【ＫＯＵ流】世界の外側で傘が泣いているかもしれない
私たちは「存在している」ことを
いつからか疑わなくなったようです。
この手に触れるもの
目の前にある他者、
時間、距離、そして身体。
まるで空気のように、
この物理世界を当然のものとして
生きているのかもしれません。
けれど、
この「現実」が、たったひとつの
レイヤーに過ぎないとしたらどうでしょう。
私たちの行動は、
すべてFunctionからOutputされたものです。
気温が上がれば汗をかく。
問いかけられれば答える。
痛みを感じれば手を引く。
この身体は、外側からの刺激に対して
常に一定を保とうと働き続けています。
ところが、それとまったく同じことが、
見えない世界でも起きているのだとしたら？
たとえば、請求書の数字を見たとき
なぜか身体が緊張し、
冷たい汗が流れることがあります。
実際に熱いわけでも
傷ついたわけでもありません。
情報だけで、身体は反応するのです。
これは、場の影響です。
見えない場は、
私たちの脳の中にあるのではありません。
情報宇宙と呼ばれるところに
私たちは接続されています。
この情報宇宙は、
いくつものレイヤーからできています。
どこかの層で知覚されることは、
別の層では「偶然」や「ひらめき」と
呼ばれたりします。
情報は粒のようにふるまい、
集まり、結びつき、
ときに私たちの意図を
無言で支えるように働くことがあります。
それを「奇跡」と呼ぶ人もいるでしょう。
でも、私たちはもう知っています。
奇跡とは、
場の移動と整合にすぎないことを。
知識とは、場を移動する関数です。
そしてその移動には、
見える構造と見えない階層があります。
だからこそ、高い視点を持てば、
すべては秩序あるものとして見えてくる。
けれど、低い階層からは、
それはカオスと見分けがつかない。
見えないというのは、
無いのではありません。
上には、ちゃんとあります。
私は、傘を失くしたときに
ふと思うことがあります。
あの傘が、私を探して
まだ、どこかで待っているのではないかと。
忘れたのではなく
預けてきたのかもしれないし。
傘が泣いているかもしれないし。
けれど、それを感じ取る「私」が
存在するのも事実です。
私たちはいま、物理ではなく、
情報によって動かされている世界に
本格的に足を踏み入れようとしています。
そのとき、必要なのは「証拠」ではなく、
感じる力であり階層を移動する術なのです。
だから、思い出してほしいのです。
あなたの手に、
世界を変える力があることを。
そして、
その力を解放するために必要なものは
高い視点なのだということを。
過去世とか、先祖とか、神様とか、悪魔とか
そんな重たい情報を背負っていたら
高い視点にはいけないのです。
人生は一度きりです。
そんな重たい情報に翻弄され
一生を終えたら勿体ないのです。
今日もまた、あなたの呼吸が、
遠くの情報を揺らしています。
傘の涙が届くその場所で、
何かが動き出しているかもしれません。
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