■ 小屋づくりを支えてくれた、3つの原点
ひとつ目は 「薪ストーブのある部屋をつくりたい」という夢。
子どもの頃から焚き火が好きで、
燃える火を眺めていると不思議と心がスッと軽くなっていました。
あのやわらかい火の揺らぎの中で、
人と静かに話せたら、どんなに豊かな時間だろう――
そんな想いがずっとありました。
ふたつ目は、「自分の拠点を持ちたい」という憧れ。
貸し会議室ではなく、自分の空気感の中で
クライアントさんを迎えたい、という気持ちです。
そして最後に、「居場所をつくりたい」という想い。
昔から僕の中には、
「どこにも居場所がない」と感じることがよくありました。
そんな話を師匠にしたときに言われた言葉があります。
「居場所の無さを知っている人は、他の人にとっての居場所を作る才能がある」
この言葉はずっと心の奥に残っていました。