「視覚障害があっても、パソコンやAIを使いこなして働きたい」——そんな思いを持つすべての人へ。 視覚障害と左半身麻痺を持つ当事者起業家・河和旦(かわ ただし)が、スクリーンリーダー(画面読み上げソフト)活用やAI業務活用の実践情報をお届けします。むずかしい話はわかりやすく、使えるものはすぐ試せるように。同じ課題を持つ仲間として経験と知識を分かち合うメルマガです。 当事者・ご家族・支援者・企業担当者、どなたでも大歓迎です。

河和旦のアクセシブルワーク通信

視覚障害者がAIを使うとどう変わるか

2026年06月08日

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河和旦のアクセシブルワーク通信 創刊号
2026年6月8日発行
発行:株式会社ふくろうアシスト 河和 旦
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■ 巻頭の一言

こんにちは。当事者の実践とAIで、視覚障害者の「働く」をアクセシブルに!
視覚・肢体障害当事者AI活用支援コンサルタント 河和 旦(かわ ただし)です。

「アクセシブルワーク通信」、いよいよ創刊です。
このメルマガをお読みいただき、ありがとうございます。

視覚障害者の働く場面でのICT活用、AIの使い方、就労にまつわるリアルな情報を、
難しい言葉を使わずにお伝えしていきます。
当事者・ご家族・支援者・企業担当者、
立場を問わずお役に立てる情報をお届けすることが、
このメルマガの約束です。どうぞよろしくお願いいたします。


■ 自己紹介

改めまして、河和 旦と申します。

未熟児網膜症による重度ロービジョン(点字使用)と、脳性マヒによる肢体不自由の重複障害があります。
2013年に株式会社ふくろうアシストを設立し、
就労中の視覚障害者が抱えるICT・アクセシビリティの
問題解決やAI活用支援を行っています。

スクリーンリーダー(画面読み上げソフト)と点字ディスプレイを使って
日々の業務をこなしながら、「障害があっても工夫次第でできることは増える」を、
自分自身で実践し続けています。

JEED(高齢・障害・求職者雇用支援機構)発行の「働く広場」にて、
エッセイを連載(2025年10月〜2026年2月)した経験もあります。


■ 今号のメインコンテンツ
本日のテーマは「視覚障害者がAIを使うとどう変わるか」です。

結論から言います。
「自分一人では難しかった作業が、自分の判断で完結できるようになる」
——これが、AI活用によって起きた最大の変化です。

具体的な例をお伝えします。

2026年3月、私は東京都立高校で福祉体験授業を担当しました。
そのとき使った授業用のスライド資料と、事後学習用のプリントを、
私は自分でゼロから作りました。

「視覚障害当事者がスライド資料を自作する」と聞くと、
「どうやって?」と思われるかもしれません。

答えはシンプルです。
AIに対して「何を・どんな形式で・なぜ必要か」を明確に指示することで、
視覚的なレイアウト作業はAIに担ってもらいながら、内容の判断は自分が行う——
そういう役割分担ができるからです。

例えば
「このスライドは、点字や視覚障害者と接したことがない晴眼者の高校1年生に、
福祉体験授業を行うために用います。」
と、プロンプト(指示文)に入れます。
このようにプロンプトを書くと、AIは授業用のスライドとして
ふさわしいスライドを作ってくれるのです。

流れを整理すると、こうなります。

・スクリーンリーダーで操作できる範囲で指示を出す
・AIが形にする
・自分が内容を確認・修正する

この流れが確立すると、「誰かに頼まないと作れなかったもの」が
「自分で作れるもの」に変わります。

一点、大切なことをお伝えします。
AIは非常に便利なツールですが、固有名詞・数値・制度の情報などに
誤りが混じることがあります(ハルシネーションと呼ばれる現象です)。
私は、講演会等で使う資料は、AIに「本当にこの内容で伝わるか検証してください」と
指示し、AIに再点検させるとともに、
晴眼者にも仕上がりを確認してもらっています。

AIを「仕上げを任せる相手」としながらも、
最終判断は人間が行う——この点はぜひ覚えておいてください。

次号以降も、こうした具体的な活用事例をお届けしていきます。


■ お知らせ

・講座・個別相談のご依頼は、下記メールアドレスまでお気軽にご連絡ください。


■ 編集後記

創刊号をお読みいただき、ありがとうございました。
このメルマガ自体、AI活用の実践の場として位置づけています。
書きながら試し、試しながら改善していくつもりです。
次号は「スクリーンリーダーユーザーがAIに指示を出すときのコツ」をお届けする予定です。
引き続き、よろしくお願いします。


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【河和旦のアクセシブルワーク通信】
発行:株式会社ふくろうアシスト 河和 旦
TEL:080-1125-6122
MAIL:info@fukurou-assist.net
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