在ジャカルタ、インドネシア語講師・通訳者の清水純子がお届けする「得する！」インドネシア（語）情報です。 2012年、まぐまぐ！スタンドで発信し始めてから、現在まで続いている息の長いメルマガです。インドネシアとインドネシア語に関するお役立ち情報を定期的に発信しています。 配信頻度はあまり密ではありませんが、無料ですのでお気軽にご登録ください。解除の仕方は毎回メルマガでもお知らせしています。

○○○○さま

開封いただき、ありがとうございます。

無料メルマガ【ジャカルタ発】得する！インドネシア（語）情報の清水です。

先週もメールしたばかりなのですが、たびたび失礼します。

先週のメルマガに読者さまからお返事をいただいたことから、○○○○さまにもお話をシェアさせていただきたくてメールしています。

以下、読者さまからのメッセージの一部です。

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これはマレーシアでの経験ですが、２つ星クラスのリーズナブルな宿に泊まると、当然トイレとシャワーがついていますが、

問題はシャワーです。水はけがとても悪く、水たまりのようになるのでゴムスリッパをはきます。

聞くと、インドネシア人の工事によるものだと言います。（すべてではないでしょうが。）

風呂場で滑らないように注意が必要です。

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このようなメッセージをいただきました。

このメッセージから次の2つの論点を私なりに見つけました。

１．インドネシアやマレーシアでは水はけが悪いところがあるので注意が必要

２．マレーシア人は無意識にインドネシア人を悪く言っている

となります。

それで、まず1番から論じたいと思います。

インドネシア人は水はけに関して、あまり気にしないところがあると思います。

もっと突っ込むと、水による「べちゃべちゃ」が結構平気です。

（全て私の経験に基づいている説明になります。）

「ぬかるんでいる＝becek」というインドネシア語の単語があって、いかにも「べちゃべちゃ」なイメージぴったりなのですが、becekは通常路上など泥や土がある場所で使います。

雨降りに足元が濡れること（まさに足元がbecek）なんかはインドネシアの人は平気です。

トイレには湿式（toilet basah）と乾式（toilet kering）がありますが、伝統的なのは前者で、個々の家庭でも前者となります。

湿式では裸足で入ります。

用が済んだ後はトイレットペーパーは使わず、水できれいにします。

その際、自然乾燥に任せることがほとんどとなります。

乾燥を待つ間は濡れていても平気です。

湿式トイレから出る時は足ふきマットで足を拭います。

たまにマットが濡れている時もあるかもしれません。

でも、そのうち自然に乾くし、あまり問題にはしません。

基本的にトイレ＆浴室は同じスペースにあります。

このトイレ兼浴室を作る時、床には勾配を付け、排水口に流れていくように仕向けます。

時々、この勾配の取り方がうまくいっていなくて、床の一部に水たまりができるかもしれませんが、最近では上手な勾配のほうが多いように思います。

また、排水口から排水管を繋ぐわけですが、排水管というものは結構太くないと流れていかないです。

排水管の直径は５センチぐらいはないといけないわけです。

給水管は直径２センチくらいなので、排水管もそんなに太くなくていいだろうという間違ったカンもあるでしょうし、細い管が安いので、職人さん任せにしていると細い管径の排水管だらけになりがちです。

私はインドネシアにおける１回目の自宅の施工でこれを体験したので、２度目の自宅の施工では管径をちゃんと指定して購入し、職人さんを見守りました。

それに、排水管を詰まらす事件を隣近所でも散々見てきたんです・・

マレーシアでも日本のように職人さん任せでも大丈夫なコミットメントがあるのかもしれませんね。

そして、２番を論じていきますが、インドネシアとマレーシアの間にはなにかこう言葉にできない感情が横たわっているんです。

もちろん、表立ってそれを言う人はいないのですが、インドネシアに住んでいるとだんだん分かってきます。

おそらく、マレーシアに長く住んでいる人も、マレーシア人の逆の感情を分かるようになっているのかもしれません。

その辺りのことを昔書いた記事がありますのでよかったらどうぞお読みください↓

4つの仮説を検証。インドネシアがマレーシアに嫉妬する理由
https://indonesia-biz-support.com/perasaan/malaysia/

でも、最近はこの傾向はインドネシアではどんどん小さくなっているように感じます。

インドネシアもマレーシアもムスリム人口が多いので同胞だという感覚があること、マレーシアの外交について実は尊敬しているインドネシア人が多いこと、そして、最近では共通の敵？のようなものが形になりはじめているのが原因かもしれません。

ちょっと意味ありげな締めになりましたが、もともと、２国間はじめじめを残さない、水はけ良好な関係になる運命なのだろうと思っています。

○○○○さまはどう思われますか？

では、○○○○さまがインドネシア（語）で得しますように！

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清水 純子　/　Shimizu Junko

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