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片野賢二

「浜省」の君と歩いた道

2025年03月08日

昨日、「浜省」の“君と歩いた道"を
聴いた瞬間、この文章を思いついた。


僕は、音楽を聴きながら仕事をしている。
お気に入りは「拓郎」が一番で、
2番はたくさんいるが「浜省」が好きだ。


今回、思いついた文章は以下です。


もし、11のあの夏に戻れたら、
どんな人生を送っただろう。


やり直せたら、いいなと何度思った
ことか。


僕は元々、右利きだった。
何を勘違いしたのか、
左はカッコいいと勝手に思い、
そこからソフトや運動を左でやり出した。
その時は、一生続く悩みになるなんて
想いもしなかった。


その中で今も続けているのが卓球だ。
58年になる。


卓球は、細かい手先のテクニックが
必要とされ、プラスパワーがあれば
それに越したことはない。


細かい手先の繊細さや微妙な力の入れ具合は
右手の方が圧倒的に強い。今でもだ。


中学から卓球を始め、
左利きで当時はペンホルダーを使う
人がほとんどだった。


95%はペンの選手。
今の若い選手は100%シェークハンドだが、
時代がまったく違うということ。


なんの特徴もない下手な少年だった。


ただ、いえることは、もしも卓球を
していなかったら、悪い道に進んで
いたかもしれない。


という思いは今でも記憶の片隅に
残っている。


9歳の時に突然親父が亡くなり、
貧乏のどん底だった。


本家は村一番の大金持ちだったが、
オヤジは次男坊、父親よりも早く
なくなったことで、財産は一銭も
なかった。


僕は、そこで人生を諦め、
一切勉強しなくなった。


捻くれた少年だった。


そんな僕を救ってくれたのが、
小学5、6年の担任だった
岡崎先生だった。


新任で赴任してきた先生が、
捻くれた出来の悪い僕を気にかけてくれ、
社会が担当だったので、僕はそれから
社会を勉強するようになり、「バカ」
だった少年は社会だけはクラスでも
トップクラスになった。


自信をつけさせてくれたわけである。


もし、岡崎先生の出会いがなければ、
卓球もしてなかったかもしれないし、
中卒で悪の道に行っていたかもしれないと
今でも思っている。


話は卓球に戻るが、
左手の感覚は鈍く、力が入りにくいにも
関わらず、これまでに日本一を6回達成
しているわけだから、人生とは分からない。


夢を見るには、もし、右手でやっていたら、
そんなもんじゃなく、もっと名を遂げ、
功を成していたかもしれない。


と思う反面。これも自分が選んだ人生なんだ。
ということで、もしかしたら、1回も日本一で
なってないかもしれない。


もし、11のあの夏に戻っても、
もう一度この人生をきっと選ぶだろう。


================


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