部の構内は、演習林・農場・牧場が広がっており、その内側に校舎や体育館などの施設があるという、都会の大学にはない自然環境の中で学べるのが特徴です。この環境をコンパクトな農村に見立てて、それぞれのエリアを有機的に結び付けながら、持続可能な森林の整備をしていけないか?という課題を立ててみました。

 

私が担当させていただく全4回のうち、1週目は柳沢林業の原社長にご協力いただいて、柳沢林業さんのフィールドを見学させていただきました。2週目は、林業で材木として扱う樹木以外の雑木や草本についての価値を考えてもらい、3週目は、空間の価値、例えば、生物多様性であったり、単純にその場が気持ち良いということであったりを考えてもらいました。そして、4週目に一人ひとりが構想をまとめるという内容でした。

学生からは、「ヤギ/人兼用のアスレチック」・「竹で空間をつくってカフェにする」など、すぐに出来そうなアイディアがいろいろと出てきて、聞いている私たちも楽しくなるという、充実した時間となりました。

 

実際に手入れを持続させていくことに必要な要素としては、経済的なことなど様々ありますが、重要なのは、「楽しいから続けられる」ということ。特に、大学のようなところではそういう要素が大事だと思っています。

いろいろと出てきたアイディアの一つから始めてもらって、徐々に広がり、魅力的なキャンパスになっていくことを夢想しています。

 

 

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▷  column by 上原健  vol.7

「ガーデンキュレータが知っておきたい鳥の話」

     灌木に作られたガビチョウの巣と卵

数日前、知り合いからLINEで質問がきました。

「庭の植え込みに鳥の巣発見。多分夏によく来ていたメジロの巣だと思うけど取っちゃって大丈夫?」

これまでにも何度か聞かれたような気がしますが、皆さんとお客様との間でもこんなやり取り、ありそうです。

 

「鳥の巣は子育てのための大切なもの、毎年新しく作るから古い巣はもう使いません。」「鳥の繁殖は、例外はあるけど春から夏、今ある巣は古巣だから取り除いても大丈夫。」私はそう返信しました。

 

こんな感じで、草花や樹木についての専門知識に加えて、ガーデン界隈の虫や鳥についても話せることがあれば、皆さんとお客様との間で会話も弾むのではないでしょうか。ということで、今回からしばらく、野鳥に関するトリビアをお届けしたいと思います。

 

今回は、「鳥は子育てのために新しい巣を毎年作る」「鳥は一年中繁殖はしない。繁殖期はだいたい春から夏」というお話でした。水鳥や猛禽類などでは例外はありますが、ガーデンで目にする小鳥類—スズメ目の鳥—ではそうなのです。

その理由は、AIにでも聞いてみてください。皆さんが詳しい植物とも大いに関係していますよ。

 

 

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▶︎   イベント情報  

 

小島理恵先生スペシャルセミナー『未来を育む庭づくり』

 

インテリアコーディネーター・インテリアデザイナーの専門スクール

町田ひろ子アカデミーのオンライン講座 “mica e-academy"で、小島理恵が講師を務めます。

 

プロ、アマ問わず、一般ガーデナー・庭師・ガーデン&エクステリアデザイナー向け に、「今必要な植栽管理と求められているガーデンキュレーターという仕事(職能)」についてたっぷり90分お話しします。講座後の交流会も予定されているので、ぜひご参加ください。

 

日時:2025年12月20日(土)

   セミナー17:00~18:30 交流会 18:30~19:00

受講形式:来校またはZoomでのオンライン受講(アーカイブ配信あり)

会場:町田ひろ子アカデミー東京校(東京都港区北青山2-12-5 KRT青山3階

募集締切:2025年12月14日(日)

受講料

来校:一般 4,400円 在校生・卒業生 3,300円(税込)

オンライン:一般 3,850円 在校生・卒業生 2,750円(税込)

定員:来校:先着20名(最少催行人数 8名)

 

申し込みは下記リンク先からお願いいたします。

https://mica-e-academy.com/kojima-garden/

 

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編集後記

5月から毎月9日にメルマガ発行を始めて、はや半年が経ちましたが、楽しんでいただけているでしょうか?キュレーションを行う上でも「言葉」によるコミュニケーションは重要です。コラム担当の塾長、会長、事務局長は、それぞれ現場の仕事にも通じていながら、文章で伝えることにも長けていて、さすがだなあと思いながら編集をしています。読者のみなさまも、イベントや求人情報など掲載してほしい情報がある場合は、月末までにご連絡ください。また感想や質問などもぜひお寄せください。

(メルマガ・SNS担当A) 

 

GCA magazineは毎月9日に発行しています。

 

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