【ＫＯＵ流】認知戦のはじまりーイベルメクチンという名の救世主
2020年のあの春から、
私たちは奇妙な風景の中を歩いていました。
テレビをつければ同じ言葉が繰り返され
街中からマスクと消毒液が
消えていったあの頃のことです。
ワクチンが唯一の希望だと語られ、
その一方で、もう一つ静かに
しかし熱く広まっていったのを
覚えているでしょうか。
その名はイベルメクチン。
本来は家畜用の駆虫薬なんですよね。
でも、その正体よりも早く、
救世主としての物語が走り出していました。
「安いのに、副作用がないらしい」
「本当は効くのに製薬会社が邪魔してる」
「海外ではすでに使われてる」
そんな噂が
SNSを中心に一気に広がりました。
不思議なのは、なぜ、あのタイミングで
この薬が正義として浮かび上がったのか。
なぜ、人々は
まるで何かに導かれるように
この選択肢に飛びついたのか。
たとえば
「ワクチンを打たない」という判断は
とても勇気のいるものでしたよね。
特に医療関係者の方々は
強制的に打たされていた印象があります。
それでも打たなかった人は
恐怖や圧力と向き合いながら
自分で考え選んだという誇りがありました。
けれど、その次に置かれていたのが
イベルメクチンだったとしたら。
それは本当に、
自分で選んだと言えるでしょうか？
私が見ているのは、
薬そのものの効果ではなく
その物語が、どう空間に配置されたか
という点です。
まるで、ある設計図があり
それをもとに配置された
安心材料のようでしたね。
メディアはワクチンを。
SNSはイベルメクチンを。
それぞれ、異なる方向から
私たちの判断空間に仕掛けてきました。
しかも後者は、
「自分で調べた」「テレビより信じられる」
という形でやってきたぶん
さらに巧妙さが増しています。
巧妙→狡猾
と言いたいところですけどね（笑）
私たちは今、
情報空間を扱う側の立場にいます。
氣幸も、メンタリングも、
ある意味では空間設計です。
だからこそ、誰が空間を設計し、
誰がその導線を作ったのか
その認知戦の構造を、
確実に見抜いていく力が求められます。
しずかーにですね。
信じたい人を信じる
という構造に支配が入り込んできます。
それが、演出された真実の入口です。
そして、
それはワクチンというラベルではなく、
イベルメクチンというラベルの形でも
私たちの中に入り込んでいたのかも
しれませんね。
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