こんにちは。
日本住宅ローンコンサルティング協会の 鴨藤政弘です。
今週の月火と日銀会合が開かれていましたが、新たな方針が示されました。
それは――
「国債の買い入れを減らすペースを、少しゆるめます」
というものでした。
皆さんもご存知の通りマイナス金利時代にはジャンジャン国債を買い入れてきました。
そのおかげ? で長期金利は低く保たれていたのですが、
マイナス金利を解除する際に
「国債を買う量とペースを緩めるね」
という決定もありました。
だからといってすぐに長期金利急上昇とはならなかったのですが、
ここ最近の債券市場では金利が少し上がりすぎてしまっています。
そして長期金利の上昇は実体経済へ悪影響を及ぼすのでは? という配慮があり、
冒頭の「買入ペースを減らすのを少し緩めます」という結論に至ったのです。
これを受けて「じゃあ金利上がらないってこと?」と勘違いしてはいけません。
日銀としては
「金利は上げたいけど、急には上げません」
という姿勢をはっきり打ち出したということになります。
また、政策金利は予想通り0.5%で据え置きとなりました。
きな臭い中東情勢やウクライナ情勢、トランプ政権の急進的な政策など不安要素をいくつも抱える現在に、 長短金利とも“利上げ"はリスキーと判断されたということになりますね。
「住宅ローン金利はしばらく緩やかな動きが続く」 ということになると思いますが、
いつまで緩やかに続くかはわかりません。
日銀が「注意深く見る」とか「注視する」と言うのは、
裏を返せば「いずれ上げるけど、時期を慎重に探っている」とも言えます。
『今のうちに固定金利へ見直しを』 が難しいことは良く分かりますが、
お客様へ情報提供を続けることは超重要と言えるでしょう。
また、ニュースは“保険提案のきっかけ"にもなります。
「最近、金利が気になるというお声をいただいてます。ご不安な点はございませんか?」
こんな一言から始め、団信の話へ繋げれば新たな保険契約へつながることもあるでしょう。
ぜひホットな経済金融ニュースをお客様に届けてみてはいかがでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!