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【藤崎クラリネット教室】メールマガジン2018年12月号

こんにちは！豊永よしこです。
先日、アレクサンダーテクニークの視点でクラリネット・バスクラリネットの奏法の基礎を書かせていただいた
「たのしい吹奏楽」の重版の知らせを受けました。
なんと3版で、担当の方が喜んでいらっしゃるのでどうもすごいことのようですが、
どれくらいすごいのかがよくわかっていない私です(笑)

もちろん買っていただくのが一番嬉しいですが
楽器屋さんや、大きな本屋さんで置いているようなので
手に取っていただけると嬉しいです。

では今月もよろしくお願いいたします！


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【今月のメニュー】
１．最近の教室から～発表会終了しました！
２. コンサート情報
３．注目のブログ記事
４．今月のおススメ動画
５．今月のおススメ本


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【最近の教室から～発表会終了しました！】
先月11月23日に、発表会が終了しました。
今年も10代～80代までの方が日ごろの成果を披露されました。
演奏を披露するのは当日だけですが、発表会は曲決めからもう始まっていて
練習、レッスン、ピアノ合わせ、リハーサル、本番、本番後までの膨大で貴重な体験が
出来ることを考えると、とても意義のあるイベントだと思います。

皆さんの演奏の感想はブログに書いていますので
私の一連の発表会までの体験について書きたいと思います。

毎回最後に私が演奏するのですが、今回はヒンデミットのソナタを選びましたが、
なぜ選んだかというとある時ヒンデミットが頭の中をグルグルして止まらなくなってしまったのです。
発表会の曲を考えているときでもあったので、神の啓示かと思い(笑)
やってみることにしました。やるのは学生時代以来だったので数十年ぶりです。
まあ一度やっているし…と割と気楽に取り組みはじめました。

改めて楽譜を読んでみると、本当にち密に書かれていて、
レゴブロックをきっちり組み立てるようなイメージがわいてきました。
最近は近現代の曲をやっていなかったので、情緒的要素がカットされた曲調があらためて新鮮でした。
かなり忠実に楽譜通りに演奏することでほぼ完成する作品なので、いい意味でクールに演奏する必要を感じましたが
楽譜に忠実にというのは、簡単なようで難しく、油断するとレゴブロックが崩れたり角が丸くなってしまうので
いつも以上にシビアにきっちり吹くようにしました。

練習しているうちに学生時代に受けた師匠(故北爪利世氏）のレッスンを思い出し、その真っ当さを再確認しました。
穏やかで過不足ないレッスン。その当時はレッスンを受ける側だったので
そういうものかと思うだけでしたが、今は過不足なくちょうどいいレッスンの難しさがわかるので
先生の当時の意図を知れたような気がしました。

（余談ですが北爪先生はヒンデミット本人と遭遇していたそうです。
先生が学生時代、初来日のウィーンフィルにヒンデミットが指揮で同行、
その時に芸大に来られて指導してくれたそうです。北爪先生は元東響首席、クラシック界、クラリネット界の黎明期を創り上げた方です。
今は大御所と言われる多くのクラリネット奏者を指導していました。
クラリネットの曲を作られている北爪道夫氏、北爪やよひ氏は先生のお子さんです）


発表会当日、いつも大なり小なり緊張するのですが、今回なぜか全く緊張しませんでした。
リハーサルの時まで微調整して、あとは本番で一発勝負！、油断するとずれたり落ちてしまう曲にもかかわらず…
普段はアレクサンダーテクニークで学んだ緊張対処を沢山するのですが
今回はそこまでしていないにもかかわらず…

後でピアノを弾いてくださった丸山先生とお話したところ
先生も近現代の曲は緊張しづらいとのこと。分かる気がしますが、なぜかははっきり分析できていません。
あと感じたのは、近現代の曲をやる時と演奏にアレクサンダーテクニークを使う時と、
脳の使いかたが何となく似ているのです。

右脳と左脳をフルに使って指示を細かく出し続けるところや
音楽の中にいながら必要なことはクールにやり続けるところなど…
演奏中忙しすぎたので余計なこと（周りの評価や失敗妄想）を考える暇がなかったのかもしれません。
なぜ緊張しなかったのかはもう少し考えてみたいところです。


今回は特に天国のような穏やかな空気が流れていて
私もとてもいい一日を過ごさせていただきました。

また、今回は前回客席にいらした方が3名もステージに立たれました。
今回客席にいらっしゃった方も次回ステージに立たれることも期待したいと思います。


発表会について書いたブログ記事はこちらです。
ぜひご覧ください。

●写真＆解説「2018年発表会」
http://clarinet.blog.jp/archives/29727667.html

●発表会の演奏を聴いて感じた進化＆これからの課題
http://clarinet.blog.jp/archives/29743970.html


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【コンサート情報】

●生徒さんのご家族が参加されるコンサートです。

千匠管弦楽団 演奏会

日時 : 12/2(日) 13:00開場、14:00開演
会場 : スカイタウンホール(JR成田駅そば、スカイタウン成田3F)
曲目 :
ヴィヴァルディ : 四季
(「春」「夏」を弦楽合奏で、「秋」「冬」をピアソラで演奏)

モーツァルト : 交響曲第40番ト短調 K.550

チケット : 全席自由 1,000円(当日券あります)
URL : https://kouen.beautifuldays.jp/kouen/detail/7135

問い合わせ先 : 富岡 099-7708-7036 / chisho.orch@gmail.com



●生徒さんが参加されるコンサートです。

第13回　千葉市民による第九特別演奏会

日時：12/9（日）13:20会場　14:00開演
会場：千葉県文化会館　大ホール
曲目：ワーグナー：楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より
　　　　　　　　　第一幕への前奏曲
　　　ベートーヴェン：交響曲第9番「合唱付き」

チケット：指定席3,000円（前売り2,500円）
　　　　　自由席2,500円（前売り2,000円）
　　　　　中学生以下自由席1,500円（前売り同額）

お問い合わせ・チケット取り扱い：
千葉氏音楽協会HP　http://chibashi-onkyo.com/


　

※掲載希望の方はメルマガ配信前日(月末）までにお知らせください。


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【注目のブログ記事】
最近よく読まれている記事をご紹介します。

●『右手親指の疲れや痛みの原因と改善のためにできること
楽器を支えたり、アンブシュアにも大きな影響を与える右手親指は
知らず知らずのうちに酷使しがちです。主な原因と対策を書きました。
http://clarinet.blog.jp/archives/29599171.html


●『リードミスを毛嫌いしている方へ…リードミスにも大切な役割があります』
吹いてる本人も周りもドキッとしてしまい、学校では
保護者から「あの音なんとかして」という苦情もでるそうです。
リードミスを逆手にとって上手になりたい方へ
http://clarinet.blog.jp/archives/29348436.html



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【今月のおススメ動画】

●椿姫のファンタジー　ポール・メイエ

おなじみのポール・メイエの演奏です。
メイエの指の動きや、どんな技巧的なところでも
息の流れが滞りなく流れ続けているのに注目してみてください。
跳躍では音の高低差に全く影響されない省エネな吹き方が参考になると思います。

アコーディオンとの共演ですが、アコーディオンも空気で音が出る楽器。
左腕でふいごを動かし微妙なコントロールをしながら空気を送り続けています。
左腕が空気を送り出す筋肉、ふいごが肺と例えてみると面白いと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=CA22opxngkM


●ウェーバー：グランドデュオコンチェルタントより　ハン・キム

世界で活躍する若手プレイヤー、ハン・キムの11才の時の演奏です。
まだ小柄で楽器が大きく見えるくらいですが、
楽器の重さや大きさが気にならないくらい、上手くバランスを取って楽器を構えています。
楽器を握ってしまうような力みもなく、指もかなり滑らかに動けています。
小さなミスをものともせず、終始堂々と演奏している様子も良いと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=mKTjy_HOVxY


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【今月のおススメ本】

●細川貂々　水島広子：自分を認めてラクになる対人関係入門　それでいい

練習では出来るのに、肝心なところで上手くいかない
演奏に完璧を求めすぎ、完璧でない自分を責めてしまうのは
自己肯定感の低さも関係しているのではないかと思っています。
漫画家の筆者が精神科医と共に歩む、自己肯定への道のりが漫画で分かりやすく書かれています。
http://amzn.asia/d/cNVraNS


●細川貂々　水島広子：人の話を聞くストレスが自分の癒しに変わる方法　やっぱりそれでいい

1冊目の続編。話の聞き方を学び実践していくことで
人間関係を良くしていこうといこうという本です。
楽団や部活にいたいけど人間関係に疲れてしまう、周りを変えようとしても変わらない
家族の理解が得られない、という方へ
話を聞くときに必要ないことをやめ、必要なことだけをやりつづける
というところにアレクサンダーテクニークと共通するものを感じました。
http://amzn.asia/d/euMTu0y


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【あとがき】

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
慌ただしい12月が始まりました。
今年はいつも以上に慌ただしくなりそうです…体調第一で
頑張っていきたいと思います。

引き続きご感想やご質問も受け付けています。
基本ご質問はこちらで回答をご紹介しますが
ここで紹介しづらいものは個別に回答をお送りしています。



次回は1月7日配信の予定です。

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