戦後80年に想う平和
2025年08月19日
○○さん、こんにちは。
いつもこのメルマガを購読していただきまして、どうもありがとうございます。
猛暑が厳しい夏ですが、体調などお変わりはありませんか?
さて、とても、久しぶりになってしまいましたが、今年は戦後80年ということで、気がついたことを思いの儘に綴ってみました。
お時間がある時に、一読していただければと思います。
【戦後80年に想う平和】
歴史を通して「平和」という言葉ほど、使い勝手がいい言葉はないと思う。
それを前にすると、人はみな、心を宥められたようになり、静かに黙する。
不平不満があろうとも、異なる意見があろうとも、それらを心にしまって、何かしら淡い理想の中に鎮まるのだ。
そして、その「平和」という言葉を盾に、今までに多くの戦争が行われてきたのも事実である。
「平和」とは、そのように魔法のような響きを持っているかもしれない・・・。
さて、私は、大学時代、国際政治学を専攻していた。
世界の政治情勢について、さまざまな文献を調べたり、レポート作成や研究発表なども行った。
特に大国の核戦略や軍拡について、いろいろな本を読み漁ったりしたものである。
当時は1980年代で、世界は二つの超大国、つまりアメリカ合衆国とソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)が世界の覇権をめぐって争っていた。
第二次世界大戦後、両国は、熾烈な軍拡競争を繰り広げて、圧倒的な核戦力を持つに至り、互いに一触即発の状態に陥っていたのである。
いわゆる「冷戦」である。
その最中にあって、両陣営の軍事同盟であるNATO(北大西洋条約機構)と、WTO(ワルシャワ条約機構)が激しく対立していた。
双方が保有する核弾頭は、当時、合計5万発以上もあり、人類を何百回も滅亡させることができると言われていた。
毎年、アメリカの科学雑誌が発表している、人類滅亡までの時間を表す「世界終末時計」では、あと数分で世界は滅亡すると警告していたのを覚えている。
(2025年の今では、なんと残り89秒まで短くなっているらしい!)
ますますエスカレートする軍拡競争と、それによって、いつ勃発してもおかしくない核戦争を危惧して、私は、自分の担当教授に質問したことがあった。
「先生、一体、どうすれば、今の世界を平和にすることができるのでしょうか?」
高齢の教授は、その赤ら顔に難しい表情を浮かべながら、こう答えてくれた。
「牛窪くん、それは、パリティだよ。パリティ。」
「パリティですか?それはどういう意味ですか?」
「パリティ(Parity)、とはね、“同等"ということだよ。つまり、互いの戦力が均衡している状態でないと、世界に平和なんてあり得んのだ。」
敵対する者の戦力が同等でないとバランスが崩れて、必ず戦争が起こってしまう。
強い者が弱い者を攻めるという。
だから、“攻めたら、攻められる"という危機感の共有のもとでしか、世界は平和にならないということらしい。
しかし、これが本当に平和と言えるのだろうか?
結局は、武力に頼らなければ、世界を平和にするなど、できないではないか?
当時の私は、いつも、そう心の中で煩悶していた。
「平和」「正義」「自由」「人権」「生命」・・・
こうした数々の美名のもと、国家は自らの主義主張を正当化して他国を攻めてきた。
その中には、もちろん、本当に正当なる理由から戦争を起こした例も多いだろう。
しかし、昨今の世界を概観してみると、やはり、多くの国々で権威主義が横行していて、前記の美名のもと、自己権益の拡大のため、力による支配が加速していると思う。
人類にとって、その有史以来、戦争が止むことがない。
21世紀を迎えて、私たち人類は、一体、どこに向かっているのだろうか?
そして、今、平和な社会を創るために何をしたらいいのだろうか?
さて、ある世界の賢人たちが、こう言っている。
「隣人を愛しなさい。」
これはイエスキリストの言葉。
「私の宗教は、“親切"です。」
これは、ダライ・ラマ14世の言葉。
今の人類を救済する叡智が、これらに秘められている気がする。
それは武力ではない。
だからこそ、今の私たちに最も必要なものかもしれない。
人類の本当の「叡智」とは、政治や軍事、高度な学問体系や科学技術にあるのではなくて、それらを扱う人間の心の中にあるのだと思う。
それは、とてもシンプルであり、誰もがすぐに実践できるものだ。
世の人々が、そうするとき、世界は、ようやく平和に向かうのだと思う。
★人類の本当の叡智を知る!アデプトプログラム
https://www.lapisblue7ray.com/menu/adeptprogram
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【戦後80年に想う平和】
歴史を通して「平和」という言葉ほど、使い勝手がいい言葉はないと思う。
それを前にすると、人はみな、心を宥められたようになり、静かに黙する。
不平不満があろうとも、異なる意見があろうとも、それらを心にしまって、何かしら淡い理想の中に鎮まるのだ。
そして、その「平和」という言葉を盾に、今までに多くの戦争が行われてきたのも事実である。
「平和」とは、そのように魔法のような響きを持っているかもしれない・・・。
さて、私は、大学時代、国際政治学を専攻していた。
世界の政治情勢について、さまざまな文献を調べたり、レポート作成や研究発表なども行った。
特に大国の核戦略や軍拡について、いろいろな本を読み漁ったりしたものである。
当時は1980年代で、世界は二つの超大国、つまりアメリカ合衆国とソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)が世界の覇権をめぐって争っていた。
第二次世界大戦後、両国は、熾烈な軍拡競争を繰り広げて、圧倒的な核戦力を持つに至り、互いに一触即発の状態に陥っていたのである。
いわゆる「冷戦」である。
その最中にあって、両陣営の軍事同盟であるNATO(北大西洋条約機構)と、WTO(ワルシャワ条約機構)が激しく対立していた。
双方が保有する核弾頭は、当時、合計5万発以上もあり、人類を何百回も滅亡させることができると言われていた。
毎年、アメリカの科学雑誌が発表している、人類滅亡までの時間を表す「世界終末時計」では、あと数分で世界は滅亡すると警告していたのを覚えている。
(2025年の今では、なんと残り89秒まで短くなっているらしい!)
ますますエスカレートする軍拡競争と、それによって、いつ勃発してもおかしくない核戦争を危惧して、私は、自分の担当教授に質問したことがあった。
「先生、一体、どうすれば、今の世界を平和にすることができるのでしょうか?」
高齢の教授は、その赤ら顔に難しい表情を浮かべながら、こう答えてくれた。
「牛窪くん、それは、パリティだよ。パリティ。」
「パリティですか?それはどういう意味ですか?」
「パリティ(Parity)、とはね、“同等"ということだよ。つまり、互いの戦力が均衡している状態でないと、世界に平和なんてあり得んのだ。」
敵対する者の戦力が同等でないとバランスが崩れて、必ず戦争が起こってしまう。
強い者が弱い者を攻めるという。
だから、“攻めたら、攻められる"という危機感の共有のもとでしか、世界は平和にならないということらしい。
しかし、これが本当に平和と言えるのだろうか?
結局は、武力に頼らなければ、世界を平和にするなど、できないではないか?
当時の私は、いつも、そう心の中で煩悶していた。
「平和」「正義」「自由」「人権」「生命」・・・
こうした数々の美名のもと、国家は自らの主義主張を正当化して他国を攻めてきた。
その中には、もちろん、本当に正当なる理由から戦争を起こした例も多いだろう。
しかし、昨今の世界を概観してみると、やはり、多くの国々で権威主義が横行していて、前記の美名のもと、自己権益の拡大のため、力による支配が加速していると思う。
人類にとって、その有史以来、戦争が止むことがない。
21世紀を迎えて、私たち人類は、一体、どこに向かっているのだろうか?
そして、今、平和な社会を創るために何をしたらいいのだろうか?
さて、ある世界の賢人たちが、こう言っている。
「隣人を愛しなさい。」
これはイエスキリストの言葉。
「私の宗教は、“親切"です。」
これは、ダライ・ラマ14世の言葉。
今の人類を救済する叡智が、これらに秘められている気がする。
それは武力ではない。
だからこそ、今の私たちに最も必要なものかもしれない。
人類の本当の「叡智」とは、政治や軍事、高度な学問体系や科学技術にあるのではなくて、それらを扱う人間の心の中にあるのだと思う。
それは、とてもシンプルであり、誰もがすぐに実践できるものだ。
世の人々が、そうするとき、世界は、ようやく平和に向かうのだと思う。
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