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【藤崎クラリネット教室】メールマガジン2019年3月号

こんにちは！豊永よしこです。

2月11日に仮住まいへの引越しを終え、なんとかペースを取り戻しつつある今日この頃です。
先日は音大受験の時に来てくれていたアーティストのMicinaさんの結婚式もあり
幸せのおすそ分けもしてもらえました。
色々な方のお陰で何とか春を迎えられそうです。

では今月もよろしくお願いいたします！


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【今月のメニュー】
１．最近の教室から～新しいレッスン室の様子と用意したもの
２. 3月のレッスンスケジュール
３．コンサート情報
４．注目のブログ記事
５. 今月のおススメ本
６. 教則本で得られる情報と気を付けたいこと


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【最近の教室から～新しいレッスン室の様子と用意したもの』
2月20日から仮住まいでのレッスンが始まりました。
まずはご近所全方位360度の方々にご挨拶をし、クラリネット教室をすることをお知らせしました。
どの部屋でレッスンをしようかと考えましたが、たまたま3辺が廊下などで囲まれている2畳ほどの納戸があったので、
そこをレッスン室として使うことにしました。
他の部屋でも音出しをしてみましたが、家全体が響いてしまうような状態だったので
本当にたまたま、狭いですが音を出して良さそうなスペースがあってよかったです。

またこれもたまたまですが、窓のサッシが全て二重ガラスだったので、音漏れを少し抑えてくれるような気がしています。

狭いながらも出来るだけ環境を整えようと、前回のメルマガでも少し書きました
窓にはめられる防音パネル（窓用ワンタッチ防音ボード）を窓に付けました。
音が全く外に出ないという事はありませんが、隙間なくぴっちり窓を閉じるので
音漏れは少し抑えられるように感じます。
体感は人それぞれですが、外を通る人が「何かやってるな～何だろう？」ぐらいに感じるの
レベルには抑えられているように感じます。

また、響きの調整の効果も狙ってカーペットをオーダーして敷きました。
敷いただけではまだ結構響きますが、カーペットを敷いただけでレッスン室らしい雰囲気になったのはちょっと嬉しかったです。

今後はもう少し響きを抑えたいので、吸音シートを壁に貼る予定です。
どれくらいの効果があるかわかりませんが、これで響きが落ち着くといいなと思います。

今回気づいたのは、普段からしっかり音が響いている方のレッスンでは
「結構響くからもうちょっと対策しないと‥‥」と思うのですが
まだ響きの伸びしろがある方のレッスンでは
「あれ？これでもいいかも…」と思うのです。

これは以前のアビテックスでは気づかなかったことです。
響きが少ない方にもっと音を出した方がいい、息を使った方がいいという判断は出来ましたが
その違いがとてもダイレクトに分かります。
また、音の方向性も（どういう意図をもって吹いているのかも）
なぜかかなり聴こえてしまうのが面白いです。
部屋によってに強調されることが変わってくるのかもしれません。

環境が悪くなってどうなることか…と思っていましたが
このお部屋なりの気づきが結構あって面白いです。

少し心配なのは、冷房のないままどこまでこの部屋でレッスンできるかという事。
借家なので穴をあけたりはNGなので冷房を付けることができません。
一応7月末ぐらいまでは使いたいのですがどうなることかと思っています。

しかしこのお家、今のところかなり寒いので…（ポカポカ陽気でもストーブを付けることが多々）
夏まで寒いお家だと、新しい家が出来るころまで何とかもってくれるかなと
ちょっと期待しています。


レッスン室作りで準備したもののリストです。
ちょっと不便なところを工夫で補うのが好きなので
結構楽しかったです。何かのお役に立てば幸いです。

・ワンタッチ防音ボード
https://shop.pialiving.com/fs/pialiving/c/onetouch_window

・ホワイトキューオン（吸音シート）
https://amzn.to/2GFX7SZ

・オーダーカーペット
https://item.rakuten.co.jp/kabegamiyahonpo/ryoc-c-tl-ld4/

・低濃度オゾン除菌消臭器（空気清浄機代わりに。インフル菌にも効くらしいです）
https://item.rakuten.co.jp/hakuhaku/40047/


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【3月のレッスンスケジュール】
3月のレッスンはこのようになります。
https://freecalend.com/open/mem97957_date201903

※レッスン空き時間ではなく、レッスン開始時間を示しています。
詳しい空き状況につきましてはお問い合わせください。
公開後変更する場合もあります。


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【コンサート情報】
生徒さんも出身者が多い習志野高校のトレーナーでもあったクラリネット奏者の
田中正敏さんの還暦記念コンサートです。
私も20代の頃、クランポン主催の欧日講座で通訳でお世話になりました。

●田中正敏還暦記念コンサート
約14年間習志野高校を指導して頂いた田中正敏先生と習志野高校卒業生によるクラリネットコンサート?

日時 : 3月23日(土) 13:00開場、13:30開演
会場 : 日暮里サニーホール 大ホール(日暮里駅より徒歩3分)
内容：
第1部(卒業生によるクラリネットアンサンブル)
魔法使いの弟子、アルメニアンダンスPart1他
第2部
田中正敏ソロステージ
第3部(田中正敏＆卒業生によるクラリネットアンサンブル)
情熱大陸、宝島他

チケット : 全席自由 中学生以上 1,000円(当日券あります)

お問い合わせ先 : タナチルクラリネットアンサンブル事務局
E-MAIL：tanachiru.cla@gmail.com


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【注目のブログ記事】
最近よく読まれている記事をご紹介します。

●『音色をよくするための超・超・超基本』
約1年前の記事ですが、よく読まれています。
この基本さえままならない環境で練習することも多いと思いますが
少しでも理想的な環境での練習時間を増やしてほしいと思います。
http://clarinet.blog.jp/archives/25270101.html


●『マウスピースの寿命を見極めるチェックポイント』
こちらも昨年の記事ですがよく読まれています。
楽器屋さんの発信する情報も玉石混合ですが、
これはきちんとチェックしてみてほしい情報です。
http://clarinet.blog.jp/archives/25922749.html


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【今月のおススメ本】

●『疲れない身体をいっきに手に入れる本』
外部からの刺激の入り口、目、耳、鼻、口の使いかたを見直す事で、
身体の芯から楽になることを目指した本です。
ボディーワークの1つであるロルフィングの施術者、藤本靖さんの本。
気軽にでき、演奏にも応用できる情報が満載なので
疲れている方だけでなく、演奏のレベルアップを目指す方にもお勧めです。
https://amzn.to/2NAhPUZ


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【教則本で得られる情報と気を付けたいこと】
クラリネットに関する情報は今はネットが中心になりますが
昔と変わらず教本も沢山出ています。
私も中高生の頃は色々な教本や雑誌を熟読して
吹き方のヒントはないか探したものでした。
今も他の先生がどう考えているか、何をどう書いているかをリサーチするために
何冊も教本を買って読むこともあります。

この教則本、どの程度著者の書きたいことが書かれているのか？
私なりに予想してみたのですが、おそらく著者の伝えたいことのほぼ3割ぐらいじゃないかなと
感じています。
伝えたいことは沢山あるけれど、文字にすることが難しいものも沢山あるし
文字で表現する限界、字数制限もあるという中で
結局いっぱい伝えたいことの一部しか書けなかった‥‥というのが本音のような気がしています。
この教本も参考にしてほしいけど、自分でも色々考えて試行錯誤してほしい、
できればレッスンに行ってほしいという気持ちの著者が多いのではないかなと思いました。

私もアレクサンダーテクニークの先生が集結して書いた
「たのしい吹奏楽」シリーズで執筆させていただきました。
これだけは書かなくては！伝えたい！という事を中心に書きましたが
ごくごく基礎を書きたいことの3割程度しか伝えられなかったなと感じています。

ブログもすべて伝えることはまず不可能、
これを読んだことをきっかけに、自分で考え試したり、出来ればレッスンに来てくださいという気持ちで書いています。

とはいえ、環境や個人的事情によってレッスンに行けない方も多いと思います。
今回は教本を読むときに、特に気を付けたい２つの言葉について書いてみたいと思います。


・教則本によく出てくる気を付けたいワードその１

「正しい」

「正しい姿勢」「正しいアンブシュア」「正しい構え」「正しいブレス」…「正しい○○」と示されると、
よくわからない中では強力な指針になり、これさえマスターすればいいんだ、という気持ちになります。
でも、実は「正しい」と１つ決められるほど人間や演奏は単純ではなく、
人により変わり、状況によりどんどん変化していくものです。

「正しい」という言葉は便利なのでかなりの頻度で使われていますが
「正しい」を狭くとらえてこだわりすぎると、身体が固まったり、教本にある「正しい」からちょっと外れると
間違っているのでは？と不安になったり、「正しい」がきちんとできているかに悩むことになるかもしれません。
「正しい」はあくまでも大枠。やり方が沢山ある中での1つの指針と捉えてみると良いかもしれません。


・教則本によく出てくる気を付けたいワードその２

「動かさない」「固める」

「アンブシュアを動かさない」「身体を動かさない」「基礎を固める」「お腹を固める」
…言葉の印象、どうでしょうか？身体や心が緊張、固定、収縮し、ちょっとでも崩れたらダメ
動いてしまい固められないのは練習が足らないから、という印象を受ける方も多いかもしれません。

たとえば「アンブシュアを動かさない」「固める」と言っても、著者は微動だにしないという事を言いたいのではなく
1メートル離れてみて「安定して見える」「音が安定して聴こえる」と考えているかもしれません。
自分の体感ではちょっと動いているかな～固まってないかも・・と感じるレベルが
著者の意図している状態かもしれないのです。

実際に演奏するとき「アンブシュアを固める」と考えているプロ奏者はいないはずです。
微動だにせず固まったアンブシュアでは自由が利かず、何もかも不自由になるからです。
このあたりの感覚がうまく伝わらないのも教本ならではかもしれません。


また、著者の方は心底真剣に、伝わるようにと書いていらっしゃると思いますが
言葉の持つ影響についてはあまり考えてこられなかったのではと思います。
今回の2つの言葉の他にも、教本には「○○しないように」「○○しすぎない」という言葉も
多用されていますが、これがあまりうまくいかない言葉なのはブログにも何度か書いています。

私もアレクサンダーテクニークの訓練で、言葉の持つ心身への影響について
かなり厳密に教えられてきましたが、それでも本当に難しいと思います。
難しすぎて一般的によく使われる言葉に逃げてしまうこともたまにあります。

言葉は予想以上にパワーがあるもので、教本は言葉の影響がダイレクトに来ること、
その受け取り方によっては上達にも大きな影響があること、心に留めつつ教本を活用されると良いのではと思います。


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【あとがき】

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

次回は4月1日配信の予定です。

疑問質問など随時受け付けています。
頂いた疑問質問に対するお答えは、こちらで紹介させていただきます。

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