「視覚障害があっても、パソコンやAIを使いこなして働きたい」——そんな思いを持つすべての人へ。 視覚障害と左半身麻痺を持つ当事者起業家・河和旦(かわ ただし)が、スクリーンリーダー(画面読み上げソフト)活用やAI業務活用の実践情報をお届けします。むずかしい話はわかりやすく、使えるものはすぐ試せるように。同じ課題を持つ仲間として経験と知識を分かち合うメルマガです。 当事者・ご家族・支援者・企業担当者、どなたでも大歓迎です。

河和旦のアクセシブルワーク通信

AIへの指示文(プロンプト)、どう書けばいい?

2026年06月11日

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河和旦のアクセシブルワーク通信 第2号
2026年6月11日発行
発行:株式会社ふくろうアシスト 河和 旦
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○○ ○○ さん

こんにちは。当事者の実践とAIで、視覚障害者の「働く」をアクセシブルに!
視覚・肢体障害当事者AI活用支援コンサルタント 河和 旦(かわ ただし)です。

6月に入り、じめじめとした日が続いています。
スクリーンリーダーで長文を読む機会が多い方ほど、
静かに集中できる梅雨の時期は、案外作業がはかどるのかもしれません。
今号も、すぐに使える情報をお届けします。


■ 今号のメインコンテンツ
「AIへの指示文(プロンプト)、どう書けばいい?」

創刊号で「AIは使えば便利」とお伝えしました。
ただ、「どう使えばいいか分からない」という声もよくいただきます。

その多くに共通しているのが、指示文(プロンプト)の書き方です。

AIは、指示が曖昧だと曖昧な結果を返します。
逆に、指示が具体的であればあるほど、
自分が本当に必要なものに近い結果を出してくれます。

スクリーンリーダー(画面読み上げソフト)を使っている方にとって、
「余計な装飾が多い文章」は読み上げの手間が増えます。
だからこそ、「シンプルで的確な出力」をAIに求めることが特に大切です。

ここで、実際に私が使っている指示文のパターンをご紹介します。

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【コツ1】「何のために使うか」を最初に書く

例:
- 作成した資料は利用者本人がガイドヘルパーと同行援護事業所のサービス提供責任者に、外出当日のスケジュール・移動手段等を確認・共有してもらうために用います。
- 外出目的、スケジュール等の詳細がガイドヘルパーに見やすくなるように作成してください。

「何のために」があると、AIは読み手を想定して文体や難易度を調整してくれます。

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【コツ2】「スクリーンリーダーで読み上げる」と明示する

例:
- テキスト化した文書はスクリーンリーダーで音声化して利用します。
- 文章は要約せず原文のまま出力してください。
- 【出力文】にはMarkdownやHTMLタグを使用せず、ベタ打ちのプレインテキストで出力してください。
- 【出力文】に箇条書きの記号や特殊文字は使わないでください。

この一文を加えるだけで、「・」「■」「★」などの記号が減り、
音声で聴いたときに格段に聞きやすくなります。

また、点字ディスプレイで読んだときにも非常に読みやすくなります。


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【コツ3】「分からないことは聞き返して」と伝える

例:
- 指示が不明確な場合は、作業を始める前に確認してください。

AIは指示が足りなくても、とりあえず何かを返そうとします。
この一文があると、AIが推測で動き出すのを防ぎ、
自分の意図とのズレを減らせます。

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この3つのコツは、視覚障害の有無にかかわらず使えますが、
スクリーンリーダーユーザーの方には特に効果的です。

一度ご自身の「定番プロンプト」を作っておくと、
毎回同じ条件からスタートできて、作業効率がぐっと上がります。

次号もぜひお楽しみに。


■ お知らせ

・中央区視覚障害者福祉協会の活動情報は、随時このメルマガでもお知らせします。
・講座・個別相談のご依頼は、末尾のメールアドレスまでお気軽にご連絡ください。


■ 編集後記

「プロンプトを書くのが面倒」という気持ち、よく分かります。
私も最初はそうでした。ただ、一度「自分の定番」ができると、
AIが格段に使いやすくなります。
まずは今日の3つのコツを、何か一つの作業で試してみてください。


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【河和旦のアクセシブルワーク通信】
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